オーストラリアのワーキングホリデーと一口に言っても、英語力アップだけでなく、ファームショブをして2年間のビザを取得したり、サーフトリップしたり、海外生活の目的は人によってさまざまです。
オーストラリアは世界一最低賃金の高い国で、2016年現在も最低賃金は1時間17.29ドル。
ワーキングホリデービザでは、同一雇用主の元で6か月間働くことが可能。英語力があれば仕事の選択肢は広がりますが、英語力がままならなくても就ける仕事もあるんです。
セカンドビザを取得し約2年間オーストラリアで働いた私が、実際におこなった仕事についてご紹介します。
野菜のピッキング (バンダバーグ、クイーンズランド州)
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オーストラリアの物価は決して安くはなく、宿泊費や食費、交遊費もけっこうかかるのが現実。
オーストラリアに着いて、まず語学学校などに行くのも良いですが、ホステルや職場でできた友達とおしゃべりをしながら英会話力を身につけるのも一つの手です。
英語力もままならないけど、とにかく働きたい人にオススメなのがファームジョブ。私は、オーストラリアに着いてすぐに働き始めました。
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私が初めに行ったクイーンズランド州のバンダバーグという町では、ホステルでファームの仕事を斡旋してくれました。主に、ズッキーニのピッキング(収穫)シーズンで、他にもトマト、スイートチリ、アボガドなどの仕事もありました。
収穫の仕事では、収穫量(バケツの値段と数)で給料がもらえることがほとんどです。
1日に稼げるお金は収穫量によって変わるので、野菜の有無やその人の体力などでも大きく差がありますが、私の場合で1日に40ドルから時には200ドル以上稼ぐことができました。
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ただ、オーストラリアの畑はべらぼうに広く果てしないです。時に炎天下にさらされ、雨に打ちつけられ、真っ黒になりながらの仕事です。
言葉が多少通じなくても、一緒に働く仲間たちとは格別な友情が生まれます。仕事が終わって仲間と一緒に飲むビールは格別でした。
こういったファームジョブは、オーストラリアの全土で季節によっていろいろあります。ただ各作物のメインの収穫シーズンは2〜3か月で終わってしまうことが多く、その度に次の仕事探す必要があります。
バナナファクトリー(タリー、クイーンズランド州)
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バナナの仕事は、男性は収穫または工場の仕事になりますが、女性は工場でソーティング(腐ったバナナを取り除いたりする仕事)やパッキング(梱包)の仕事などがあります。
それがなんと時給18〜20ドル。
バナナファクトリーの仕事は、タリーのホステルで仕事を斡旋してくれます。ただし、そのホステルに泊まっていることが条件。仕事が決まれば、工場のバスが毎朝規定の場所に迎えに来てくれます。
時給制で安定したお給料がもらえるので、この町で稼いでお金を貯める人も多いです。ファームジョブと同じく、セカンドビザ取得対象の仕事にもなっています。
クレイフィッシュファクトリー(ジェラルトン、ウエスタンオーストラリア州)
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パースから北へ約500kmにあるロブスターで有名な町ジェラルトン(Geraldton)。ロブスターの中でも伊勢エビの仲間で、通称「クレイフィッシュ」と呼ばれています。
シーズンになると、たくさんのバックパッカーたちがジェラルトンのロブスター工場に働きにやってきます。賃金はは時給制で、給料が安定しているので、バックパッカーたちにも人気の仕事です。
男性は、漁師さんが獲ってきたロブスターを運んだり、仕分けしたロブスターを出荷するためトラックに運んだり、水槽を掃除したりする仕事。女性は、ロブスターの重さを測って仕分けする仕事が主です。
時給は18〜20ドル、繁忙期には土日祝日の出勤や残業もあり、時間給が1.5倍以上になりました。