ライター
三浦 哲郎 総合旅行業務取扱管理者

総合旅行業務取扱管理者・総合旅程管理主任者であり、フィリピン留学・世界一周情報「Tabi Joy」運営者。大学卒業後にオーストラリア・フィリピンへの1年半の留学を経て、海外語学学校、旅行会社、大手留学会社にて留学カウンセラーとして勤務。退職後、妻とともに世界一周を経験し、現在はフリーで活動しています!

難易度は3級に比べて上がっていることは間違いないですが、2級の合格率も約60%と合格率だけを見ると3級と変わりはありません。

 

観光英語検定1級

1級は約8,000文字の単語力が必要になり、難易度は急上昇します。1級では、添乗業務が行える、通訳ガイドができる、文化やマナーを説明出来るレベルに達していることが必要なので、十分な対策が必要です。

国家資格である「通訳案内士」まではいきませんが、それに近い難易度があり、学習時間も相当必要です。

 

TOEICや英検に換算すると、どのくらいのレベル?

次に「観光英語検定」の難易度をTOEICや英検で表します。

 

観光英語検定3級をTOEIC、英検に換算すると

3級はTOEICで220~470点、英検は3級程度だと言われています。簡単ではないですが、高校卒業レベルくらいの英語力があれば合格可能なので、まずはここから始めてみてはいかがでしょうか。

 

観光英語検定2級をTOEIC、英検に換算すると

2級はTOEICで470~600点、英検は2級程度必要になります。

 

 

観光英語検定1級をTOEIC、英検に換算すると

1級はTOEICで600~860点、英検は準1級、1級程度必要になります。合格率も5%と低く、難易度は高めですが、それだけ取れる人も少ないということなので、他の人と差をつけたい場合は目指す価値ありです!

 

観光英語検定のリーディング問題

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photo by pixabay

リーディングの問題はすべて選択式(マークシート)です。内容は単語問題や会話形式になります。すべての問題に共通して言えることは、ひねった問題は少なく、しっかりと問題を読めば、解ける内容になっています。

その他の問題形式としては、英語の説明文から国を選択するものがあります。英文を読む読解力とともに、各国の観光資源を知っているかという、地理の知識も必要になる問題です。

 

旅行パンフレットを読解する問題も出題されます。こちらもパンフレットに記載されている内容を読み取れれば良いので、旅行好きの人なら慣れているものだと思います。

普段からパンフレットにはどのような内容が書かれているか(約款・免責事由など)をイメージしておくと、英語がわからなくても正解に辿り着けることがあるかもしれませんね!

 

観光英語検定のリスニング問題

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photo by pixabay

リスニングの問題はTOEICに近い形です。、写真問題や旅行にまつわる書類の問題ですのでTOEICを受験されたことがある人は、解きやすいと思います。しかし、注意点としては、TOEICテストに比べて、金額や人数など数字を扱う問題が多い傾向にあります。

 

 

近日の試験日

近日の「観光英語検定」の試験は現在未定となっています。(2018年12月現在)

 

試験時間

3級 9:50~ 筆記(10:00~11:00)リスニング(11:00~11:30頃)
2級 12:20~ 筆記(12:30~13:30)リスニング(13:30~14:00頃)
1級 14:50~ 筆記(15:00~16:00 )リスニング(16:00~16:50頃)

 

観光英語検定のためのおすすめテキスト

観光英語検定を受けてみたい!勉強してみたい!という方におすすめなテキスト・参考書をご紹介します。

 

受験前にぜひチェックしておきたい頻出150項目(過去問徹底解説3級・2級)

観光英語検定が公式に発行している、参考書。購入できるのは、観光英語検定公式ホームページからのみになります。

観光で使う基本的なワードから、よく使う単語・フレーズ、実際にイメージされる問題が掲載されているので、実践をイメージしやすいのが特徴です。出題される問題は、本当に観光に行った時によく使われるものばかり。明日にでも使えてしまうのが特徴です。

 

観光検定英語解説書

いわゆる過去問テキストです。これで実際に出題されている問題をイメージすることができるでしょう。もちろん同じ問題が出るわけではありませんが、非常に近い問題が予想されるため、一冊は持っておくと良いかもしれません。

 

旅人なら「観光英語検定を」受けるべし!

飛行機の中での会話、ツアー中の会話、ホテルで使える英語フレーズなど、普段使っているような英語ばかりが試験に出題されます。そのため、非常に実用的なので英語を学びたいな…と考えている旅人は、一度参考書を買って眺めてみても良いでしょう。試験は出願をしないと受けることはできませんので、もし受けたいと思ったら公式ホームページから出願し、試験の日を待ちましょう。

実は旅行業界において本当に使える検定や試験は非常に少ないもの。観光英語検定は非常に実用的で、試験や検定を受けてみたい!という方にはぴったりでしょう。さらにもし旅行業界に就職したいな…と考えている方がいれば、この検定は非常にプラスになります。

2020年には東京オリンピックが、2025年には大阪万博が開催され、日本にはさらに多くの外国人の来日が見込めます。その際のボランティアやガイド活動に非常に役立つでしょう。もし今からでも英語を学びたい!ガイドをしてみたい!という思いがあるのなら、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

 

まとめ

「観光英語検定」は長い歴史があるものの、知名度的にはあまり高くないと言えます。しかし、その試験内容とレベルを考慮すると、十分な知識とスキルを証明することができるツールになり得ます。

これから盛り上がってくる「観光業」で飛躍したいと考えている人にとって、「観光英語検定」が仕事上の大きなアドバンテージになることは間違いないのではないでしょうか。

ライター
三浦 哲郎 総合旅行業務取扱管理者

総合旅行業務取扱管理者・総合旅程管理主任者であり、フィリピン留学・世界一周情報「Tabi Joy」運営者。大学卒業後にオーストラリア・フィリピンへの1年半の留学を経て、海外語学学校、旅行会社、大手留学会社にて留学カウンセラーとして勤務。退職後、妻とともに世界一周を経験し、現在はフリーで活動しています!

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