【世界一周インタビュー/vol.11】こころで生きる|中野貴行さん

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へむりさん3
今回は、中野貴行さんにインタビューさせていただきました。青年海外協力隊でシリアに行った経験をお持ちの中野さんですが、シリアでの経験は中野さんにどんな影響を与えたのでしょうか。お話を伺ってきました。

青年海外協力隊でシリアに行かれたんですよね。

シリアに協力隊があったことさえ知らない位でした!アフリカを希望していました。
シリアは学生時代に行ったことがあり、大好きだったので、また行けるというのは良かったのですが、なんせ語学が苦手なので、アラビア語の国というのが不安ではありました。

青年海外協力隊に参加しようと思ったきっかけはなんでしたか?

小学校の頃の卒業文集に、「世界が平和になるために何かできる人になりたい」って書いていたんです。そこが原点ですね。
国際協力に関われる仕事をしたいと思っていたので、国際関係を学べる大学に入って英語も必死に勉強しました。大学を卒業後も、一般企業で働きながら国際協力のキャリアの積み方について学ぶためにセミナーに東京まで通っていました。
そこで、青年海外協力隊に入ることがキャリアを積むためのステップとしていい方法だと学んで、興味が出てきて。
ちょうど当時の仕事を辞めるタイミングと重なったので参加しました。辞めたのは合格を知る前でしたが(笑)

協力隊に行くことが決まった時の家族や友人などからの反応はどうでしたか?

周りにはすごく羨ましがられました(笑)
仕事を辞めることに、ですが(笑)。いつでも辞めれるのにねぇ。
会社員をしながら、ずっと国際協力の為に勉強会に参加したり、ワークショップなどの活動をし続けていたので、「なんで?!」というのではなく、「やっぱり」といった感じですね。
日々、やりたいことのために動いていると、周りは応援してくれるものなんやな、と。

実際にシリアではどんなことをされていましたか?

へむりさん5
ずっとお茶を飲んでいました(笑)
というのも、現地の人が必要としていないものを無理やり持ち込むのは違うなと思っていて。
一緒にお茶したり、家に遊びに行ったりして、時間をかけて友達になれば、現地の人が本当に考えていること、悩んでいることなどを知れると思ったからです。現地では、保険センターや宗教学校の人とも仲良くなって、村の人が困っていることについて相談していました。
例えば、現地の人は宗教を大事にしているので、モスクの人にイスラム教の観点から医療について話してもらったりしていました。ドクターや自分が話すよりも効果があるので。それに、そこで新しい関係が作れたら、自分がいなくなってからもそういう活動が続いていって一番いいのではないかと考えたからです。

シリアで活動されている時に大変だったことはありますか?

基本的に大変だったことは忘れてしまうんですけど、強いて言うなら、買い物に行くのに気力が必要だったことですね(笑)

買い物に行くのに気力が必要!?

はい(笑)
買い物に行くと、いろんな人が声をかけてくれてすごく嬉しいんですけど、その分すごく時間がかかるから、「よし、行くぞ」っていう気持ちがないと大変でした(笑)
あとは、シリアの人は仕事よりも家族を優先させるので、それで自分のやりたいことができなかったりしました。でも、僕は自分のしたいことをしに行っているのではなくて、現地の人にとって大事なことを優先させるために行っているので、それに対して文句を言うのは違うと思っていたし、大変だとは思いませんでしたね。
へむりさん1

特に楽しかったことや、よかったことはありますか?

村で一番仲が良かった女の子がいて、その子は村での生活や女性の立場、イスラム教など沢山のことを教えてくれて。その子が日本語を教えたというので教えると、平仮名を全部書けるくらいに日本語が話せるようになって。でね、「なんでそんなに日本語を勉強するの?」って聞くと、「この村の人はみんなアラビア語で話すでしょ?でも、もし私が日本語を喋れたら、あなたが村に来た時にリラックスできるでしょ」と言われて。

素敵な女の子ですね!

そうなんです!
で、その子に「夢」を聞いたんです。そしたら、「お金持ちになりたい」と。
珍しいな、と思って、「どうして?」って聞いたら、お金持ちになって学校作りたいって。その学校で学んだ子供たちが、自分みたいに夢を持って生きたいと思えるような学校を作りたいって言うんですね。その為にお医者さんを目指してるんだって。12歳の女の子が、自分の夢だけでなく夢の向こう側を持っていることに感動しました。
で、「すごいね!」というと「違うの」って言うんです。「なんで?」と尋ねたら、その子は「周りの人は、そんなこと無理だっていうわ。でも、あなたは応援するよって言ってくれた。だから、この夢を持つことができたの」と言われて、泣きそうなほど感動しました。
シリアで、現地の新聞に載るくらいには様々な活動をしてきましたが、正直どれだけのことができたのかって分からないんですよね。でも、この子がもし夢を叶えることが出来たら?外国人の僕がどれだけやるよりも、もっと多くの子ども達に夢を与えたり、影響を与えることができるって思いました。
へむりさん2

シリアに行って影響を受けた人はいますか?

さっき話した女の子もそうなのですが、他の人だと、その子のじいちゃんですね。
ちょうど村に行った日に亡くなったのですが、入院中も自宅で療養している時も、じいちゃんのベッドの周りには常に人が集まっていたんです。
亡くなった日も、じいちゃんの為にどんどん人が集まってくるんです。けど、じいちゃんは、社会的にすごいことを成し遂げたというわけじゃない。家族や友人といった一番身近な人たちを大切にしてきたからなんですよね。
僕らって、「自分は何か偉大なことをしないといけない」って思いがちじゃないですか?でも、一番身近な人を大切に生きていくことが、こんなにも多くの人たちに影響を与えられるんやなってことに気付かせてくれました。

シリアでの経験を踏まえて、これからやりたいことや夢はありますか?

「旅を志事に」というコンセプトで、海外から仕入れの志事をしている友人と、新しいシルクロードを創るプロジェクトを始めています。今年は二人で旅して、そこで見つけた面白いものを日本の大手小売店に売っていく予定です。
雑貨もその国の良さを大切にしたアレンジをしていきたくて、しかも、それを僕らではなく現地の人がやっていくところまで持っていこうと。そして、彼らが豊かになって、儲けた分を社会起業や学校を建てる活動をやってもらえたら最高ですね。そこから、教育や平和にもつなげていく計画も立てています。その過程で、さきほどのシリアの女の子の夢を叶えていきます。
そして、シリアの人たちに教えてもらった「身近な人を幸せに」という姿勢を持って、日本でも面白いことをやっていきます。楽しみにしていて下さい。

これから旅立つ人たちにメッセージをお願いします!

へむりさんメッセージ

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TABIPPO.NET編集部
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全員が世界一周を経験したメンバーが学⽣時代に作った組織がTABIPPOです。設立して4年半、2014年4⽉に株式会社になりました。とにかく旅が好きで、たくさんの人に旅を広めたいと思っ…

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