中世のレディ気分?世界遺産のお城へ
そしていよいよ世界遺産でもあるリトミシュル城へ。この外壁、私は板チョコのようだと思っていたのですが実はこれも先ほどの壁画と同じ技法、ズグラフィートで彫られているのです。
このお城はロの字型で建てられており、なんと完成までに14年もの歳月を費やされました。な、長い……
内側のこの広場では毎年音楽祭の開催されており、完成から5世紀経った今でも町の人々には大切な憩いの場として活躍しているそう。
またお城の内部にある階段にはちょっとした工夫がありました。この階段は1段が10数センチほどで私が上るには非常に低い階段だと感じたのですが、実はこれ、重いドレスを纏った中世のレディの為に低く作られているのだとか。
なので私もドレスの裾を持ち上げる真似をして上って見ましたよ!確かにこれでないと上り下りはきつそうだな〜と昔の人たちの苦労を垣間見た瞬間でした。一説にはレディだけでなく馬も楽に上れるようにとも言われています。
このお城の地下には通常、現代彫刻家オルブラム・ゾウベク氏(2017年没)の作品が展示されているのだけど、毎年このクリスマス時期だけは日本人にはあまり見慣れないちょっと変わったスペースになっています。
それは、実際に飾られているクリスマスオーナメントを見て触って選んで買うことができるマーケット!この日も地元の家族連れで大変賑わっていました。
無料のホットワインを飲みながらアート作品を楽しんだり、たくさんのクリスマスオーナメントを選んだりと時間を忘れて過ごしました。
こんなに可愛い世界の国旗オーナメントもあったんです。こっそり日本を中央に移動させて撮ってしまいました。
お城を後にした私が次に目指した場所。それはお城の向かい側にあるスメタナの生家。スメタナの父はリトミシュル城が管理していたビール工場で働いていた為、スメタナ一家はお城の敷地内に住んでいました。
彼が200年ほど前に使用していたピアノ。館内に入ってまず目につくものです。大きな窓際に静かに置かれたそのピアノは一目で古いものだとわかるのですが、このピアノから名曲の数々が生まれたのだと思うと傷の一つ一つから彼の祖国への思いや希望を感じることができます。
ちなみにこのピアノ、自由に弾くことができます。弾いてもいいよ!と言われたのですが、お、恐れ多い〜!スメタナ先生のピアノを弾くなんて!ということでチョンと触れるだけにしました(^^)
All photo by wacamera
また、その奥の部屋には彼が愛用し、数々の引越しの際に必ず移動させたという小さな机があります。彼が愛した机の上にはスメタナ本人が書いたとされる楽譜、手紙が置いてありました。とても美しいインクの色は褪せることなく残っており、文字や音符も丁寧に書かれていました。アップで撮らなかったのはぜひこれはみなさんに生で見てもらいたい、そう思ったからです。
1日かけてゆっくりまわったリトミシュルともお別れ。ここは本当に1泊して堪能すべき町だと実感しました。次はリトミシュルより少し大きな町オロモウツへ行きますー!お楽しみに!
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