こんにちは、世界を旅する栄養士たけひろです。みなさんは朝食を食べていますか?また、朝食は何を食べていますか?朝はパンとコーヒーが定番、食欲がないからシリアルで簡単に、朝は絶対ご飯と味噌汁、あるいは時間がないから朝は食べないなどなど。
人それぞれライフスタイルに応じて多種多様あると思います。朝は何を食べたら良いのかという話は専門家の間でも賛否両論です。
僕は旅の中でいろいろな国の朝食を食べました。いったい日本人にはどのような朝食がいいのだろう。そんなことを考えながら旅をし、ある一つの答えを導き出しました。
今回は日本人にぴったりの朝食についてご紹介します。
最強の朝食のヒントはアジア諸国にあり
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アメリカではサンドイッチやホットドック、シリアルやパンケーキなどが定番の朝ごはんです。イギリスではトーストに目玉焼き、ソーセージなどが朝の定番。フランスやイタリアでは、クロワッサンやバケットにコーヒー。
僕も欧米諸国を旅した時はこのような朝食を取ることが多く、やはりどれも美味しかったです。
しかし、日本人とって本当にいい朝食は何なのだろうかと考えた時にヒントはアジア諸国にありました。アジア諸国の朝食に一つの共通点を見つけたのです。
アジア諸国の共通の朝ごはん「お粥」
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アジア諸国の朝食の定番に「お粥」という共通点がありました。中国粥が有名ではありますが、中国以外にもお粥を朝食とする文化はアジア諸国に多く存在していたのです。
例えば、タイでは「ジョーク」や「カオトム」というお粥を食べる文化があります。フォーのイメージが強いベトナムにも「チャオ」と言うお粥の料理があり、朝に食べる人が多いです。
インドにも「キール」というミルク粥や、「キッチャリー」というカレー風味のお粥が存在します。そう、アジア諸国にはお粥と言う共通の朝食があったのです。
「お粥」が最強の朝食である5つの理由
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では、なぜ僕がお粥が日本人の朝食にもってこいなのか、理由を説明していきます。
消化に良い
人間の消化能力は朝が低く、昼に向けて高まり、夜に向けて下がっていくと言われています。消化能力が下がっている朝は、極力消化に良い物を食べるべきです。風邪を引いた時に消化に良い物として食べるお粥は、朝食にも持ってこいです。
身体を温める
朝は体温も低く、1日のエネルギーを得るために朝食は食べたいもの。温かいお粥を食べることで、1日のエネルギーになる炭水化物の摂取と身体を温め、基礎代謝を高めてくれます。冷え性の改善にもつながっていきます。
水分補給
人は寝ている間に200mlもの汗をかくと言われています。朝の水分補給は、身体にとって非常に重要です。お粥は通常のご飯よりも水分を多く含むので、自然と水分補給をすることが出来ます。老廃物などが溜まっている腸を綺麗にし、お通じが良くなるケースも多いです。
食べやすさ
付き合いなどでお酒を飲みに行き、夜にたくさん食べてしまうと言う人も少なくないのではないでしょうか。朝は食欲がない……という人も多くいると思います。お粥は非常に食べやすく、サラッと食べることが出来ます。
日本人の穀物文化
日本人は大昔から、穀類を主食として食べてきました。そのため、日本人の身体は米などの穀類を消化することに特化しているといえます。実際に日本人は、穀類に多く含まれる炭水化物を消化する酵素である「アミラーゼ」が豊富に作られています。
消化のことを考えると、朝はパンにハムや目玉焼きを付けるよりもお粥を食べたほうがいいです。