みなさま、こんにちは!フリーランスフォトグラファーのwacameraです。
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今回はチェコ共和国の首都、プラハ編です!
ブルノに別れを告げ、プラハへ
この日、ブルノ駅から朝10時過ぎの列車に乗り込みました。
ホームはこんな感じ。海外の列車ってワクワクしちゃう!!
いよいよ私が乗る列車がやってきました!入り口は2段ほどのステップがあります。90リットルのバゲージを抱えてこの階段は、き、き、きつい……
海外の列車のこれは仕方がありません。それもまたいい思い出です。座席はボックス席だったり二人掛けのシートだったりと様々です。特急列車なので座席はゆったりとして快適!
窓から見えるブルノの街に私は別れを告げ、少ししんみりとした気持ちになりながらこれから出会うプラハの街へ期待を膨らませていました。
可愛らしいピンクワゴン
しばらくすると、車内販売のお兄さんが可愛いピンクのワゴンを携えてやってきました。日本の新幹線では滅多に飲み物を頼むことのない私ですが、ここはチェコです。ぜひとも頼まなければー!!ということで、ホットミルクティーをお願いしました。
実は私、冬でもアイスティーを飲む習慣があり、ホットティーは苦手なのです。(ただの猫舌) でも海外ではなかなかアイスティーに出会えません。紅茶を冷たくして飲むのは日本独自の習慣なのでしょうかね……
受け取ったカップには「My Drink!」、お砂糖は「My Sugar!」と書かれているのを発見。なんて可愛いのでしょう!熱いの苦手だけど頼んで良かった!こんなささやかな事にも心が躍ってしまう、それが海外マジックかもしれません。
この列車には食堂車が付いているということで、日本では見た事がなかったのでミーハーな私は覗きに行ってみました。そんなに広くない車両は満員。
メニューを見せてもらうと、種類が豊富でびっくり。全然お腹が空いていなかったのに、いい匂いが充満しているしメニューを見たら急に私のお腹はグウグウと音を立ててきました。せっかくですし、これもいただいちゃおう!
スパイシーなご飯を炒めたもの、それにチキンのフライ、チェコの伝統的なスープと、デザートには餃子のような形の甘いソースとホイップをつけて食べるものをチョイス。ぺろっとお腹におさまってしまいました。
ギネスにも登録されているプラハ城は圧巻
そして気がつけばあっという間にプラハ到着。
さすが首都プラハ。ターミナル駅のスケールが大きいです。私たちの他にも旅行者や、地元の親子連れなどで賑わっていました。
冬のチェコの日は短く、日本の冬と同じくらいなのですが、あっという間に暗くなるので私は早速とある目的の場所へと急ぎました。その場所とは……
それはプラハ城!私が到着した時、ちょうど衛兵の交代式が始まったばかりでした。運がいい!
しっかりとした厚手の、でもそれは上質で格式高いものとすぐにわかるコートに身を包んだ彼らは、キリッとした面持ちでゆっくりゆっくり進める歩。その姿は本当にかっこよく、横にいた小さな男の子が「cool!!」とつぶやいた気持ちがよくわかるほどでした。
プラハ城は「世界で最も古く大きい城」としてギネスに登録されています。幅は約130メートル、長さは約430メートルの敷地を持っています。更に驚きなのが西暦900年代には既にこの大きさだったということ。
1000年以上前からこの地にこの規模で建設されていること自体、驚き以外のなにものでもありません。(途中、何度か再建されています)
それだけ広い城内ですから、敷地内には様々な見所があります。この聖ヴィート大聖堂はその中で最も目を引く建築物。私は遠目からプラハ城を見ていた時、この建物がお城なのかと思っていました。近くで見るとお城に間違われてもおかしくないほど立派なゴシック様式の建物です。
この大聖堂の外壁には美しい絵がありました。棺桶から人が出てきているような描写があり、復活を意味しているのか、最後の審判なのか、詳細は分かりませんでしたが、非常に大きな壁画で圧倒されました。
聖ヴィート大聖堂は正面から見ると私が持っていた広角レンズですら全てがおさまらないほどの迫力でそびえ立っています。たくさんの観光客がカメラの画面に収まりきらないことで嘆いてる姿を見かけました。
外からの迫力はさることながら、内部も再び圧倒されてしまう素晴らしいものでした。
聖堂の高さ、天井のアーチ、美しいステンドグラス。どれを取ってもこの国の大聖堂として一番素晴らしいものなのではないでしょうか?またここにはもう一つ素晴らしいものがあります。それはチェコ出身のデザイナー、アルフォンス・ミュシャ(チェコではミュシャではなくムハと言わないと通じません)が手がけたステンドグラス。
残念ながら私は撮影することができませんでしたが、ぜひ皆様に現地で見ていただきたいと思います。
錬金術師がいた黄金路地
プラハ城の敷地内にはもうひとつオススメのスポットがあります。それがこの黄金路地。写真に写る人と比べていただくとわかると思うのですが、それはそれは小さくてかわいいお家が並んだ小道です。
昔はここにお城で働く人たちが住んでいた、いわゆる社宅のような場所だったのですが、のちに錬金術師がここに住むようになり、そのことから黄金路地と言われるようになったとか。
ちなみにこの手前の青い22番のお家にはチェコの有名作家フランツ・カフカが暮らしていたのです。現在はお土産やさんになっていまして、何度も言いますが、ミーハーな私は有名人のお家というだけでワクワクしてしまうのでした。
お隣のピンクの壁のお家も可愛らしく、ホットチョコレートを片手に歩く私、撮ってもらいました。どこを切り取っても絵になってしまう、そんな黄金路地を堪能した私は時計を見て慌てて城内から外へ。
夕日になってしまう前にどうしてもいきたい場所があったのです。
小高い丘の上に建つプラハ城から一望できるプラハの街。実はこの旅4日目にして私はようやくチェコで青空を見ました。
それがこんなに素晴らしい景色だなんて、これも運命だったのかもしれない。脳内が常にメルヘンな私はそう思うことに決めました。うふふ。
お城を後にして、カレル通りを歩きます。かわいい町並みに心なしか歩みがスキップ気味になってしまいます。様々なお土産やさんが立ち並んでウィンドウショッピングも楽しめるカレル通り。
そしてお城とは反対側、旧市街へとやってきました。この左手に見えている橋はカレル橋。モルダウ川(ヴルタヴァ川)の上にかかる橋で14世紀に建設されました。車が通らない歩行者専用の橋で、橋の両サイドの欄干には合計30体の彫刻が立ち並んでいます。
この写真の中央右に見えるのが先ほどまでいたプラハ城。随分遠くまで歩いてきました。私がプラハでもう一つ行きたかった場所へと向かうために。