皆さんは、日本各地に日本昔話にゆかりの場所があるということをご存知ですか?
幼い頃によく聞いた昔話、愛着のある方も多いでしょう。実はあなたがよく知っているあの場所が、あの主人公のゆかりの地かもしれませんよ?では早速、日本昔話のゆかりの地を巡る旅へ出かけましょう。
桃から生まれた「桃太郎」
桃から生まれた桃太郎が、お婆さんからきび団子を貰い、イヌ、サル、キジを従えて鬼ヶ島に鬼を退治しに行く桃太郎のお語は、日本人なら誰もが知っているのではないでしょうか?
日本昔話を代表するお話の1つですよね。そんな桃太郎にゆかりのある地を見てみましょう。
鬼が島の大洞窟(香川県)
香川県の女木島にある鬼が島大洞窟は、桃太郎伝説に出てくる鬼ヶ島の鬼が住んでいた場所だと言われています。
香川県の桃太郎のモデルは岡山県の吉備津彦命の弟(稚武彦命)とされており、大正3年に女木島で大洞窟が発見されたことから、それが伝説と結びついたようです。
洞窟の長さはおよそ400m。どこかユーモアのある鬼たちは、可愛げがありますね。
龍宮神社
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龍宮神社は、竜宮伝説発祥の地である長崎鼻にある乙姫様を祀った神社です。神社は薩摩半島の最南端に突き出た竜宮岬にあり、浦島太郎が竜宮へ旅立った岬とも言い伝えられているとのこと。
浦嶋神社
丹後半島伊根町の浦嶋神社は宇良神社とも呼ばれ、日本最古の浦嶋太郎伝説が伝わる神社です。
「日本書紀」「万葉集」「丹後風土記」にも記述が見られるという浦島伝説。そしてここ「浦島神社」はそんな日本最古の浦島伝説が伝わっている場所なのです。
伝説の中で語られる玉手箱や絵巻などが、ここで今も大切に受け継がれています。
子ども心を思い出そう
どの昔話のゆかりの地もとても興味深いですね。
昔話といえば子どもたちが楽しむものというイメージがありますが、大人になったとしても、このような情緒あふれる昔話のゆかりの場所を訪ねてみれば、子ども心が自然と蘇ってきそうです。皆さんのお気に入りの場所は、どこですか?