ライター
KAWAHATA KANA ワーホリック女子

英語力ゼロからのフィリピン留学。そのまま運と勢いに任せてオーストラリア、カナダ、イギリスの3カ国でワーホリ生活を経験。気づけば海外生活は8年、渡航国数30ヵ国以上。ヨーロッパの魅力にどハマりしたワーキングホリデーホリック、略してワーホリック女子です。 海がすき!旅行が好き!食べるのもお洒落も欠かせない!という欲張りアラサー。 トラベルライターとしてSNSなどを活用して、心ときめくおすすめスポットを紹介しています。

こんにちは、ロンドン在住ライター・KANAです。先月、2020年2度目のイギリス ワーホリ抽選発表が行われましたね。

しかし、念願叶って当選した方でも、当選したからといってすぐに「海外で暮らす」という決断をするのはとても難しいこと。特に今は予期せぬ状況での渡英を思い悩んでいる人も多いはず。

そこで今回は、3カ国でのワーホリを経験した筆者が、どうして海外旅行ではなくワーホリを選んだのかをシェアしていきます。同じ悩みを抱える方の参考になれば幸いです!

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ワーホリ?旅行?わたしがワーホリに行くという選択をした理由


イギリスのワーホリと呼ばれているYouth Mobility Scheme(YMS)は、年間1,000人のみが年2回の抽選によって選ばれ、手にすることのできるとても貴重なビザ。

他のワーホリ国と比べても、取得するのが難しいと言われており、毎年応募が殺到する人気の制度です。


しかしYMSに当選したからといって、実際に渡英するとなると、この選択が本当に正しいのか、本当にイギリスに行くべきなのかと悩む人も少なくないのではないでしょうか。

惜しくも落選した方からすると、とても贅沢な悩みのように聞こえてしまいますが、2年という月日を海外で暮らす決断をするのはとても勇気のいること。


特にアラサーと呼ばれる20代後半の女性にとって、会社を辞めることにはリスクが伴いますし、周りに結婚をする人が増えてきている中での決断は、そう容易いものではないでしょう。


実際に、筆者のSNSには同年代の女性の方から、「周りが結婚して落ち着いてきている中で、ワーホリに行くべきか悩んでいる」「年齢的に帰国してからの再就職の難しさを考えると、今の安定した仕事を辞めてまで海外に行くか悩んでいる」など、将来を見越したリアルなお悩みや質問の声をいただくことが増えました。


そこで、イギリスでのワーホリに当選した筆者が、ワーホリに行くという選択をした理由をいくつかご紹介します。「こういう考えの人もいるのか」と、同じ悩みを抱える方の参考になればと思います。

ワーホリは30歳までの特権。将来後悔しない選択をしたい


まず第一に、ワーホリに行けるかを大きく左右する年齢制限。ワーホリは基本的に、30歳の誕生日までにビザを取得する必要があります。つまり、30歳以上になるとワーホリビザを取得することができないということです。


「もう30歳だから」と海外に行くことを悩む方も多いと思いますが、言い換えると「まだ30歳だから」ワーホリに行くチャンスをつかむことができるのです。

30歳を過ぎてから「やっぱり行っておけばよかった」と後悔しても取り返しはつきません。できることはできるうちに、行けるところは行けるうちに。将来、「あのときこうしていればよかった」と後悔しない選択をしたいと思いました。

海外旅行では味わえない、海外での生活を体験したい


「会社を辞めてワーホリに行かずとも、休暇を利用して海外旅行に行けばいいのではないか」と考える方も多いかと思います。職種や職場環境によっては長期での休暇取得が難しい方もいるかと思いますが、比較的休暇の取りやすい環境であった筆者自身、ここで一番悩みました。


しかしやはり、「旅行」と「生活」では、期間だけでなく、体験できることが異なります。

旅行では体験できないこと、行けないであろう場所に行き、海外の文化に触れながら「生活」できる。辛く大変なことも含め、「海外で暮らす」という体験は海外旅行では代替することができません。


自分がしたいのは「旅行」で経験できることなのか、そうではないのか。いろいろな不安や心配、状況はひとまず横に置いて、自分自身がしたいことを問いかけてみてください。

目指すはヨーロッパ制覇。週末を使って気軽に旅行してみたい


筆者が一番に渡英を決めた最大の理由がここ、週末旅行がしたかったからです。

もともと旅行が大好きだったこともあり、ヨーロッパ各国を巡りたいという気持ちが強くありました。日本からヨーロッパに旅行に行くには、時間もお金もかかりますが、イギリスに住めば週末を使って気軽にヨーロッパ各国を周ることができる。

まるで国内旅行の感覚でヨーロッパ各国を巡れるという夢のようなシチュエーションは、海外生活ならではの最大の魅力であり、一番の決断ポイントとなりました。

やっぱり海外への憧れが捨てきれない


何はともあれ、根本にあるのはやはり、海外への憧れ。仕事、結婚、貯金……現実的にいろいろなことを考えて足踏みをしてしまいますが、海外に行ってみたいという憧れがあるからこそ、ワーホリビザの抽選に応募したのだと思います。

