ライター
岡本 大樹 撮って書くひと

2015年、小笠原諸島で連続ブリーチングを繰り広げるザトウクジラの雄大さに感動。その勢いで旅を仕事にすることを決める。それまでは原付で47都道府県を旅したり、ドイツ留学中にドイツほぼ一周電車旅をしてみたり。仕事では、サイパンの海に潜ってみたり、ベルギーでチョコレート作り体験をしてみたり。現在は人の旅立ちを後押しできるような写真を撮って記事にするべく、奮闘の日々。

新型コロナウイルスの影響で旅をするにも人との距離が気になる今日この頃、広い場所へ景色を楽しみに行く旅は、今後一般的なものとなっていくでしょう。

でも、せっかく行くなら、景色以外のものにも感動したい、という気持ちもあるかもしれません。

そこで提案したいのが、野生動物を見に行く旅。動物好きならもちろんのこと、これまであまり旅のテーマとして考えたことがなかったという方も、今の状況をきっかけに新しい旅の形を模索してみてはいかがでしょうか。

今回は、日本で出会える野生動物をご紹介します。大自然の中でたくましく生きる動物たちは生命力に溢れていて、落ち込んだ気持ちを吹っ飛ばしてくれます。ぜひ自然と動物を楽しむ旅の計画を立ててみてください。

小笠原諸島や沖縄では、迫力満点のクジラを

photo by Daiki Okamoto
クジラの水しぶきをあげながらの大ジャンプは、人生で一度は見るべき。生命力を感じるという点でいえば、クジラほどインパクトの大きな野生動物はなかなかいないでしょう。

「でも、クジラを見られる場所なんて日本にあるの?」と思うかもしれません。たしかに数は限られますが、小笠原諸島や奄美大島、沖縄の伊江島などではかなり遭遇率も高く、船に乗っていくホエールウォッチングはとても人気のアクティビティとなっているのです。

photo by Daiki Okamoto
日本でのホエールウォッチングで最もポピュラーなのはザトウクジラです。ザトウクジラは激しい動きをするクジラで、運が良ければウォッチング中に何度も大ジャンプを披露してくれることも。

なお、クジラのジャンプはブリーチングというのですが、水中から一気に巨体が飛び上がる姿は何にも代えがたい感動があるので、人生観が変わるかも。

自己紹介にも書いていますが、筆者も小笠原の海でザトウクジラと出会ってリアルに人生を変えられた経験を持ちます(笑)。何かに行き詰まったときや背中を押してもらいたいとき、ぜひクジラに会いに行ってみてください。

船から見る?一緒に泳ぐ?イルカはどちらも楽しめます

photo by Daiki Okamoto
クジラと同じく海でのアクティビティとして人気なのが、イルカウォッチングやドルフィンスイムです。水族館のイルカショーなどを見ればわかるかと思いますが、イルカはとても頭がいい動物。

アクティビティでもその知性が感じられることがしばしば起こります。ウォッチング中にイルカたちのほうから船に近づいてきて並走したり、船のすぐ前でジャンプをしてみたりと、まるでイルカ自らがショーを始めて、見る人たちを楽しませてくれているように感じることも。

photo by pixta
見るだけじゃなく、一緒に泳ぐこともできるのがイルカの魅力。国内でイルカと泳げる場所として最も有名な東京の御蔵島(みくらじま)をはじめ、小笠原諸島や石川県の七尾湾でも一緒に泳げるチャンスがあります。

イルカとの水中での時間は、他では味わえない感覚を得られますよ。近寄ってきてくれたり置いていかれたりと、イルカの自由さに振り回されますが、不思議な充実感があったことが強く印象に残っています。

photo by Daiki Okamoto
船上からのウォッチングで有名なのは、長崎と熊本の間にある海、有明海です。長崎の島原や熊本の天草から出航してイルカを見に行くツアーに参加すれば、なんと遭遇率は90%以上!

可愛らしい見た目も見どころですが、広い海を泳ぎ回るイルカたちの姿は自由そのもの。動物好きなら、きっと満足の体験になりますよ。

地域によって姿も変化、穏やかさ溢れる馬たち

photo by Daiki Okamoto
クジラやイルカの魅力が“動”の迫力だとしたら、“静”の穏やかな魅力を見せてくれるのが野生馬です。走るのが速い動物としても知られますが、実際に野生で生きている馬たちは広い場所でゆっくり草を食んでいることが多く、見ているだけで優しい気分になれます。

ただ、とても繊細な性格なので驚かせるような行為は避けましょう。人と人もそうですが、お互いの心地よい距離感ってありますよね。

馬に限った話ではありませんが、動物との間でも距離感は大事です。じっと眺めるにせよ、写真を撮るにせよ、しっかりと相手の様子を見てイイ距離感を測りましょう。

photo by pixta
日本で野生馬が見られるスポットとしては、青森の尻屋崎(しりやざき)や宮崎の都井岬、沖縄の与那国島などが挙げられ、乗馬クラブなどで見るサラブレッドとは違った野性味が感じられます。

