世界一周をテーマにした本といえばジュール・ヴェルヌの『八十日間世界一周』が挙げられます。「世界一周」の古典的名作ですが、実際に読んだことのある方は少ないかもしれません、今回は何度も舞台・映像化されている『八十日間世界一周』についてネタバレを避けながらご紹介します。
旅の始まりはロンドン
舞台となるのは1870年代、いまから150年近くも昔です。イギリス人紳士のフィリアスが召使いのパスパルトゥーを連れ仲間達と、「80日間で世界 一周できるか」というカケを行う、という形で旅がはじまります。では幾つか見どころとなるシーンをご紹介しましょう。
インド人女性の救出劇
photo by José Antonio Morcillo Valenciano
インドでは亡くなった夫とともに殉死させられそうになっている未亡人の女性と出会います。インドの後は、上海洋上で暴風雨に遭遇したり、旅費を稼ぐためにサーカス団で働いたりと波瀾万丈です。
奇妙な格好の人々が行き交う国、日本
私達の日本にも立ち寄っています。太平洋を横断するため、横浜からアメリカ大陸への船に乗船するのです。当時の欧州人から日本がどのように見られていたのかが伺えます。
日付変更線を超えて再びロンドンへ!
フィリアスは果たしてカケに勝つことはできたのか?ちょっとしたどんでん返しもあります。
後世への影響
実際に同じ冒険にでたひとの方は数知れず、映画や他の映像作品にも多大なる影響を与えた作品です。読書は旅に行きたい気分を盛り上げてくれるのはもちろん 、旅に行けない現実と向き合う時にもおすすめです。昨日見た景色が今日は違って見えるかもしれません。