今回はボリビアの世界遺産全7ヶ所を紹介します。ボリビアは南米の内陸国で、首都のラパスは標高約3600mと富士山と同じ高さです。なお、有名なウユニ塩湖は世界遺産に登録されていません。
ポトシ市街
かつて世界の二大銀山に数えられていたポトシ。最盛期を迎えていた17世紀にはアメリカ大陸最大の都市であったと言われています。しかし、この繁栄の裏には銀山で危険な重労働を課せられた黒人奴隷たちと先住民たちがいました。スペイン統治時代にはその過酷な労働で800万人が命を落としたと言われています。1987年に世界文化遺産に登録されました。
ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地
ティワナクは500年から900年にかけてインカ帝国の首都として繁栄しました。風化は進み、ほとんどが破壊されたことから当時の面影はほとんど残っていませんが、巨神像やピラミッド神殿アカパナなどが残っています。
遺跡に併設されている博物館で遺跡から出土した遺物を見ることができます。2000年に世界文化遺産に登録されました。
古都スクレ
スクレは憲法上ボリビアの首都ですが、首都機能はラ・パスに移っているため古都と呼ばれています。町には赤い屋根と白い壁の建物が立ち並び、サンタ・クララ修道院やサン・ミゲール教会、サン・フランシスコ教会などが残っています。
この歴史都市は標高2600メートルに位置し、時代を例証するものとして1991年に世界文化遺産に登録されました。
チキトスのイエズス会伝道施設群
17世紀から18世紀にかけて、ヨーロッパから移住したイエズス会の宣教師が築いたキリスト教改宗のための強化集落です。サン・ホセ・デ・チキトスをはじめとする各地に、聖堂、住居、学校、農園などの施設が造られました。
1767年にイエズス会宣教師は追放されましたが、歴史を例証するものとして1990年に世界文化遺産に登録されました。
photo by Carlos Reusser Monsalvez
ノエル・ケンプ・メルカード国立公園
カンブリア紀までの生物進化の歴史を知ることができる極めて貴重な国立公園です。海抜200メートルから750メートルの標高差がある公園内には、サバンナ、セラード、湿地帯、常緑樹林帯と様々な自然環境を有し、植物は2700種類、鳥類は620種類と多くの動植物が生息しています。2000年に世界自然遺産に登録されました。