冒頭でもお話ししたように、イギリスのビザは抽選制度。誰もが手に入れることができるというわけではありません。夢見たイギリス行きの切符を手放すのはもったいないと感じたのも大きな理由の一つです。

ワーホリに行く前に覚悟しておきたいこと

こうして海外生活をすることを選び、実際に渡英をした筆者ですが、やはり海外生活は楽しいことばかりではありません。

どんなに海外生活の経験を積んでいたとしても、海外に行く度にホームシックになったり、トラブルに巻き込まれたりと、日々悩みが尽きない生活を送っているのも事実です。

そこで、渡英したあと理想と現実のギャップに悩まされないためにも、海外生活を始める前に覚悟しておいた方がいいことをいくつかシェアします。

平均と比べて稼ぎが少ない


職場によって違いはあるものの、ワーホリはあくまで派遣社員やパートタイム、アルバイト扱いのため、平均して収入が低い傾向にあります。

日本で正社員として勤め、安定した生活を送っていた人にとって、今までの収入と比較して生活が苦しいと感じたり、不安になってしまったりすることもあるかと思います。

特に、周りの友人たちがキャリアを積み、安定した仕事をしている年齢だからこそ、「周りは順調にキャリアを積んでいるにも関わらず、海外でアルバイト生活を送っている自分は何をしているんだろう」と自己嫌悪に陥ってしまうこともあるかもしれません。

貯金ができない


収入が下がれば必然的に貯金も難しくなります。特に旅行が好きな方は、生活費だけでなく旅費の工面を考えると、日々どんなに節約をしても貯金をするのが難しいという場合も。


物価が高いと言われるイギリスでの生活では、日々の節約がとても重要になります。

好きなものを買って外食して過ごす、今まで当たり前だったことができなくなるということは、日々の生活の中でゆっくりとストレスに変わります。

さらに、節約をしているのにお金が思うように貯まらないという状況は、想像以上に精神的負担になるもの。心の余裕のためにも、渡航前に十分に貯蓄をしておくと安心です。

仕事や家探しはタイミングがすべて


渡航前に気になることと言えば、やはり住む家と仕事ですよね。どちらも生活する上で欠かせないものですが、こればかりはタイミングがすべて。自分の探しているタイミングで探し求めていた物件、求人が出てくることもあれば、そうでないことも然り。

海外に住んでいるからといって、必ずしも外国人と住めたり、英語を使う仕事に就けたりするわけではありません。

理想ばかり追い求めて妥協ができないと、自分で自分の首を絞める結果になってしまう恐れがあることも心にとめておきましょう。

海外に住んだから外国人の友達ができる、英語が話せるは嘘!


海外に住めば外国人の友達ができて、英語がペラペラ話せるようになると思っている方も多いかと思います。ですが、海外に住んでいるからといって、英語漬けの生活ができるということではありません。

何気ない日常の中で外国人と知り合い、友達になるというハードルは想像以上に高いものです。日本人の友達をつくることですら簡単なことではありません。


知り合いのいない海外に住むということは、思っているより孤独。ホームシックになりやすかったり、きらきらと輝く海外生活を思い描いていた人にとっては「こんなはずではなかった」と、落ち込んでしまったりすることも多いかと思います。

海外生活で気の合う友達ができるか、英語環境で過ごせるか、英語が話せるようになるかはすべて自分の選択であり、努力次第です。

安定とはかけ離れた生活


海外で生活をしていると、「スリに遭った」「スキミングをされて知らないうちにカードからお金が引き落とされた」などというトラブルはもちろん、「1ヶ月後に住んでいる家を出て行かなくては行かなくなった」「シフトが削られてなかなか生活費が稼げない」など、普段の生活に影響するトラブルも多くあります。


慣れない海外で言葉の壁と戦いつつ生活するというのは、想像よりもはるかに大変なことです。生活が安定してきたと思うと新たなトラブルが起き、日々試練との戦いだと思うことも少なくありません。

万が一のトラブルにもしっかり対応できるように、保険に入るなどの準備・覚悟はしておきましょう。

ライター
KAWAHATA KANA ワーホリック女子

英語力ゼロからのフィリピン留学。そのまま運と勢いに任せてオーストラリア、カナダ、イギリスの3カ国でワーホリ生活を経験。気づけば海外生活は8年、渡航国数30ヵ国以上。ヨーロッパの魅力にどハマりしたワーキングホリデーホリック、略してワーホリック女子です。 海がすき!旅行が好き!食べるのもお洒落も欠かせない!という欲張りアラサー。 トラベルライターとしてSNSなどを活用して、心ときめくおすすめスポットを紹介しています。

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