11.プラハ城 ~14世紀半ばに黄金期を迎えた~
所在地:チェコ。世界でも最も大きい城の一つであるプラハ城。14世紀半ば、ボヘミアを統治していたカレル1世が、カール4世として神聖ローマ帝国皇に選ばれたことから、プラハ城は大きく注目を浴びます。
彼はプラハを神聖ローマ帝国の首都とし、プラハ城とその周辺をさらに発展させていきました。
12.ナポリ大聖堂 ~ナポリ市民の心はここにあり~
所在地:イタリア。世界遺産「ナポリ歴史地区」にあるナポリ大聖堂。13世紀後半、ナポリ大聖堂建設にあたり、5世紀に建造されたステファニア聖堂が取り壊されました。
そこに隣接する4世紀建造のサンタ・レス ティトゥータ聖堂が組み込まれて作られたのが、現在のナポリ大聖堂です。1688年の地震後は、改修のためバロック装飾が施されました。
13.チェスキー・クルムロフ城 ~人々に愛される美しい城~
所在地:チェコ。先にご紹介したプラハ城に次いで、チェコ第二の規模を誇るチェスキー・クルムロフ城。13世紀にゴシック様式で建てられたものですが、後にルネサンス様式に改築されました。
このお城の庭園には、バロック様式の美しい「夏の離宮」が建てられています。
14.カルカッソンヌ ~フランスの一大人気観光スポット~
所在地:フランス。フランス南西部の都市・カルカッソンヌは、ヨーロッパ最大級の城塞都市として知られており、総延長3kmにも及ぶ二重の城壁があります。紀元前6世紀以降、ここにはガリア人が侵攻し、のちに古代ローマ帝国の都市となりました。
その後も、百年戦争の戦火から街を守ったり、兵器や食糧の貯蔵庫として使われていたり、長い歴史に渡って人々を守り続けてきたカルカッソンヌ。フランス国内では、モンサンミシェルに次ぐ年間来訪者数を誇る人気観光名所となっています。
15.サン=スーシ城 ~悲劇の歴史を持つお城~
所在地:ハイチ。このサン=スーシ城は、ハイチにて、アンリ・クリストフ(国王アンリ1世)が居城とした建物です。ヴェルサイユ宮殿をモデルにして建てられたバロック様式のお城で、このサン=スーシとは、フランス語で憂いなしという意味だそう。
しかしながらアンリ・クリストフは、国内の不満の高まりを受けて、1820年にこの城の庭園で自殺をしてしまったという悲しい歴史があります。
16.タリン歴史地区 ~知られざる注目スポット~
所在地:エストニア。バルト3国の一つ、エストニアの首都・タリンの旧市街に残る歴史的遺産で、1997年に世界遺産に登録されました。このタリンは13世紀にデンマーク人によって街が作られ、一時はとても栄えましたが、その後災害や戦争に巻き込まれるという悲劇的な歴史を持ちます。
17.モスクワのクレムリンと赤の広場 ~大国・ロシアを代表する観光名所~
所在地:ロシア。ロシア語ではクレムリと発音するこちらの世界遺産。クレムリとは城壁という意味で、文字通りここクレムリンは建物全体が大きな城壁で囲われています。またその中にある赤の広場は、面積73000㎡もある実に大きな場所で、ここにはモスクワの観光名所が一堂に勢ぞろいしています。
18.サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城 ~スペインとイギリスの戦いによってできた場所~
所在地:キューバ。サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城は、サンティアゴ・デ・クーバ市内から約10km離れた湾に面した城塞です。1588年、ドーバー海峡でスペインの無敵艦隊はイギリス軍に撃破されます。
危機感を募らせた当時のスペイン国王・フェリペ2世は、スペイン植民地の中でも戦略的重要拠点のサンティアゴ・デ・クーバに、銃口な城塞を建設しました。
19.アーグラ城塞
所在地:インド。インド北部のアーグラにある城塞です。16世紀に建造された、赤砂岩の威風堂々たる要塞で、タージマハルの約 2.5km北西に位置します。
この広大で重厚な城塞は「アーグラの赤い城」とも呼ばれており、インドを支配したムガール帝国の全盛期の強大な権力を象徴するお城です。
20.クロンボー城
所在地:デンマーク。海峡を隔てた対岸、スウェーデンを見渡せる絶景の地に立つルネッサンス建築の城です。16世紀に建てられたもので、シェークスピア作「ハムレット」の舞台として知られており、実は巨人が眠っているといわれています。
まとめ
簡単にご紹介しましたが世界遺産に登録されているとだけあって、外観だけでなく流れてきた年月や建造に携わった人々の思いなどが伝わってきます。
世界にはまだまだ、世界遺産に登録されていない城もありますが、これから登録予定のものもあります。写真で楽しむだけではなく、実際にその場で過去の人々や積み重ねてきた歴史に触れてみませんか?