こんにちは、これまで約40ヶ国を旅してきたTetsuです!その他にもこれまでに旅行会社や留学会社で勤務し、添乗員なども経験し、旅行業に携わってきました。もちろん、英語もたくさん勉強してきましたが、本当に英語は難しいですよね。
僕は2回の留学経験(オーストラリア・フィリピン)があるのですが、なかなか思っているようなTOEICの点数が取れないのが現状です。
しかし、英語の試験はTOEICやIELTS、TOEFLだけでなく様々なものがあります。今回は、そんな英語試験のひとつである「観光英語検定」についてご紹介したいと思います。
これから「海外で働きたい」「添乗員になって世界を飛び回りたい」と考えている人にとっては是非とも知っておきたい試験です。
*編集部追記
2017年1月に公開した記事に新たに加筆しました。(2018/12/25)
観光英語検定とは
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あまり聞きなれない「観光英語検定」ですが、実はその歴史は25年以上と長い歴史を誇っている試験です。初めて、試験が行われたのは平成元年。当時は受験者数が多いとは言えませんでした。
しかし、年々外国からの旅行者は増え、LCCなど格安航空券も出始めたことで徐々に知名度と人気を高め、現在に至っています。
「観光英語検定」は1級・2級・3級と難易度に合わせて受験できるので、無理なく取得していくことが可能な点も嬉しいです。
これまで合計の受験者数は20万人を超えていると言われており、知名度と合わせて、その必要性も高まっています。
僕が通っていた大学にも「ツーリズム学科」があり、3年生に上がるためにはTOEIC500点必要、4年生に上がるまでにTOEIC600点必要という、少し難易度の高い学部もありました。
基準のTOEICの点数を取得できないと留年になってしまうため、他の学部と比べ大変です。しかし、無事卒業できると大手旅行会社や大手航空会社への就職を果たす方も多く、苦労した分見返りも大きかったようです。
「ツーリズム学科」に通っていた友人に聞いてみたところ、もちろんTOEICやIELTS、TOEFLは海外でも通用しますし、就職では最も重要だと言っていましたが、「観光英語検定」も重要視されることが多いとのこと。
試験内容はこの後にご説明しますが、「観光英語検定」は旅行業に関係する専門的な用語や言い回しを測る試験なため、旅行会社の中にはTOEICよりも「観光英語検定」を重視する場合も。
TOEICやIELTS、TOEFLで学ぶ英語はビジネス指向が強く、やや堅苦しい表現があることも確かです。「観光英語検定」はより実務的な表現を学ぶことができるため、旅行業の即戦力として期待されるのは、間違いありません。
今後は「旅行業で働いてみたい」「現在旅行業で働いていて、ステップアップしたい」と考えている人は要チェックです。
試験の目的
先ほどもお伝えしましたが、「観光英語検定」は1級・2級・3級の試験に分かれています。他の試験と同じく3級から1級にかけて難易度が上がります。
「観光英語検定」は「国際人としての英語力を身につけることを目的とし、外国人とのコミュニケーションを観光の分野を通してその運用能力を計る」とされています。「外国人とのコミュニケーション」を目的に考えられているため、実務に近い内容の問題が出題されます。
もちろん「読む、聞く、書く」という基本分野が問われることは、他の試験と変わりはないのですが、すべての問題が空港、交通、ホテル、観光、ショッピングという観光業に関係した出題になっています。
また、文化の違いや地理、歴史も問われるため、幅広く日本のことや世界のことを知っておく必要があります。
試験の難易度
続いては試験の難易度です。各級毎に難易度はもちろん異なり、合格率も大きく違います。(3級・2級合格率60%程度、1級5%程度)2級と3級、2級と1級の併願ができますので、余裕のある方は併願受験をおすすめめします。
全級に共通して言えることは、海外の文化やマナーを知り、旅行業に関する問題と国際的な常識問題が出るので、これまでに海外滞在経験がある人は少し有利かもしれません。
観光英語検定3級
3級は約3,000語の単語力や基本的な文法を取得していれば十分に合格レベルです。3級で試されるレベルは道案内やパンフレットの説明ができる、外国人とグループで行動することができる、というレベルです。
合格率が60%ほどあるので、決して難易度は高くなく、これまでに培ってきた英語力でも合格レベルに達することができると思います。
観光英語検定2級
2級になると単語力も約5,000文字に増え、難易度は上昇します。2級で問われることは、旅程の中で乗り物やホテルの予約ができるか、一人で海外を観光出来るか、外国人に観光地を説明できるか、という点をみられます。