一日の始まりを告げる日の出。どこで見てもきれいですが、山の頂上から見る日の出は、また一段ときれいですよね。実は、台湾では南部の嘉義地区にある阿里山(あーりしゃん)という山岳地帯で、ご来光が見られるんです。
今まで台湾に何度か行ったことがある方も、台湾の山を登った先にある日の出を見るのは、貴重な体験になるのでオススメ。今回は、実際に阿里山へ日の出を見に行った私が、行った際の感想やアクセスなどを紹介します!
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阿里山ってどんな場所?
阿里山は台湾・嘉義地区にある祝山、尖崙山、対高岳山、大塔山、塔山など15の山から構成されたエリア一体のことを指します。一番高い山は、標高2,663mを誇る大塔山です。
日本統治時代には、ヒノキが取れることから林業が栄えていた場所で、採れたヒノキは日本に輸出していた歴史も。また、現在は阿里山地区で採れた茶葉を使用した「阿里山茶」も有名です。
そんな阿里山の一角、祝山ではご来光を見られることから、台湾のご来光スポットとして注目されています。
阿里山駅への交通手段
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ご来光の時間は日によって異なりますが、基本的には朝5時台~6時台。そのため、ご来光を見る場合、阿里山周辺もしくは嘉義駅のホテルに前泊する必要があります。前日に台北から嘉義駅に来る場合のアクセスは、電車、新幹線もしくはバスの3つ。
電車
台湾鉄道「台北駅」から嘉義駅まで自強号(急行)で約3時間30分
高鐵(新幹線)
台北駅より嘉義駅まで約1時間30分
高速バス
台北駅近く「台北轉運站(バスターミナル)」より約3時間30分
当日は阿里山周辺もしくは嘉義駅周辺のホテルからタクシーで、ご来光が見られる祝山に登るための出発地、阿里山森林鉄道「阿里山駅」に向かいましょう。
阿里山駅までの道のりはカーブが非常に多く、普段車酔いをしない人でも酔いやすいです。過去に車酔いの経験がない方でも、あらかじめ酔い止めを飲んでおいてくださいね。
阿里山森林鉄道に乗って頂上に!
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阿里山駅より鉄道に乗って、ご来光が見られる祝山の頂上に向かいます。祝山の頂上に登るためのきっぷは、時間に余裕がある場合、前日の13:00~17:00の間に事前購入しておくと、当日の朝がとても楽です。
また、祝山行きの電車の時刻は毎日日の出の時間に合わせて変わります。前日16時以降に翌日の電車出発時刻が発表になり、阿里山駅もしくは近隣ホテル内の掲示板にて確認できるので、確認し忘れないよう注意してくださいね。
私がご来光を見に行った際、阿里山駅のホームには、朝の4時台とは思えないほどの人で溢れかえっていました。全て自由席なので、かなり早めに並ばないと座ることは難しいかも。
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鉄道は山のふもとから頂上に向かって、ゆっくりとご来光が見られる祝山駅へ向かいます。
祝山駅に着いたら、日の出まで極寒の中ひたすら待つことに。私は12月に行きましたが、地上の寒さとは違う、山の頂上の寒さは身に染みました……。ダウンジャケットやホッカイロは必須です!
頂上には屋台も出ているので、肉まんなどの温かい食べ物を朝食代わりに食べて、寒さを凌ぎながら日の出の時間まで待ちます。
いよいよ日の出時間!ご来光が見られるか?
日の出時間15分ほど前になると、観光ガイドさんがマイクで「あと15分ほどでご来光の時間ですよ~!」と話し始め、ご来光を見に来た観光客を盛り上げてくれました。
阿里山や日の出についてのお話を聞いたり、観光客とコミュニケーションを取り盛り上がったところで、いよいよ日の出の時間です!
私が行った時は……
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残念ながら、曇りでご来光を見られませんでした。しかし、山一面に広がる雲海はとてもきれいで、まるで雲の上に立っているような感覚。
ちなみに、晴れてご来光を見ることができた際は、このような景色を見られます。
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また、もう一度阿里山に行ってこの景色を見たいなと思うばかり。ご来光が見られなくても、頂上に登ったからこそ見られる美しい景色を堪能できるので、ぜひ祝山に登ってみてくださいね。