それが旅を終えた後、卒業論文のテーマを決めるときに、冒頭の問いを思い出したのです。
そして、それを研究するためには人類学的な手法を学ぶ必要があったので、思い切って専門分野を変えたのです。奇遇なことに、哲学をやっていたとき、唯一「他人の考え」に触れることができると思った「対話」の部分が、この人類学の手法には含まれていました。
世界一周の研究って何をしてるの?
photo by Yasuhiro Shiwaku
人類学の研究において一番大切なのは、やっぱり「人」と直接関わることです。「フィールドワーク」と呼ばれる現地調査で、語りの内容を聞く「インタビュー」と一緒に行動をする「参与観察」をおこなうことが主な手法です。
旅から帰ってきた後、どういった旅だったのかを聞くことも重要ですが、やはり旅の最中に皆さんが何を思い、何を感じ取っているのかをその場で聞けることが、なによりも貴重なデータとなり、「世界一周」の意味を知る上でも重要になってきます。
先立つものはなんとやら…
photo by Yasuhiro Shiwaku
さっき書いたように、人類学研究の一番の仕事はフィールドワークです。そのためにも現地へ向かう資金が必要になりますが、大学院生とはいえ一学生なので、資金調達にも限界があります。
そこで今回僕が挑戦しているのが、ネット上で研究費用を集めるクラウドファンディングです!
今回僕が利用している「academist」は、日本初の学術系クラウドファンディングサイトとして昨年オープンしたウェブサービスですが、こうした形で研究費用を集めることが分かれば、いまよりもっと、たくさんの形で「世界を学問的に見てみたい」という人が増えるのではないかと思い、挑戦を決めました。
研究の詳細についてはプロジェクトページの方にもあるので割愛しますが、ご支援いただいた皆さまには、アカデミックなものはもちろん、素敵(?)なリターンをたくさん用意していますので、奮ってご支援いただけると嬉しいです!
※クラウドファンディングは終了しています。
旅の学問の世界を一緒に巡りませんか?
旅の学問の世界を巡ること。それは普通の旅とはひと味違った世界を知ることだと、僕は思います。その旅に、皆さんも一緒に出かけてみませんか?