アイキャッチ_ビール
ライター
岩田壮 TABIPPO CARAVAN

広島出身、横浜在住。ビールと旅とサッカーを愛する26歳。ビールの本場ドイツが大好きで、旅先では必ずビールを探しに行く。 旅先の経験や情報をまとめられるよう日々奮闘中。

皆さんが感じる旅の醍醐味は何ですか?

世界遺産や人気観光地を訪れること。
ある地域に住む友人・知人に会うこと。

人それぞれ旅の目的があると思います。私は好きなものを追い求めて旅をすることが多いです。とくにビールが好きで、旅先では、必ずその地域のビールを飲んでいます。

Beer_some
そこで生まれる縁が私を次の旅へ導きます。今回はビールが私の旅にどんな影響を与えたのか、ビールの楽しみ方等について紹介していきます。この記事を読んだ皆さんにも、ぜひ旅先で楽しくビールを味わってほしいです。

ドイツで感じた旅先の賑わい

私のターニングポイントになった旅は大学3年生のヨーロッパ旅行です。

これまで私は旅をする目的は、できるだけ多くの観光地を見て回ることやその土地の名物を味わうこと。

大学時代、仲の良い友達が少なく、誰かと海外旅行に行くことも旅先で誰かと仲良くなることも全く考えたことがありませんでした。

そんな私が変わるきっかけとなったのが、初めて1人で行った海外旅行。ドイツ・ミュンヘンにある市場、ヴィクトアリエンマルクトでのひとときです。

ミュンヘン・ビアガーデン①営業開始前のビアガーデン
ここには1年中営業しているビアガーデンがあり、2月の寒い中でも多くの人々がビールを飲んでいました。

私はドイツビールを楽しもうと、ビアガーデンの真ん中にある小屋でジョッキ1杯分を注文。3~4人向けの立ち飲みスペースにてビールを飲みます。

ミュンヘン・ビアガーデン2写真左が立ち飲みスペース
ドイツビールを飲むことが滅多にないためか、ビールの写真を撮影していた私。その様子を見て、年配のドイツ人ご夫婦が話しかけてきました。

世間話やビールの話に片言の英語でなんとか聞き取っていると、最後に「ドイツビールは好きですか」と聞かれました。

思わず、私は片言の英語で「とても好きです」と答えました。一連のやり取りの中で、私はビールが人と人の心の距離を縮めてくれたと実感。

ミュンヘン・ビアガーデン3その時オーダーしたビールとプレッツェル
以来、私は旅先ではビールを提供するバー(ビアバー)などに行くようになり、(ビールを通じて)他のお客さんとも積極的に交流するようになりました。

■詳細情報
・名称:ヴィクトアリエンマルクト( Viktualienmarkt )
・住所:Viktualienmarkt 3, 80331 München, ドイツ
・地図:
・アクセス:地下鉄MarienPlatz駅から徒歩2分
・営業時間:8:00~20:00
・定休日:日曜日
・電話番号:+49 89 89068205
・公式サイトURL:公式HP

旅先でのビールの楽しみ方

私はビールを通じて旅の幅を広げてきました。

ビールは飲むだけでなく、その土地の名物を知ったり、人と仲良くなったりすることができます。ここからは、私が旅をする中で気づいたビールの楽しみ方をご紹介します。

ビールが飲めるお店に行ってみる

旅先にもビールが飲めるお店はいっぱいあり、そこに行くこともオススメです。

ビアバーの一例
何百人も入る大きなビアホールや5~6人で満員になる小さなバーなど、規模や雰囲気も様々ですが、その場にいる人とはビールの話で距離を縮めることができ、旅を盛り上げるスパイスになります。

例えば、札幌のビアガーデンで会った人に次の旅先として広島の話をすると、おすすめのビールのお店を教えてもらったこともありました。

BeerHi
今いる街から次の街へ。ビールによって次の旅への道が開かれます。

醸造所を見学してみる

旅の間に、ビールを製造する醸造所の見学をすることもオススメです。一部の醸造所では自分たちのビールの魅力を伝えるために、製造工程の見学会を行っています。

ビール工場の外観ビール工場の外観
クラフトビールの醸造所は大手ビール会社の工場に比べて小規模ですが、その分設備やスタッフとの距離が近いです。

好きなビールの裏話を聞けたり、製造中の様子を間近で見ることができます。

ホップとビール
また、見学中には作りたての新鮮なビールや醸造所限定のビールを試飲できます。普段飲むビールとの味の違いに気づけるのも旅をしたからこそ得られるものです。

ビール好きにとって、ガラスを隔てることなく生で製造工程を見られるのは心が揺さぶられる体験です。あなたの好きなビールの醸造所も工場見学をやっているかもしれません。

■詳細情報
・名称:ヤッホーブルーイング佐久醸造所
・住所:〒385-0009 長野県佐久市小田井1119-1
・地図:
・アクセス:JR佐久平駅からタクシーで20分
・営業時間:11:00~17:00
・定休日:夏季(8月・9月)限定で醸造所見学イベントを実施
・電話番号:050-3358-3965
・料金:1,980円
・所要時間:120分
・オススメの時期:夏季(8月・9月)
・公式サイトURL:https://yonasato.com/event/brewery/

旅先で地域限定ビールを見つけよう

旅先には、その地域でしか売っていない地域限定ビールもあります。

なぜなら、ビールの鮮度の維持や醸造量が少ないために、他地域への流通・販売を制限しているからです。そのため、自分の好きなビールが売られている地域に旅をする人もいます。

例えば、クラフトビールはコンビニ等で売っている有名な銘柄を除くと、その地域周辺でないと買えない製品が大半を占めています。

ちなみに、私の地域限定ビールの見つけ方は駅の売店等のショーケースに目を通すことです。

ビールのショーケース佐久平駅の売店のショーケース。地元のクラフトビールでいっぱいです。
こんな感じのショーケースの中から気に入った銘柄があれば購入し、帰りの新幹線や自宅で旅の思い出を振り返りながら飲んでいます。

旅行が終わった後にその地域の魅力に気づくことができ、ビールが再びその地域に行ってみたい気持ちにさせてくれます。

ビールを楽しむ旅に出よう

ビールはあなたの旅をより楽しくすることができるツールです。1万円札でお馴染みの福沢諭吉も以下の発言を残しています。

「「ビィール」と云ふ酒あり。是は麦酒にて、其味至て苦けれど、胸膈を開く為に妙なり。」

「胸隔を開く」とは「胸の内を明かす」という意味です。

つまり、「ビール」は誰かとの会話を盛り上げ、心の距離を縮めることができる飲み物です。

BeerP2
ビールはあなたに新たな出会いや知らない世界を呼び込んでくれます。

皆さんもビールを楽しむ旅に出てみませんか?

All photos by Takeshi Iwata

ライター
岩田壮 TABIPPO CARAVAN

広島出身、横浜在住。ビールと旅とサッカーを愛する26歳。ビールの本場ドイツが大好きで、旅先では必ずビールを探しに行く。 旅先の経験や情報をまとめられるよう日々奮闘中。

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