ユニクロが掲げる「LifeWear」「サステナビリティ」
photo by hoshi maaya
ユニクロのコンセプトを現しているのが、「LifeWear」という⾔葉。公式サイトによると、「あらゆる人の生活を、より豊かにするための服。美意識のある合理性を持ち、シンプルで上質。そして細部への工夫に満ちている。生活ニーズから考え抜かれ、進化し続ける普段着」と表現されています。
ヒートテックやブラトップ、ウルトラライトダウンなどは、まさにLifeWearの考え方が反映された商品。機能的であり、デザイン性にも優れた「生活を豊かにする服」を提供しています。
photo by Abe saxophone ▲建築家スヴェン・マルケリウス氏に関する書籍が展示されている。
そしてユニクロは持続可能な発展を目指し、「服のチカラを、社会のチカラに。」をテーマにサステナビリティ活動を行っています。日本でもリサイクル活動を積極的に行ったり、プラスチック包装の削減を目指したりするなどの活動が知られていますが、ニコリーナさんが紹介してくれたのはスチームアイロンでした。
「水を大量に使う洗濯の代わりに、スチームアイロンの使用を推奨しています。スチームアイロンは洗濯による服へのダメージも少ないですし、色落ちの心配もなく、服自体を長く使うことができます」
photo by hoshi maaya
ストックホルム発のスチームアイロンブランド「Steamery」とコラボし、店舗でイベントも開催。服を買い捨てするのではく、長く使うことを提唱しています。今の日本はどちらかというと安い服をシーズンごとに大量に買いすぐに捨てる傾向にありますが、それは徐々に変わっていくといいます。
「昔は日本にも物を長く使う歴史がありました。今は日本がスウェーデンの取り組みを逆輸入して戻ろうとしているのだと思います」と、ニコリーナさんは語ります。大量消費の考え方から、日本も変わらなければいけない時なのかもしれません。
ニコリーナさんの考えるユニクロの魅力
photo by hoshi maaya
そんなニコリーナさんが考えるユニクロの魅力は、「LifeWear」のコンセプトそのもの。ユニクロは形・カラー・トレンドから服を作るのではなく、「なぜその服を着るのか」という疑問から服作りを行っている。そこに魅力を感じているといいます。
「普通、私たちは服を購入する時にブランドにとらわれがちですが、ユニクロのLifeWearの考え方は他ブランドと差別化されています。サステナブルな循環や、世の中を良くしていく活動など、これからの取り組みにさまざまな可能性を秘めていると思います」と語りました。
ユニクロが掲げるLifeWearのコンセプトやサステナビリティの考え方など、日本人が学ぶべき点が多いのではないでしょうか。日本が誇るファッションブランドは、北欧の地で新たな進化を遂げています。
・名称:UNIQLO Kungsträdgården
・住所:Hamngatan 27, Stockholm, Sweden
・地図:
・営業時間:月〜金曜 10:00〜20:00、土曜 10:00〜19:00、日曜 11:00〜19:00
・公式サイトURL:https://www.uniqlo.com/se/en/home/