定番の観光地や高くてキラキラ光るビル街もいいけれど、ちょっと落ち着いた雰囲気の観光地に行きたい時はありませんか?実は、台湾には歴史やレトロな雰囲気を感じたいときにぴったりの「彰化(じゃんふぁー)」という街があるんです!
今回は台湾への留学経験を持つ私が、彰化へのアクセスから観光地まで紹介します。
彰化はこんな場所!
photo by 笹まい
台湾中部にある台中市のお隣にあるのが彰化です。あまり聞きなれない方も多いと思いますが、大仏やお寺、日清戦争の資料館など歴史的な場所がある、ゆったりとした雰囲気が魅力的な場所となっています。
台北に比べると年間を通して雨量も少なく観光がしやすいです。定番の観光地以外を楽しみたい方や台中に行った際に、ぜひ一緒に訪れてほしいなと思います。
台北から彰化へのアクセス
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はじめに台北から彰化へのアクセス方法を紹介します。アクセスの方法は2つあります。
新幹線+鉄道
高鐵(新幹線)で台北駅から台中駅に移動。高鐵台中駅直結の台湾鉄道「新鳥日駅」から台湾鉄道に乗り換え、彰化駅に向かいます。台北駅から約1時間半で到着します。
注意点としては、高鐵(新幹線)の台中駅と台湾鉄道の台中駅は離れた別の場所にあるということです。ややこしいのですが、高鐵(新幹線)の台中駅と直結しているのは「新鳥日駅」という駅でなので、間違えないように注意してくださいね。
台湾鉄道で移動
時間に余裕がある場合や交通費を抑えたい場合は、台湾鉄道での移動がおすすめです。台北駅から彰化駅まで自強号(特急)の場合約2時間半、莒光号(急行)の場合約3時間半で着きます。
列車の中にはお手洗いもあるので、のんびりと景色を楽しみながら移動ができます。
まるで機関車トーマス?彰化扇形車庫
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蒸気機関車やディーゼル機関車、電気機関車が集まる扇型の車庫の彰化扇形車庫は、台湾に唯一残る現役の扇形の車庫です。彰化駅から徒歩20分の場所にあります。
駅から少し長い道のりを頑張って進むと、手作り感溢れる案内板がありました!
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さらに進むと車庫の入口に到着!
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入場料は無料なので、早速入ってみると……
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機関車トーマスのワンシーンを思い出す車庫がばっ!と目の前に広がっていました!きれいに並ぶ機関車たちがちょっと会話してそう……とつい思ってしまいます。
親子連れから鉄道マニアまで、幅広い年代の観光客で賑わっており、みんな写真撮影に熱が入っている様子でした。
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また、車庫の中央には、現在も使用されている機関車の方向を変えるためのターンテーブルが設置されています。
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近くで見ると写真よりも大きく迫力があります。私が訪問した際は動いていませんでしたが、タイミングが合えば実際に動いている様子を間近で見ることができるそう!
動いている様子を見たい方は、時間に余裕を持って訪問してみてくださいね。
・名称:彰化扇形車庫
・住所:彰化縣彰化市彰美路一段1號500
・地図:
・アクセス:台湾鉄道彰化駅より徒歩約20分
・営業時間:火曜日~金曜日 13:00~16:00、土曜日・日曜日 10:00~16:00
・定休日:月曜日
・電話番号:+886 4 762 4438
・料金:無料
彰化の景色を一望できる八卦山大仏風景区
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のんびりとした街並みを一望したいならば、八卦山大仏風景区がぴったりです。高さ21.6メートルもある大仏が彰化の町と人々を見守ってくれています。
大仏の中にも無料で入ることができ、大仏の中から外の景色を見渡すことも!大仏の中には、たくさんの神様の飾りが展示されています。中は風通しあまり良くなく暑いですが、せっかくの機会なので中に入ってみてくださいね。
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また大仏の前は展望台となっており、彰化の景色が堪能できます!
