ライター

福島県出身で1990年生まれ。70カ国以上を旅するほどの旅好き。コロナ禍では国内を巡り、世界遺産検定マイスターに合格しNPO法人世界遺産アカデミー認定講師に就任。IT系広告代理店で広告運用コンサルタントとして働きながら、小笠原諸島のアンバサダーとしての活動も行う。

私は会社員として働きながらも、PCひとつあればどこでも仕事ができる働き方をしている。

「旅」が生きがいで、有給をうまく活用して、「旅をしながら働く」ライフスタイルを貫いてきている。
とはいえ私の旅のスタイルは世界遺産や史跡を巡る観光が中心。予定をぎっしり詰め込み、観光や移動でいつもせかせかしている。「ワーケーション」を目的に宿でゆっくり過ごしながら仕事もすることはほとんどない。

趣味は「旅」と「仕事」。社畜ではないと思っているが…… photo by TAMAMI MIZUNOYA
そんな私が今回体験したのは、観光よりも「滞在」そのものを目的にした旅。

千葉県の南房総市にある一棟貸しヴィラ「UMI-YAMA CHIKURA」で、フリーランスとして働く友人たちと一緒に、初めて“ゆっくり過ごすワーケーション”に出かけました。

宿泊施設でゆっくり過ごしながら、仕事もするスタイル。今までとは少し違う旅のかたちに、「こんな時間も必要だったのかもしれない」と、心から感じたため、皆さんにもご紹介したい。

海と山の間にある、あたらしい隠れ家——UMI-YAMA CHIKURAの魅力とは?

山の麓に佇む、1棟貸しの静かな隠れ家

都心から車を走らせること約2時間。

今回訪れたのは2025年1月にオープンしたばかりの1棟貸しヴィラ「UMI-YAMA CHIKURA」。

庭にある椰子の木たちが南国の雰囲気も彷彿させる photo by TAMAMI MIZUNOYA
山の麓にある1日1組限定のこちらの宿は、大人が最大6名宿泊できる。

まわりは田んぼに囲まれており、とてものどかで落ち着いた雰囲気。私の地元を連想させるような、どこか懐かしさを感じる場所だった。車を5分ほど走らせると海もあり、山と海に囲まれた環境にある宿なので「UMI-YAMA CHIKURA」と名付けられたそう。

田んぼに囲まれた山の麓にある photo by TAMAMI MIZUNOYA

白と木の温もりに包まれる、おしゃれで快適な空間

元々あった別荘を改装した空間は、白とウッド調を基調としたデザイン。

入ってすぐにあるタブレットでチェックインを行う photo by TAMAMI MIZUNOYA
ダイニングテーブルやソファが置かれた広々とした空間に加えて、最新の調理器が揃ったキッチン、そして3つのベッドルームがあり、大人6名で泊まっても十分な広さと設備が整っている。

また、海が近いという土地柄もあり、壁に飾られた絵をはじめとするサーフカルチャーを感じさせるアイテムも飾られていて、おしゃれな空間だった。

ワイドソファーの先に広々としたダイニングテーブルがある photo by TAMAMI MIZUNOYA
すぐ隣の高台にはバレルサウナもあり、水風呂や外気浴スペース、ポンチョまで完備。サウナで温まり、水風呂でクールダウンをして、田園風景を眺めながら”ととのう”ーーサウナ好きにとってたまらない過ごし方ができるのも魅力の一つ。

自然を感じながらリラックスできるサウナだ photo by TAMAMI MIZUNOYA
大人は4名まで入ることができる photo by TAMAMI MIZUNOYA

夕朝食付きも自炊もOK。選べるスタイルで楽しむ食事

食事はオプションで選択することが可能であり、夕食と朝食のセットを事前に予約できる。

食材はパウチされた状態で冷蔵庫に入っている photo by TAMAMI MIZUNOYA
食材はあらかじめ下処理された状態で人数分準備されており、焼いたり温めたりするだけで手軽に本格的な食事を楽しむことができる。