住んでいる場所によって種類が異なり、体つきがかなり違うのも見どころの一つ。特に尻屋崎の寒立馬(かんだちめ)は、とても足が太く毛並みもかなり立派なものが多いので、見応え抜群です。

猫の町や猫の島、人が集まるところに猫の姿あり

photo by Daiki Okamoto
犬と同じくペットとしても高い人気を誇る猫ですが、地域猫(野良猫)からは家猫と違った野性味やたくましさを感じることができます。

そんな地域猫に出会える場所として有名なのが広島の尾道。坂と猫の町と言われるくらい、尾道の中で猫はすでに暮らしの一部となっています。

実際に町を歩いていると、線路沿いの小道や坂の途中の休憩所などいろんなところで猫に出会えるので、猫好きなら町を歩いているだけで充実した一日を過ごせるはず。

photo by Daiki Okamoto
その他にも、近年よく話題に上がるのが猫島です。宮城の田代島、愛媛の青島、香川の佐柳島(さなぎしま)など、日本には多くの猫島と呼ばれる場所が存在します。

小さな島では、まるで島全体が家であるかのようにのんびりと寛いでいる猫が多いのが特徴です。だから、屋外でのびのびと生きる猫たちの姿を見られる場所としては、小さな島が最適。その自由気ままな姿を見ていると、日頃の悩みもなんだかちっぽけに思えてきます。

大久野島はうさぎと廃墟の島!?

photo by Daiki Okamoto
うさぎが住む島として、海外でも有名なのが広島の大久野島(おおくのしま)です。歩いても1時間ほどで一周できる規模の島ながら、なんと700羽を超えるうさぎが暮らしているとされています。

フェリー乗り場や休暇村など、島内では本当にあちらこちらでうさぎが走り回っていて、正直めちゃくちゃかわいい!特に時期によっては子うさぎを見られることもあり、エサを求めて足元に近づいてくる姿など、一瞬で虜にされるのでご注意です。

photo by Daiki Okamoto
エサをあげることは基本的に禁止されていないので、うさぎにあげても大丈夫なものをしっかりと調べて持っていくのがおすすめです。

エサを持っていれば、うさぎたちに囲まれることもありますが、逆に持っていないとあまり寄ってきてくれないかも。現金なものですが、野生に生きるうさぎたちの知恵が垣間見えます。

photo by Daiki Okamoto
実は大久野島は、廃墟でも有名な島。かつては毒ガス工場だった場所などが残っており、うさぎと廃墟を一緒に楽しめる場所として人気となったのです。ちょっと変わった組み合わせの魅力を楽しんでみてください。

西表島や石垣島では、カンムリワシを探してみて

photo by Daiki Okamoto
西表島といえばイリオモテヤマネコが有名ではありますが、カンムリワシも同じく絶滅危惧種に指定されている動物。タカの一種で、国の特別天然記念物に指定されており、日本では西表島と石垣島でその姿を見ることができます。

飛んでいる姿はとても勇壮で見とれてしまうくらいカッコいいものですが、ふと見せる顔には可愛い一面もあります。電線や電柱、木の枝にとまっていることが多いので、西表島や石垣島での散策中はぜひ上を見ながら探してみてください。

photo by Daiki Okamoto
夜行性で基本的に人の前に現れないイリオモテヤマネコを短期滞在中に見つけるのはかなり至難の業なので、それよりもカンムリワシを探してみるのをおすすめします。絶滅危惧種とはいえ、探していると意外と見つかりますよ。

人とも動物とも良い距離感で旅をしよう

photo by Daiki Okamoto
日本で見られる野生動物はその種類に限りがありますが、野生の生命力は十分感じられますし、ある意味では日本ならではの風景を楽しめる旅になります。

基本的に動物と出会えるのは自然の中なので、ソーシャルディスタンスを意識した旅にもピッタリ。ぜひ野生動物をテーマにした旅計画を練ってみてください。

ただ、自然に生きる動物相手なので、今回挙げた場所に行っても見られない可能性があることは十分に理解しておいてください。また、勝手にエサをあげたり無闇に近づいたりするのはNG。訪問時には、それぞれの動物の特徴を理解した上で、マナーを守って楽しみましょう。

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岡本 大樹 撮って書くひと

2015年、小笠原諸島で連続ブリーチングを繰り広げるザトウクジラの雄大さに感動。その勢いで旅を仕事にすることを決める。それまでは原付で47都道府県を旅したり、ドイツ留学中にドイツほぼ一周電車旅をしてみたり。仕事では、サイパンの海に潜ってみたり、ベルギーでチョコレート作り体験をしてみたり。現在は人の旅立ちを後押しできるような写真を撮って記事にするべく、奮闘の日々。

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