ライター

2000年生まれ、長崎県出身。生涯旅人を目指す24歳。旅が好きで、現在はパートナーとド派手シエンタで日本一周中。「その人らしさ」を引き出すインタビューと、「臨場感と地域の魅力」を伝える執筆を得意とする。旅と人と世界遺産が好き。「正しい道ではなく、楽しい道を選ぶ」ことをモットーにしている。

就職活動が落ち着き始めた大学4年生の10月。

旅が好きな私は、社会人になってからも旅を続ける方法を考えていた。

接客業だから休みが取れるのは、平日のみ。仕事が始まったあとは、隙間時間で旅は楽しもう。

そしていつか、貯めたお金で世界一周の旅に出るんだ。

人生の節目に立った私は、そう意気込んで自分なりの旅のカタチを決めた。

旅は自分がありのままでいられる時間

仕事が始まって数ヶ月。

休みがあればひとり旅をしたり、友達と県外に遊びに行ったりと毎週、毎月旅を続ける毎日。

旅と同じくらい、自分が暮らす地域を散策するのも楽しかった。

2駅先にあった昔ながらのパン屋のおばあちゃん、元気かな。仕事で悩んだ時に見にいった夜景、また行きたいな。

BREAD福岡在住時にお気に入りだったパン屋さん
自分の気持ちと向き合って、やりたいことに素直になれる。

旅をしているときは、自分がありのままでいられる時間だった。

そして、そんな旅をしている自分が1番好きだった。

そうだ、日本一周の旅にでよう

仕事が休みの日に旅をしていたけれど、だんだんと、休みの日に行く旅だけでは物足りなくなってきた。

今の仕事は楽しいけれど、自分はもっと旅がしたいんだ!

harugorou
そんな思いが湧き始めた頃、彼から提案された話。

「一緒に、日本一周の旅に出ない?」

話を聞いた瞬間、体全体に興奮する感覚が電流のように走った。

「行こう!」

即答だった。彼も驚いたと思う。

学生の頃から、世界一周に行くことが夢だった私。

日本を見てから世界をまわるのも悪くないかな。世界一周する時に、日本の魅力を伝えることもできるし!

それくらいのノリで日本一周に行くことを決めた。

ただ、今の貯金額ではとても行けない。日本一周に行くために、1年間はリゾートバイトをしてお金を貯めよう。

そう決めて仕事を退職した後、1年間旅館やホテルで働いて旅の資金を貯めた。

旅する生活を始めて感じたこと

TABI彼と2人で日本一周の旅へ出発
日本一周を始めてからは、毎日が新鮮だった!

ファミリーカーで車中泊をしながら、全国47都道府県を巡る日々。

お金があるわけではないから、お昼ご飯は1人1,000円。夜ご飯は、2人で350円の貧乏旅。

節約をしながらの旅は、贅沢とは程遠いかもしれない。

それでも体だけでなく、心まで幸福感で満たされていた。

車中泊の日々だから、トイレやエアコンがあるだけで感動できて幸せのハードルが下がり、小さなことで喜べるようになっていた。

日本一周を始めて良かったことや変わったことはたくさんあるけれど、見たことがない景色を見て、その土地ならではのご当地グルメを食べる。

これが何よりも楽しいし、旅の醍醐味だと思う。

BREAD日本一周中イチオシの滋賀県のつるやのサラダパン
また、旅をしていると色々な出会いがあった。

自転車で日本中を巡っている人。毎年、ねぶた祭りに参加している人。人生の夏休みを謳歌している人。

今まで知らなかった生き方や価値観に触れて、こんな生き方があるんだ。この街、好きだな。将来、この街に住みたいかも。

旅を通して、自分の中で生き方の選択肢が広がるのも旅の良さだと感じた。

私はきっと、これからも旅と一緒に生きていく

SEA
2024年の5月から日本一周を始めて、現在は19都道府県を巡った。

日本一周の期間は1年と決めているけれど、日本一周の後は世界一周。まだまだ、旅を続ける予定。

私にとって旅は、人生の一部であり、ワクワクの原動力。私はきっと、これからも旅とともに生きていく。

これだから旅はやめられない。

All photos by Haruka Nakamura

Thumbnail by Yuki Eya

ライター

2000年生まれ、長崎県出身。生涯旅人を目指す24歳。旅が好きで、現在はパートナーとド派手シエンタで日本一周中。「その人らしさ」を引き出すインタビューと、「臨場感と地域の魅力」を伝える執筆を得意とする。旅と人と世界遺産が好き。「正しい道ではなく、楽しい道を選ぶ」ことをモットーにしている。

RELATED

関連記事