夕食時の前菜は野菜たっぷりのサラダに、カクテルシュリンプ。メインのBBQはテラスにあるBBQグリルを使って、ラムチョップや鶏肉などの肉を焼いていく。

本格的なチョコフォンデュの容器も用意されていた photo by MISAKO YOSHIDA
デザートにチョコフォンデュ、さらに夜食としてハヤシライスも用意されていた。

朝食はバターたっぷりのデニッシュに加え、スープやソーセージなどが揃っており、大満足なボリューム。買い出しや下準備の手間が不要で、簡単な調理だけで本格的な食事を味わえるのは嬉しいポイント。

広々としたキッチンには何でも揃っていた photo by TAMAMI MIZUNOYA
また、キッチンには調理器具や食器類、調味料なども一通り揃っているため、食材を持ち込むことで自由に料理を楽しむこともできる。

とても分かりやすいマニュアルがあるので、女性だけでも安心 photo by TAMAMI MIZUNOYA

自然と設備が調和する夜のひととき

気がつくと日が暮れて外はすっかり暗くなっていた。

まわりを田んぼに囲まれているため、夜になるとかえるの鳴き声が静かに響き、自然あふれる場所にいることを感じさせてくれる。

時がゆっくりと流れるこの「UMI-YAMA CHIKURA」では焚き火を楽しむことも可能。ふと上を見ると満天の星空が。

焚き火で焼いたマシュマロは外がカリッと香ばしく、中はとろりとやわらかい。自然に囲まれた空間で味わうのはとても贅沢な時間だった。

火をずっと見ていられるのはなぜだろうか? photo by MISAKO YOSHIDA
室内には、他にもホームシアターや薪ストーブも完備されている。

天候に左右されずに快適に過ごせる工夫が嬉しい。シアタールームで好きな映画を楽しんだり、薪ストーブのぬくもりで体を温めたり。

リモートワークを超えていく。UMI-YAMA CHIKURAで見つけた集中と自由のバランス

「仕事をしながら滞在する」という視点で今回利用してみたところ、想像していた以上に快適で、むしろ普段以上にパフォーマンス高く仕事を進めることができた。

日常の喧騒から少し離れた環境で、心身ともにリフレッシュしながら作業に集中できるのが「UMI-YAMA CHIKURA」の魅力。

ワーケーションにもぴったりな「UMI-YAMA CHIKURA」の魅力をご紹介しよう。

ストレスゼロのネット環境で、集中できるワークタイム

ワーケーションにおいて最も重要視されるポイントの一つが「ネットワーク環境」。

リモートワークが主流となった今では、Wi-Fiの速度や安定性は作業効率に直結する要素である。「UMI-YAMA CHIKURA」には高速Wi-Fiが完備されており、接続が途切れることもなく、ノンストレスで仕事をすることができる。

どこでも電波を気にすることなく作業ができた photo by TAMAMI MIZUNOYA
オンライン会議も問題なく実施でき、大容量のファイルの送受信にも一切のストレスなし。ワーケーションにおいて欠かせない「ネット環境」がしっかりと整っている点は、滞在先でも仕事に集中できるという安心感を与えてくれる。

作業環境が選べる贅沢。気分に合わせて変えることで集中力もアップ

施設内の環境も非常に作業に適していた。

建物内にはダイニングテーブルやソファ、デスク、さらにはカウンター席まで、多様な作業スペースが用意されており、その日の気分や仕事内容に合わせて作業場所を変えることができる。

延長コードも用意されていたので、電源の心配もない photo by TAMAMI MIZUNOYA
実際に私は、朝は大きな窓から自然光が差し込むダイニングテーブルで作業を開始し、気分転換にソファへ移動してリラックスしながら仕事をするなど、環境を変えながら過ごした。

外で仕事に集中できるなんて最高な空間だ photo by TAMAMI MIZUNOYA
テラスにもWi-Fiが届いているので、天気の良い日には外の空気を感じながら作業をするのもおすすめだ。

