ちょっとそこまで旅してみよう
四コマ漫画、エッセイ、絵本など、ジャンルを超えて活躍するイラストレーター・益田ミリさんの旅行記エッセイ。国内外問わず、19カ所の旅行記が綴られています。
作品のおすすめポイント
「昨日まで知らなかった世界を、今日のわたしは知っている」という冒頭の言葉が印象的な、イラストレーター・益田ミリさんの旅行記エッセイ。1カ所につき7〜8ページほどなので、サクサクと読み進められます。
旅先は思い立ったらすぐに日帰りで行けるような東京の観光地から、1泊2日の青森、7泊8日で行くフィンランド&スウェーデンなどさまざま。また、ひとり旅のときもあったり、彼や友人と行く場合もあったりと、旅のスタイルはそのときによって変わります。
益田ミリさんは「世界中を旅して〇〇がしたい!」というような目標があるわけでもなく、言ってしまえば普通の旅行をしています。目的地に向かって、観光して、名物を食べて、宿に泊まって、帰る。(時には旅先ならではなハプニングも起こるのだけれど)
旅を通じて特に大きなことをなしえなくても、自分が昨日まで知らなかった世界を知ること、思い出の地に再訪することは非日常。旅で人生が変わらなくても、旅先での出来事は全てが大切な思い出になるものだなと改めて感じます。
それぞれの旅行記の最後には、実際に使った旅費が掲載してあるのも注目ポイント。これを読んだら次の休日はちょっとそこまで旅してみたくなるかも。