鹿児島県薩南諸島に位置する円形をした島で、1000m以上の山々が連なることから「洋上」のアルプスとも呼ばれる屋久島。
樹齢8000年の縄文杉をはじめ、樹齢1000年以上の屋久杉が繁茂しているこの島は、日本で初めてユネスコの世界自然遺産に登録されたことで有名です。
また、有名なあのジブリの映画のモデルにもなった森も実はこの屋久島にあるのです。世界を魅了する小さなこの島の絶景をご紹介します。
屋久島の成り立ち
屋久島の誕生はさかのぼること約1400万年前、海底の地下深くでゆっくりとマグマが冷えて固まり、花崗岩となって浮き上がったものが島となり、島を形成する山々となったと言われています。
森に一歩足を踏み入れるとそこはジブリの世界
森の中ではヤクシカに遭遇することもしばしば。美しい苔の緑、まさに本物のモスグリーンの森の中で、大自然を目の当たりにできます。また、森の中では白い「こだま」が写真に写りこむこともあると言います。
映画の世界を現実に体験できる貴重な森、それが屋久島の白谷雲水峡の苔むす森です。ジブリのファンならずとも、息を飲む光景が広がります。
樹齢8000年の縄文杉を見るためには
屋久島に行ったら縄文杉は見逃せません。とはいえ、樹齢8000年と言われる屋久島の縄文杉を見るためのトレッキングコースは、往復22kmおよそ10~11時間かけて歩く、非常に厳しい道のりなのです。
きちんとした装備・体力・気力をもってして臨まないと、この縄文杉にはお目にかかれないのです。道のりに詳しい人と一緒に進む、現地のツアーに参加することなどをおすすめします。
日本名水百選にも選ばれるほどの透明度
山や木だけではなく、水にまつわる屋久島の話も多く存在します。「屋久島は月のうち、三十五日は雨」と言われるほど降水量が多く、島中の苔もその降水量によるものです。また、山頂付近の年間平均気温は約6-7度であるために積雪も観測され、日本国内では積雪が観測される最南端であることも屋久島をユニークな島にさせているのです。