適度な休憩が生産性向上に繋がる。遊びながら仕事をこなす理想的な環境

「UMI-YAMA CHIKURA」は一棟貸しヴィラ。そのため他の利用者を気にする必要がなく、自分たちだけの空間として使えるのも大きな魅力の一つ。

集中して作業したい時には静かな場所を選べるし、リラックスしたい時にはソファやテラスに移動するなど、自由度の高い過ごし方を実現できる。

作業の合間には、サウナで身体を温めてリフレッシュしたり、ホームシアターでお気に入りのYouTubeや映画を観て気分転換をしたりと、ワークライフバランスを心地よく保つことができるのだ。

疲れたらベッドで横になることも出来る photo by TAMAMI MIZUNOYA
仕事に100%集中することももちろん大切だが、「適度に休憩を取りながら、リズムよく仕事をする」ことが何よりの生産性アップに繋がる。

「UMI-YAMA CHIKURA」は充実した設備が揃っているため、ただ働くだけではもったいない。遊びながら、休みながら、でもちゃんと成果も出せる。そんな理想的なワーケーションを叶えてくれる場所である。

旅というより“滞在”という贅沢。

今回の旅では、大きな予定や観光プランをあえて立てず、「UMI-YAMA CHIKURA」という宿泊施設そのものを満喫することに集中した。

普段の旅では、世界遺産や史跡を巡ることが多く、ついついスケジュールを詰め込みがちで、どこか忙しい過ごし方をしてしまうことが多い。今回はそういったスタイルとは対照的に、“何もしない贅沢”を味わう旅となった。

photo by TAMAMI MIZUNOYA
時間に追われることなく、自然豊かな環境に身を置いて、自分のペースで仕事と向き合い、心の赴くままに過ごす日々。

ゆるやかなリズムの中で過ごしていると、自然と集中力が高まり、驚くほどスムーズに業務が進んだ。思考もクリアになり、日常とは異なる環境が新たな発想や気づきを与えてくれる。

photo by TAMAMI MIZUNOYA
加えて、仲間たちとの過ごし方もこの旅を特別なものにしてくれた。

食事の準備を手分けして行ったり、サウナで心と身体を整えたり、夜にはホームシアターでお気に入りの映像を楽しんだり——それぞれが自然体のまま過ごしながらも、同じ空間を共有することで、いつの間にかリラックスした関係性が育まれていった。

photo by MISAKO YOSHIDA
「その場所に滞在すること自体が目的となる旅」というスタイルも、これからの私にとって必要なのかもしれない。

ただ作業をするための空間ではなく、心を整え、気づきを得て、仲間と共にゆったりと時間を重ねる場所。UMI-YAMA CHIKURAで過ごした時間は、ワーケーションという言葉を超えた、心に残る旅の体験になった。

次は、あなた自身がこの空間で、自分らしい時間の過ごし方を見つけてみてはいかがだろうか。

■詳細情報
・名称:UMI-YAMA CHIKURA
・住所:〒295-0011 千葉県南房総市千倉町北朝夷1470-2
・地図:
・アクセス:カーナビに施設が表示されない場合、最寄りの「ローソン南房総千倉店」からのおすすめルート動画をご参考ください。
▶ローソンを右手に「南房総中学校入口」の交差点を右に曲がります
▶そのまま直進、Y字の交差点を左に進みます
▶直進していくと、たんぼ道に変わり、右手に「天神様」の看板が出てきたら右に曲がります
▶そのまま直進すると左手に施設があります
・チェックイン / チェックアウト:15:00~ 22:00 / 11:00まで
・電話番号:0470-29-3211
・公式サイトURL:https://umiyama-chikura.com/
ライター

福島県出身で1990年生まれ。70カ国以上を旅するほどの旅好き。コロナ禍では国内を巡り、世界遺産検定マイスターに合格しNPO法人世界遺産アカデミー認定講師に就任。IT系広告代理店で広告運用コンサルタントとして働きながら、小笠原諸島のアンバサダーとしての活動も行う。

RELATED

関連記事