Photo by Mayumi Kawai
2~3月は出産、子育てのシーズン。運が良ければ親子クジラが寄り添って泳ぐ姿を見ることができます。
手前の子どもがしているのは、今まさに深く潜行しようとしている「ペダンクルアーチ」。一方母親は、尾びれの裏側を見せずに潜行する「フルークダウン」をしている最中です。
Photo by Mayumi Kawai
こちらは反対に、潜水時に尾びれの裏側を見せる「フルークアップ」。
尾びれの裏側の模様は人間の指紋と一緒で各個体固有のものであり、個体識別に使われています。
Photo by Mayumi Kawai
クジラがリラックスした状態で、仰向けになって両胸びれを海面でパタパタさせるのが「フリッパーフロップ」。ちなみに片手でパタパタするのが「ペックスラップ」。「おいでおいで」されているようで、見ている方はテンション爆上がりです。
Photo by pixta
こちらはクジラのパフォーマンスの中で一番ド派手で迫力満点のジャンプが繰り出される「ブリーチ」。
ブリーチは1回のホエールウォッチングで1回見られれば良い方です。また、あまりに唐突で瞬間的なため、うっかりすると見逃しがち。カメラを構える余裕すら与えてくれないこともしばしばなので、写真に収めたい人は、人一倍集中していつでもシャッターが切れる態勢でのぞみましょう。
ホエールスイムでクジラと一緒に泳げる感動体験
より間近でクジラを見たい!肌で感じたい!そんな方には「ホエールスイム」がおすすめです。
Photo by Mayumi Kawai
ホエールスイムの参加条件としては、ダイビングライセンス(Cカード)保持者であること、そして多少海面が荒れていても問題なくシュノーケリングができる人に限られています。
また、ホエールスイムはあくまでも水面で浮上しながら観察する程度。クジラを追いかけたり、潜水したりすることはルール上禁止されています。
料金的には通常のホエールウォッチングの約2倍。それでも、船上では味わえない、それだけの得難い体験がホエールスイムにはあるんです。
Photo by Mayumi Kawai
船長の合図とベテランガイドの誘導で海に飛び込みます。ガイドは手を上げてクジラのいるポイントを示してくれるので、その周辺に集まります。
クジラはすぐに海中深く潜水してしまうこともあるので、迅速に移動しましょう。
Photo by Mayumi Kawai
これは、ホエールスイムのグループが泳いでいるド真ん中にクジラが急浮上してきてあわや衝突というめずらしい瞬間を捕らえたもの。クジラには触ってはいけないルールとはいえ、クジラの方から向かってきたらどうしようもないですね。
こんなハプニングが目撃できるのも奄美大島ならではでした!
イルカウォッチングのおまけ付き!?
Photo by Mayumi Kawai
運が良ければ、奄美近海に生息するミナミバンドウイルカの群れにも遭遇できます。ホエールウォッチングとイルカウォッチングができるなんてなんという贅沢!
ホエールスイムのグループは、ガイドの誘導でドルフィンスイムも楽しんでいました。イルカがごきげんだと一緒に遊んでくれるようですよ。
冬だからこその感動体験!南の島でホエールウォッチングを
冬はゲレンデでウィンタースポーツもいいですが、南の島の大海原で、冬だからこそ味わえる感動のホエールウォッチングもおすすめ!
世界遺産への登録でますます注目の奄美大島。海に山に食に文化にたくさんの魅力が詰まっています。LCCというリーズナブルな移動手段がある時代だからこそ、ぜひ今度の冬は、奄美大島まで遊びに行ってみませんか?
・名称:マリンスポーツ奄美
・住所:鹿児島県奄美市名瀬長浜町32-1
・地図:
・アクセス:名瀬港まで車・タクシーで約50分、バスで約1時間15分
・公式サイトURL: http://www.msamami.com/