ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。


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我が家は普段はあまり買わないのですが、中学生の甥っ子が遊びに来た時に、ここぞとばかりに爆買いし、近所の空き地で夜中まで花火をしました。

日本の情緒のある手持ち花火とは違って、手に持った筒から空高々に打ち上げ花火が上がったり、と迫力満点です。ご近所さんたちも夜中まで花火を打ち上げているのが見えて、あたりはプチ花火大会状態。

また、夜には全米各地の都市で花火大会が行われます。打ち上げ花火は最初の独立記念日(1777年)から続く恒例イベントとあって、アメリカ人にとって、花火は4th of Julyに欠かせないもののようです。

旅行者でも楽しめる!首都ワシントンD.C.でのおすすめの過ごし方


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旅行者としては、個人での花火やバーベキューはハードルが高い。でもせっかくなら、1年に1度の大イベント、地元の人たちに交じってお祝いしたい!という方におすすめなのが、首都ワシントンD.C.です。

全米最大級のパレードをはじめ、有名アーティストが参加する無料ライブ、花火大会。合間には、ホワイトハウスやリンカーン記念館、博物館など、見ごたえ抜群の観光名所にも事欠きません。

※2020年は新型コロナウィルスの影響で、パレードや無料ライブはキャンセルとなっていますので、ご注意ください。来年以降の旅行の計画の参考にしてもらえたら嬉しいです。

昼間は全米最大級のパレード


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毎年30万人以上の観客を動員する「The National Independence Day Parade(独立記念パレード)」は、午前11時45分からスタート。

全長1.6㎞のパレードには、各州から選ばれたマーチングバンドや、巨大バルーン、軍関係者などが参列し、沿道の観客を盛り上げてくれます。


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人気の観戦場所は、パレードの起点に近い国立公文書館(National Archives)付近。この時期は、気温が35℃以上になる日も多く日差しも強いので、できるだけ早く行って、日陰になるところを場所取りすることをおすすめします。

夜は有名アーティストたちが参加する無料ライブ「A Capitol Fourth」


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次におすすめなのが、国会議事堂(U.S.Capitol)の西側の芝地で開催される「キャピトル・フォース(A Capitol Fourth)」という無料コンサート。

毎年有名なアーティストや、話題のスターが登場し、誰でも無料で観戦できるとあって、大人気のイベントです。夜8時からの開催ですが、早めに行って場所取りをすることをおすすめします。

このコンサートの模様はテレビ中継もされているので、ホテルに戻って、のんびりとテレビ鑑賞しながら楽しむのもありだと思います。


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コンサートが始まる前には、全員が起立し、胸に手を当て国歌斉唱。アメリカでは、何かのイベントの前に国歌斉唱を行うのが一般的な光景ですが、この日は独立記念日ということでみんなが力強く、誇らしげに歌っている姿が素敵でした。


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私たちが参戦した2018年は、ビーチボーイズやルネ・フレミングなどのミュージック界のレジェンドから、音楽オーディション番組「The Voice」出身の人気歌手カイラ・ジェイド、ブロードウェイで話題の新作ミュージカル「エスケープ・トゥ・マルガリータヴィル」のショーなど、年代・ジャンルを問わず盛り上がれる構成になっていて、終始最高な気分を味わえました。


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ステージから遠くても、大スクリーンも前方にありますし、何より生演奏と4th of Julyならではの会場の盛り上がりを体感できるのが魅力。暑さに負けず、ぜひ参戦してみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
・名称:A Capitol Fourth
・住所:US Capitol Building(Washington, DC 20016, United States) – 西側の芝生(West Lawn)
・地図:
・アクセス:地下鉄ユニオンステーション駅より徒歩10分
・開催日:7月4日
・料金:無料
・時間:20:00~21:30
・公式サイトURL:http://www.pbs.org/a-capitol-fourth/home/
※2020年はテレビ放映のみ

夜は花火で締めくくり


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「A Capitol Fourth」のコンサート終盤、夜9時すぎころ、花火の打ち上げがスタート。ワシントンモニュメントを背景に、夜空を照らす様は圧巻。さらに、舞台からはオーケストラの生演奏は、最高に盛り上がります。

コンサートに参加しないで、花火だけを楽しむのにおすすめのエリアは、ワシントンD.C.の中心地に広がるナショナル・モールという公園エリア。芝生に座って、大空に眺める花火は素晴らしい光景だそうです。

世界の祝日から、その国の国民性やカルチャーを知ろう

4th of July(=独立記念日)は、自由と独立を重んじるアメリカ人のアイデンティティに直結する日であり、アメリカの誕生を祝う、いわば国を挙げてのバースデーパーティです。

また、愛国心の特に強い国として知られるアメリカですが、一年で一番盛大に祝われるこの祝日や、過ごし方を知ることで、アメリカの国民性やカルチャーを知るきっかけになりました。

世界の祝日には、まだまだ知られていないものもたくさん。これを機に、世界の祝日からその国の歴史やカルチャーを調べるのも面白いかもしれません。

ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

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