北欧のデンマークは、森と草花、美しい湖沼に囲まれ「おとぎの国」と、世界中の人から称賛されています。デンマークの観光ベストシーズンは5〜8月ですので、これからの旅行先にぴったりです。
そこで今回は、デンマークにある世界遺産9カ所を紹介します!
*編集部追記
2015年に公開した記事に世界遺産を加筆しました。(2018/02/06)
クロンボー城
ヘルシンゲルにある古城、クロンボー城はシェイクスピアの「ハムレット」の舞台として有名です。北欧ルネサンス様式の外観で、内部はデンマーク王国の反映を表すように優美な装飾が施されています。
また、室内には18世紀から19世紀にかけての家具や調度品、タペストリーなどが飾られ、これらのコレクションも必見です。
イェリング墳墓群、ルーン文字石碑群と教会
ルーン文字とはかつてゲルマン人達が用いていた古い文字体系で、それらが刻まれた10世紀の石碑群がユトランド半島にあるイェリングで見つかりました。
最も古い石碑はデンマークの最初の王と王妃について刻まれたものです。これらはデンマーク王国の起源を示す貴重な文字資料として、1994年に世界遺産に登録されました。
ワッデン海
ドイツ、オランダ、デンマークに囲まれたワッデン海は2014年に3カ国共有世界遺産となりました。干潟や浅瀬など様々な特徴を持ち合わせる湿地帯にはアザラシが体を休め、海中ではイルカが群れをなします。
動物だけでなく、2000種類以上もの多様な昆虫類や魚類が生息しており、生き物を愛する人々に絶大な人気を誇っています。
ロスキレ大聖堂
10世紀から15世紀にかけて、デンマーク王国の最初の首都として栄えたロスキレに佇む大聖堂は、デンマークがバイキングの国からキリスト教国家へ変わったことのシンボルとして建てられました。
12世紀後半から約100年もの歳月をかけて建設され、様々な建築様式が混在しながらも素晴らしい調和を見せています。1995年に世界文化遺産に登録されました。
スティーブンス・クリント
約6千500万年前、白亜紀末期にチクシュルーブ隕石が地球に衝突しました。この衝突により、地球史上最大規模の大量絶滅が引き起こされ、地球上の生物のおよそ50%が息絶えたと考えられています。
スティーブンス・クリントにはその隕石の衝突による火山灰の雲の痕跡が残っており、多数の化石が発見されています。2014年に世界自然遺産に登録されました。