とにかくおいしいウズベキスタン料理
今回のウズベキスタン旅行で、ウズベキスタン料理にどハマりした私。
帰国後も名古屋や東京のウズベキスタン料理屋に何度も足を運んだほど、食事がとてもおいしいんです。
基本的に油と塩で味付けをするウズベキスタン料理には、独特なクセのある味はなく、とても優しい味付けで日本人の口にも合う料理ばかり。
「サマルカンド ナン」が有名
主食はナンと呼ばれるパンで、地域によって味や形が違うので、各地で食べ比べてみるのも楽しみのひとつです。
うどんのような麺料理の「ラグモン」や、水餃子のような「マンティ」、玉ねぎやひき肉などの入ったパイ「サムサ」など、どれも美味しいのですが、私のイチオシは「プロフ」。
ウズベキスタン料理「プロフ」
プロフは日本でいうピラフの発祥とも言われている料理で、お米と一緒に羊や牛の肉、にんじんなどが混ざっており、お店によってはレーズンや玉ねぎなどが入っています。
ぜひご賞味あれ!
1週間でウズベキスタンを回ってみよう
1週間でウズベキスタンを満喫するなら、タシュケント、ヒヴァ、ブハラ、サマルカンドの4つの都市を回るのがオススメ。
ややハードですので、ゆっくりしたい人は3都市に減らすのも良いでしょう。
それぞれの都市の名所を写真とともにご紹介します。
タシケント
ウズベキスタンの首都であるタシケントは、日本からの直行便や数多くの国際線が乗り入れている、ウズベキスタンの玄関口でもあります。
ウズベキスタン旅行はタシケントから始まります。
チョルスーバザール
タシュケントで最初に行っておきたいのが、この街最大の市場で、食料品、衣服、お土産などありとあらゆる物を売っている「チョルスーバザール」。
かなり広いだけでなく、とにかく色んなお店があり、自分がどこを歩いているか分からなくなるほど。
バラクハン メドレセ
元神学校(メドレセ)で、現在はお土産屋さんが並ぶ「バラクハン メドレセ」は、世界で最も古いコーランが展示されており必見です。
ナヴォイ劇場
日本人であればみておきたいのが「ナヴォイ劇場」。
第二次世界大戦後、ソ連の捕虜となった日本兵が作った建物で、タシケントが壊滅状態となった1966年のタシケント大地震の際、この劇場は地震の影響を受けずに佇んでおり、それによりウズベキスタン中で日本人が賞賛されたのだとか。
ナボイ劇場の側面には日本語で書かれたプレート碑があるので、ぜひそちらも読んでみてください。
時間に余裕のない人には、2階建てのバスに乗って市内を回るシティツアーバスがオススメです。
ウズベキスタンホテルの前から出発し、2時間ほどでタシケントの主要な観光名所を回るツアーで、なんと日本語にも対応しています。
ヒヴァ
ヒヴァの全体地図
ヒヴァはウズベキスタン初の世界遺産に登録された街で、「ウズベキスタンの真珠」とも呼ばれています。
近隣の都市とは広大な砂漠で隔てられており、アクセス方法が限られていますが、時間があるならぜひ訪れてほしい美しい街です。
共通入場券を窓口で買うことで、ヒヴァの主要な観光地にはほぼ全て入れてしまうので、観光がとってもスムーズ。
カルタ・ミノル
ヒヴァでまず訪れたいのは「カルタ・ミノル」。未完成のミナレット(モスクに付属する高い塔)なのですが、この街のシンボルとなっています。これが完成していたら、どれだけ大きな建築物になっていたのでしょうか……。
クフナ・アルク
クフナ・アルクからは街全体が見渡せ、ヒヴァの主要な建築物が一気に見れます。
ジュマ・モスク
ジュマ・モスクは他と少し違った光景が広がります。モスク内部に213本の木の柱が立っているのです。よく見ると1本1本緻密な彫刻が施されており、これこそがヒヴァの伝統工芸なのだとか。
イスラーム・ホジャの頂上から
ヒヴァで1番高いミナレットが「イスラーム・ホジャ」。共通入場券とは別で追加料金が必要ですが、頂上まで登ることが可能。
118段もある階段を登った先には、眼下にヒヴァの街が広がる美しい景色が広がります。階段は結構きついので、体力のある観光前半が良いかいもしれません……。
ブハラ
ウズベキスタンのほぼ中央に位置するブハラは、シルクロードの中継地としてかつて栄えた街で見所が多くあります。
ナディルディヴァンベギ・メドレセ
「ナディルディヴァンベギ・メドレセ」は、本来は休憩場として建てられましたが、王様が「このメドレセは素晴らしい!」と言ったため、メドレセに変更したのだとか。
偶像崇拝を否定しているイスラム教国家であるのに、このメドレセにはタブーの顔が描かれてるという珍しいメドレセなのです。
ウルグベク・メドレセ
「ウルグベク・メドレセ」は中央アジア最古の神学校。内部は修復があまりされていないそうで、当時のままの雰囲気を味わうことができます。
イスマイル・サーマーニー廟
中央アジア最古のイスラム建築である「イスマイル・サーマーニー廟」は、鮮やかな青色が特徴である他の建築物とは全く違う、レンガの模様が美しい建物です。
ほとんどが土中に埋もれていて、1925年に見つかるまで気づかれなかったのだとか。
カラーン・ミナレット
「ポイカロン広場」にはブハラで最も高い建造物である「カラーン・ミナレット」があります。夜のライトアップも美しいので、日中と夜の両方見るのがおすすめです。
サマルカンド
世界遺産に登録され、「青の都」と名高いサマルカンドは、ウズベキスタン旅行では欠かすことのできない場所。
至る所に「サマルカンド・ブルー」と呼ばれる鮮やかな青色のタイルを使用した建造物があり、写真映えもバツグンです。
シャーヒズィンダ廟郡
個人的に1番気に入ったのが「シャーヒズィンダ廟郡」。美しい青の世界が広がる遺跡群です。
入口の門をくぐると階段が伸びており、その段数を数えて行きも帰りも同じなら天国へ行けるといいます。
天国行きがかかっていることもあり、人生で初めて超真面目に階段数を数えました(笑)
ビビハニム・モスク
「ビビハニム・モスク」は中央アジア最大規模のモスク。当時急ピッチで建設が進められたためあまりに脆く、しばらくすると廃墟と化していたそう。近年、大規模な修復作業が進められて、今では美しいその姿を見ることができます。
サマルカンドの最大の目玉は「レギスタン広場」。外観も精巧な造りと鮮やかな色使いで素晴らしいですが、内部が息をのむ美しさなので、一度その目で実際に見てほしいです。
夜間にはライトアップがされ、さらに幻想的で美しい景色が広がりますよ。
次の海外旅行は魅力溢れるウズベキスタンへ
たくさんの魅力溢れるウズベキスタンは、1度訪れたら好きになること間違いなし。
最近はタシュケントやサマルカンドの空港から国際線も多く出航していますので、長期で休みを取れる人は、トルコやお隣キルギスなど他の国とあわせて行くのも良いですね。
ひとり旅、女子旅、恋人との旅行、どんなシチュエーションや旅スタイルでも楽しむことのできるウズベキスタン、ぜひ1度訪れてみてください。
All photos by Keiko Kawanami