約8ヶ月の世界一周の旅を終え、ほとんどトラブルといったことにも巻き込まれることなく、無事に帰国まで辿り着いた。
旅を終えてからはトラブルも話のネタになるが、実際に遭ってしまった時には生きた心地がしないし、旅を続けるかどうかも迷ってしまうかもしれない。
かといって色々と自己防衛のためにガチガチにしてしまうのも、かえって旅自体をあまり楽しめなくなる可能性もあるだろう。
もちろんどんな人にもオススメ!というわけではないが、今後の参考程度になれば幸いだ。
到着前にしていた下調べ
初めて降り立った時はいつでも興奮と緊張に溢れている
初めて行く国や土地は当然ワクワクしながらも不安もある。場合によっては最初の数時間はインターネットの環境がない状態で空港やバスターミナルから、宿まで行かないといけない時もあるだろう。
そのため私はオフラインでも使えるマップに自分が降り立つ場所と宿泊する宿の位置をピンでマークしていた。
いくら治安が悪いと情報で書き込まれていても、実際に訪れてみると意外と普通?な時だってある。(時間帯や通りひとつ違うだけでガラッと変わることも多いが)
ひとつの基準として、スーパーマーケットの営業時間を参考にしていた。夜遅くまで開いている場合は人が出歩いている時間として考えるのもよいだろう。
Hoodmapの一例、タイのバンコク
またオフィシャルではないが、「Hoodmap」というサイトを参考にしていた。
マップに書き込む口コミのようなサイトで主に大きい都市でそのエリアがどんな場所か、また「〇〇へは行くな」など実際の旅行者が書き込んでいるので分かりやすい。
そして当日は宿に着く前の道中に、建物の鉄格子や有刺鉄線がどれくらいあるか、薬物やゴミの匂いなど五感を頼りに自分で確かめるのが一番である。
あえて持たない、ローカル風な街歩きスタイル
街歩きをする時は基本このようなスタイル
自己防衛のために盗難防止グッズなどを身につけるのも大事だが、結局自分は旅行者&貴重品を持っていますと宣伝しているのと同じではないかと思う。
なので街歩き程度の時はセキュリティポーチ(パスポート・カード・少額の現金)に、手に持つものは水筒やエコバッグ、スマホはポケットでも何ら問題はなかった。
旅の序盤は使っていたショルダーポーチも、途中からツアーとかに行く時以外は使っていない。
身につけている以上色々なところを気にしなければならないので、本当に必要な物以上は持ち歩く必要はないだろう。
サンダルがライバルチームのカラーのため、靴に履き替えてスタジアムへ
男子のひとり旅であったためオシャレも皆無でよく、基本は現地民が着ているような服装と被っていたので、アジア人という見た目以外で声をかけられることは少なかった。
華美な服装以外に気をつけた方がいいのが、フットボールの盛んな街で着る「服の色」は念のため確認したほうがいい。
とくに南米やヨーロッパで近くでスタジアムへ観戦に行ったり重要な試合がある日に滞在したりする時は、ライバルチームのチームカラーの色の服を着ていると標的にされる可能性もある。
宿のスタッフに聞いてみたり外務省の「たびレジ」に登録しておくと、ちょっと注意したほうがいい試合などの情報が通知で来るので便利だ。
酒好きだからこそ、トラブルに巻き込まれないために
チェコのハッピーアワー、たださえ安いのに量が倍に
お酒こそ毎日楽しんでも飽きないくらい、旅中の醍醐味なので一層気をつけたい。私の中でルールのひとつとして、外でひとり飲みをする時は基本日没までと決めていた。
クラブやバーなどでお酒や雰囲気を楽しむのはもちろんだが、基本お酒そのものを味わうことが好きなので早い時間に飲んで帰るスタイル。ハッピーアワーがあったり、気になっていたお酒が売り切れることも少ないので一石二鳥だ。
夜遅くまで飲み歩く時は、仲良くなった人と行くなど基本1人では行かないようにしていた。酔った時のトラブルほど面倒なことはないし、あとから思い出すのも難しいだろう。
購入したビールを宿で飲み比べる
お酒関連で注意が必要なのが、「飲んではいけない場所・時間」があるということは日本と違う習慣なので気をつけたい。
とくに公共の場所や路上飲酒は現地では犯罪にもつながる可能性もあるので、事前に調べておこう。一度だけお店で購入して宿に持ち帰るときに、袋に入れておらず警察と大揉めしたこともある。
また、ゲストハウスなどでは施設内の飲酒も禁止している場所もちらほらとあったので、宿で買ったお酒で安く飲みたい人は宿探しの時に口コミなど確認しておくのも重要だ。
最後は直感、旅をとことん楽しんでほしい
結局夜の街も楽しいので、マイルールを守りながら楽しもう
人それぞれ安全に旅を楽しむためのルールはもちろんあるべきだが、ルールも適度にしながら旅をとことん楽しんでほしい。
長期の旅になればなるほど、次第に自分の直感で「ここから先は行くのを諦めよう」的な雰囲気も感じ取れるであろう。
ただ慣れてきた時の余裕や油断こそ、トラブルに繋がりかねないのでそこは気を引き締めて御用心を。
もしトラブルに巻き込まれても、それはそれで旅の経験になり自分で何かを乗り越えるきっかけにもなる。
それではみなさんの旅が、楽しく無事に過ごせますように。
All photos by Suzuki Ei