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台北や高雄とは違う、昔ながらの雰囲気が残る優しい街並みがとても素敵です。
・名称:八卦山大仏風景区
・住所:彰化縣彰化市溫泉路31號500
・地図:
・アクセス:台湾鉄道「彰化駅」より、六股路行きの彰化客運バスに乗り換え「県議会バス停」下車。もしくは彰化駅より徒歩約25分。
・営業時間:毎日8:30~17:30
・電話番号:+886 4 722 2290
実際に使われていた防空壕の1895八卦山抗日保台史蹟館
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八卦山のふもとには、日清戦争の資料が残されている「1895八卦山抗日保台史蹟館」があります。
1894年から1895年に渡って続いた日清戦争で、日本が勝利して清から台湾を譲渡されたことをきっかけに、日本統治時代がその後50年間続きました。そのため、この資料館は日本人にとっても繋がりが深い貴重な資料館でもあります。
展示されている資料はすべて中国語のため、資料の意味を理解することは難しいでしょう。しかし、映像資料を見ることもできる上に、実際に使われていた防空壕に入る貴重な機会になること間違いありません。
入場料無料で気軽に立ち寄れるので、八卦山に行った際はぜひ訪問してみてください。
・名称:1895八卦山抗日保台史蹟館
・住所:彰化縣彰化市中山路二段500號
・地図:
・アクセス:台湾鉄道「彰化駅」より徒歩約15分
・営業時間:月曜日~日曜日 9:00~17:00
・電話番号:+886 4 728 8941
・料金:無料
レトロでインスタ映え間違いなしの街並み「鹿港」
時間に余裕がある場合、彰化駅からバスで約1時間の場所にある「鹿港(るーがん)」という街に行くのがおすすめです。清朝、もしくは日本統治時代に造られた「老街(らおじえ)」呼ばれるレトロな街並みが広がっています。
街の中ではレンガで造られたどこまでも続いていそうな不思議な雰囲気あふれる裏通りや
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自由気ままにのんびりと暮らす猫たちに会うことができます。
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鹿港芸術村
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名前の通り鹿港内にある芸術村で統治時代に建てられた日本家屋が、アーティスト達によって外壁をおしゃれに彩っている場所です。
この猫の絵が掛かれた家屋は、ウェディングのフォトスポットにもなっているとか。
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水道管も外壁と合わせたおもしろい作品になっていますね!
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レトロさと現代のアーティスト達がコラボレーションしたアートスポットは、インスタ映えする写真も撮れるので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
・名称:鹿港芸術村
・住所:彰化縣鹿港鎮公園三路85號505
・地図:
・アクセス:鹿港バスターミナルより徒歩約3分
200年以上の歴史を持つ鹿港龍山寺
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龍山寺は台湾の台湾の文化財保護法で、一級古跡にも認定されている伝統的な場所です。
龍山寺って台北になかった?と思ったあなたは台湾通!実は、台湾に龍山寺は台北、淡水、台南、高雄そして鹿港、計5カ所の龍山寺があります。
寺内の天井にある「八卦藻井」と呼ばれる天井は、古くから伝わる伝統的な天井です。中央には龍の絵が描かれており、絵の周りの木の枠組みも200年前に作られたとは思えない綿密な作りで、間近で見ると、そのすごさに言葉を失いました。
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台北の龍山寺と異なり、観光客も少なくゆったりとした空気の中参拝できますよ。
・名称:鹿港龍山寺
・住所:彰化縣鹿港鎮龍山街100號505
・地図:
・アクセス:鹿港バスターミナルより徒歩約10分
彰化は過去から今への繋がりを感じさせてくれる街
彰化は、歴史ある場所やレトロな観光地が多いことから、過去から築かれてきた歴史があるからこそ、今の時代があると感じさせてくれる街です。
また、有名観光地区と違い、時間の流れがゆっくりしていることが、彰化の魅力でしょう。いまこの瞬間を感じながら、自分の過去と未来と向き合うにもぴったりの場所です。
意外と台北からのアクセスもいい場所なので、次回台湾に行く際はぜひ訪問してみてくださいね!