こんにちは。写真家の上田優紀です。
前回の記事でお伝えした通り、6月中旬にフィンランド西海岸への取材を行ってきました。取材初日の6月12日は、ラッキーなことに年に一度の「ヘルシンキデー」という祝日でした。
街中がお祭り騒ぎになる「ヘルシンキデー」とは、いったいどんな日なのでしょうか?今回はその様子をレポートしたいと思います。
第1話:国の玄関口「ヘルシンキ」は夏でも楽しめる街だった
第2話:年に一度のお祭り騒ぎ!「ヘルシンキデー」は街中に食と音楽が溢れてた
第3話:唯一の世界自然遺産クヴァルケン群島に言葉を失う
第4話:静かに広がる絵本の世界。世界遺産「ラウマの旧市街」を歩く
第5話:大自然が育んだ、ぜいたくな伝統料理に舌鼓
第6話:人に優しくなれる国。西海岸で過ごした、癒しの6日間
ヘルシンキデーってどんな日?
photo by yukiueda
ヘルシンキデーとは、毎年6月12日に行われるヘルシンキ誕生のお祝いの日です。ヘルシンキは、交易の拠点として開拓された土地。スウェーデン国王グスタフ・ヴァーサが1550年6月12日に、中級階級の何名かにヘルシンキへ移住することを命じたことが起源とされているそうです。
この日はヘルシンキの各地で様々なイベントが行われて、フィンランド中から何万人もの人がヘルシンキに集まるのだとか。
昔ながらのお祝いはジャカイモ掘り?
photo by yukiueda
ヘルシンキデーには、市内の至る所でお祝いのイベントが開催されています。その中でも伝統的なお祝い方法を経験できるのが、ヘルトニエミ荘園。この会場では最初にその年初めての新じゃがを掘るというセレモニーが行われました。
あまりイメージは無いかもしれませんが、ジャカイモはフィンランドでとても一般的な食べ物。年間1人あたり62.5キロも消費するそうで、確かにランチでもディナーでも付け合わせでいつも出てくるくらいよく食べられていました。
フィンランドでは、新じゃがが食卓に出てきたら「もう夏か」と感じるそうで、この日にその年最初のジャガイモを収穫するのが、昔ながらの習わしなんだとか。
どこでもライブ会場!様々な音楽を楽しもう
photo by yukiueda
ヘルシンキデーには街中がライブ会場になり、どこにいても伝統的なフィンランド音楽やロック、ポップミュージックなど様々な音楽を楽しむことができます。街を散歩しながら好きな音楽を聞いて周るのも楽しいでしょう。