西大台への入山方法
利用調整地区に指定された西大台は、前述の通り、入山に際して自然公園法に基づく規制及びルールにのっとり諸手続きが必要です。その基本的な流れをご紹介します。
事前申請と受付
Photo by Mayumi
全長およそ9km、約5時間を要す西大台周遊コース。1日の立入上限枠は土日祝日で50名、平日で30名(GWやお盆休み、紅葉シーズンなど利用集中時期に限り、土日祝日は100名、平日は50名)と定められています。さらに1グループは10名までです。
西大台の立入に関する指定認定機関は上北山村商工会。入山希望者は、同商工会が運営する所定の立入申請サイト(もしくは電話連絡)を通じて立入希望日や同行者等の情報を登録し、事前予約する必要があります(予約受付は立入希望日の3か月前から可)。
ただし、当日に立入枠の空きがある場合のみ、当日受付も可能。空き枠の状況は同商工会へ問い合わせるか、大台ヶ原駐車場前にある上北山村物産店へ直接訪れて確認することができます。
レクチャー受講と認定証
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認定手数料は大人ひとり1,000円、小学生以下はひとり500円です。所定の方法で支払い手続きが完了すると立入認定証が自宅等へ郵送、当日受付はその場で発行されます。
その認定証を持って、立入り日前あるいは当日に、大台ヶ原ビジターセンターにて10分ほどの入山における事前レクチャーを受講します。その際、本人確認のため免許証等の身分証明書を忘れずに持参しましょう。
いや、入山開始
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受講完了の証である認定印を認定証に押され、晴れて入山資格が得られます。西大台の入口にて係員へ認定証を提示し、植生保護の観点から、緑のマットで靴についた泥などを落としたら、いよいよ入山スタートです。
なお、立入認定証は首に下げるなど常に目に付くところに携帯しておく必要があります(登山の途中で、巡回中の巡視員から提示を求められる場合があります)。
自然に近い状態を保持するため、標識などの設置は必要最小限となっています。迷いそうになっても、落ち着いて見渡せば必ず誘導ロープや目印となる色付きテープが設置されています。誤ってルートから外れないようにしましょう。
なお、そのほかの詳しい立入申請については上北山村商工会のサイトをご参照ください。
そのほかの守るべきルールとマナー
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利用調整地区内に存在するものは、草花ひとつ、小石ひとつでも許可なく採取することは禁じられています。そのほか、自然公園法に定められた規制に違反すれば罰則・罰金の対象となります。
さらに、ペット同伴や野生動物へのエサやり・過干渉、ゴミの放置や環境を乱す行為も禁止されています。マナーを守って気持ちよく森林浴を楽しみましょう。
ちなみに、基本的に園内にトイレはありません。出発前に必ずビジターセンターや駐車場近くのトイレで済ませていきましょう。なお、コース上に携帯トイレブースなどが仮設されることがあります。使い捨ての携帯用トイレを持参しておくと便利です。
静かで美しい自然に包まれ、心と体をリセットする旅を
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人で混雑しがちな東大台に比べ、混雑とは無縁の西大台。鳥のさえずりと森の音しか聴こえない静かな森の空間で、あるがままの自然を前に、自分と向き合い、心とカラダをリセットできる時間を与えてくれます。
空気がおいしい空間でいただく奈良名物の柿の葉寿司はまた格別です!おいしいもので満たされて、エナジーをチャージしましょう!
ぜひ今度、奈良の癒しの空間へ遊びに出かけてみてはいかがですか。
・名称:大台ヶ原 西大台
・住所:奈良県上北山村
・地図:
・アクセス:車の場合、奈良市内から国道169号 経由、大台ヶ原ドライブウェイ経由で約2時間45分。電車・バスの場合、近鉄大和八木駅あるいは橿原神宮前駅東口より奈良交通バス「大台ヶ原」行き乗車、約2時間45分~3時間
・電話:07468-3-0070(上北山村商工会利用手続き案内窓口)
・環境省「西大台利用調整地区」公式サイト:https://kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/west_odai/west_odai_index.html