そこで、当時の一人の女性がそれを綺麗にするのと同時に「春に咲く花が一年中見られるように」という願いを込めて、民家の壁に花柄の絵を描き始めたのがフラワーペイントの始まりだと言われています。
私がザリピエの村を歩いていた時には、母と娘が一緒に壁に描いている光景を目にしたので、今でもその文化は大事に受け継がれているようです。
フォトジェニックな風景
photo by Kenta Sugizaki
ザリピエでは至る所で色やデザインも様々なフラワーペイントが施されています。
また、民家の壁だけでなくベンチや井戸にも細かな模様を見ることができます。
村の中心に位置するコミュニティセンターでは、ザリピエの歴史を学ぶことができ、さらには花柄模様が施された雑貨を買うこともできます。
実際に雑貨を製作しているところも気軽に見せてくれるのでついつい買いたくなってしまうかもしれませんね。乙女心がくすぐられること間違いないでしょう。
まとめ
周りを畑に囲まれたザリピエにはフラワーペイントという独自の文化が根付いており、お洒落で可愛らしいそのアートについつい見惚れてしまいます。
ポーランドはアウシュビッツなど歴史的な背景から少々暗いイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、こうした明るく人々の心を温かくしてくれる素敵な場所も存在します。
少々アクセスが不便ではありますが訪れると一生忘れないであろう風景がそこにはあることでしょう。