海外で働きたい人:「海外を転々としながら、旅人のように働くのも興味はある。今後のキャリアを考えると、日本ではない国で腰を据えてじっくりと働きたい。海外就職となると、ビザや法律のことがややこしそうだし、周りに経験者もいないから何から始めたらいいか分からない」
という方の相談に応えます。海外での就職は国内就職より多くの手順があり、しっかりした情報の確保は必須条件です。
記事の内容
・海外就職を目指す人をサポートするサイト
・海外就職を実現するまでの道筋
今回の記事は、海外就職をサポートするサイト・サービスの紹介と、それらのサイトを使ってどのように海外就職を実現するのかの2点を解説します。
海外就職を目指す人をサポートするサイト
まずは、海外就職したい人に向けて、求人や情報、カウンセリングなどを提供しているサイトを紹介します。
旅人採用
旅人採用は、バックパッカーや世界一周、ワーキングホリデーなどを経験してきた若者向けにキャリアカウンセリングと求人の紹介をしているサイトです。
対象は新卒と中途両方ですが、働き方が正社員に限定されていることに注意です。海外インターンを考えているなら、後ほど紹介するインターンスタイルやAJITORAから。フリーランスとして場所にとらわれずに自由に働くことが目的なら「世界を旅できる19の仕事・職業」を先に読んでください。
どんなキャリアに進むのか決まっていない人、特に旅の経験をこれからの人生に活かしたい人は旅人採用で相談してみればOKです。
インターンスタイル
英語圏(アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス)などで海外就職を考えていて、足がかりとして海外インターンを探しているなら、インターンスタイルから求人を探すことができます。
AJITORA
英語圏ではなく、アジア圏(タイ、ベトナム、カンボジア、インド、フィリピンなど)で海外インターンを希望している場合は、AJITORAかタイガーモブから探すのが王道です。ちなみに、AJITORAの場合、海外インターンシップの料金は一律で10万円(税抜き)です。
» 海外インターンシップ、海外就職ならAJITORA(アジトラ)
海外インターンシップならタイガーモブ
タイガーモブは、AJITORAと同じくアジア圏でのインターンシップ情報を強みにしています。インターンシップの体験談やインターンシップ案件の詳細についてはタイガーモブの方が丁寧に書かれています。
なお、タイガーモブの場合、料金は一律学生108,000円(税込)、社会人216,000円(税込)とのことなので、学生であればAJITORAとの差はありません。
MPGワークアジア
ワークアジアは、海外インターンではなく就労ビザを取得して、タイや中国で働くプログラムを提供しています。注意としては、業務の内容が日本向けのコールセンター・オペレーター、または中国人日本語入力スタッフの管理と掲載されているので、正社員としてキャリアを積んでいくイメージではなく、バイトに近い業務であることです。
ただ、海外で就労ビザを取ることは大変なので、とりあえず海外で働く体験がしてみたい、海外生活を体験してから、今後のキャリアを考えたい場合は、チャレンジしやすい内容です。
» 海外での求人は【MPGワークアジア】|未経験・語学力不問の仕事への就職支援
パソナグローバル
パソナグローバルは海外勤務したい人のキャリアを支援するサイトです。日常会話が出来るレベル以上の英語力がある人が対象となります。求人検索のページを見る限りだと、営業や翻訳などの現場での仕事から、海外支社立ち上げや支社長などのエグゼクティブの仕事まで幅広くあります。
求人ページで確認できるのは概要や年収の概算だけなので、興味がある案件があればパソナグローバルに登録して、カウンセラーと詳細を詰めていくという流れです。
» 海外勤務・外国人・バイリンガルの求人情報 | パソナグローバル – PASONA GLOBAL
JAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)
海外転職に関して歴史を持つJACリクルートとは管理職・専門職などのハイクラス人材限定のサイトです。また、ユーザーの年齢層のメインは35歳以上です。なお、海外勤務の求人の他にも、外資系企業や金融系企業の求人に強いのが特徴です。転職を通じて、キャリアアップしたい方は良い案件があるかもしれません。
» JAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)公式サイト
SUSHI JOB
最後はちょっと変わったサイトを紹介します。SUSHI JOBは世界で活躍してみたい和食職人のための就職情報サイトです。世界的に日本食・和食文化が人気な中で、寿司職人や和食職人が不足しています。調理人であれば就労ビザを手に入れやすいという背景もあって、海外で働くために狙い目の方法です。
海外就職を目指す人をサポートするサイトのまとめ
ここまでが、海外就職を目指す人をサポートするサイトです。紹介したサイトと利用方法をまとめておくので、自分の現状と相性が良いサイトを利用してもらえたら嬉しいです。
・旅人採用 / バックパッカーや海外留学の経験を仕事に活かしたい
・インターンスタイル / 英語圏でインターンしたい
・AJITORA / アジア圏でインターンしたい
・タイガーモブ / アジア圏でインターンしたい
・MPGワークアジア / 職種にはこだわらず、海外就職してみたい
・パソナグローバル / 日常会話以上の英語力がある
・JAC Recruitment / ハイクラス人材向けの海外就職をサポート
・SUSHI JOB / 料理人として海外で働くことを目指す
次に、海外就職を実現するまでの道筋をご紹介します。具体例を見ていただくために、先にサイトを紹介しましたが、海外で働くための方法はいくつかあります。
海外就職を実現するまでの道筋
海外留学後、現地で就職する
海外留学を経て、または海外留学中に現地の会社にエントリーして就職をする方法です。現地に住んでいるので、地元の情報に詳しく、就職活動も長期的に計画できることがメリットです。
ワーホリに参加後、現地で就職する
海外留学と同様に、ワーホリを経て、またはワーホリ中も現地の会社を探すチャンスです。海外で就職することも見据えるなら、農場でのピッキングや日本食料理屋(ジャパレスと呼ばれます)から就職することは難しいので、ワーホリ中の仕事もキャリアに繋がるものを選ぶ必要があります。
日本で就職後、海外転勤をする
海外転勤については「海外で働くチャンスが多い業界10選」の記事にまとめました。社内の人員配置や海外展開の状況によるので、他の方法ほど確実性がありませんし、海外転勤となっても2~3年で本社に戻ってくることが前提だったりします。
メリットとしては、日本での待遇で海外勤務をすることができるので、現地採用よりも給与や福利厚生が充実することです。
海外インターンを経験後、インターン先に就職する
入社前後のギャップが一番小さくなる方法が、海外インターン先に就職することです。インターンとして採用される時は、英語やビジネスの経験、実績については正社員ほど高い水準を求められません。
そのため、キャリアが作られていない20代前半〜中半までの人が海外就職を目指すにあったって有効な方法です。
日本から、海外の企業にエントリーして、就職する
最後に、日本から海外の企業に申し込んで、オンライン面接などを経て就職する方法もあります。経験者から聞いた限りだと、海外にある日系企業などは比較的融通を効かせてくれるとのことでした。
今回の記事は以上です。海外就職をテーマにしたため、海外生活に必要な英語力については触れませんでした。もし、海外で働くことには興味があるけど英語がとにかく心配、と感じる方がいれば、「独学で英語を上達させる単純な4つのコツ」が参考になるはずです。