シチリア戦争、ポエニ戦争などを経て、様々な国の支配下となり、長い歴史を持っているカルタゴの遺跡からはそれぞれの時代の遺物が出土しています。1979年に世界文化遺産に登録されました。
カイルアン
マッカ、マディーナに次ぐイスラム教第三の聖都カイルアン。町のシディウクバモスクには毎年多くの巡礼者が訪れます。9世紀から10世紀にかけてアグラブ朝の首都として栄えた歴史を持ちます。
フランス軍に占領されて以降、イスラム教徒以外でも町に入ることができるようになりました。1979年に世界文化遺産に登録されました。
ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡
かつてローマ軍によりほとんどが破壊されたカルタゴ遺跡と、破壊を免れたケルクアン。カルタゴ遺跡はローマによって再建されたものが残っていますが、ケルクアンは紀元前6世紀から紀元前3世紀の姿が残る貴重な遺跡です。
現存しているフェニキア人の都市遺跡ということが評価され、1985年に世界文化遺産に登録されました。
エル・ジェムの円形闘技場
コロセウムに似たこの巨大な円形闘技場は238年頃に建築されました。剣闘士や戦車レースなどに使用されたと考えられている円形闘技場は17世紀まではほぼ原型を保っていましたが、以降大モスクや村の構築のために使用され、オスマン帝国との戦いを経て現在の姿となりました。1979年より世界文化遺産に登録されています。
ドゥッガ
チュニジア北部に65ヘクタールの敷地面積を持つローマ時代の遺跡です。牧場を意味するドゥッガの町は元々、城壁に囲まれたベルベル人の村でした。
紀元前2世紀にヌミディア王のマシニッサの所在地となり、その後ローマ人によって占領されました。そのため、多くの印象的なローマ遺跡が残っています。1997年に世界文化遺産に登録されました。
まとめ
いかがだったでしょうか。いつの日かチュニジア情勢が落ち着いたら、のんびりと美しい街並みを旅行してみたいですね。