世界文化遺産は知っていても、世界農業遺産というワードを知っている方は少ないのではないでしょうか。この記事では、世界農業遺産に指定されているシステムをご紹介します。
もしかすると、意外な発見があるかもしれませんよ。
そもそも、世界農業遺産とは?
世界農業遺産とは何世代にも渡って伝えられてきた伝統的な農林水産業、農業と関係している文化、生物多様性が一体となった重要なシステムを「世界農業遺産」として指定しています。
2017年2月現在、世界では16カ国37地域、日本では8地域が「世界農業遺産」として指定されています。
1.青田の水田養魚(中国)
まずは、お隣の中国の世界農業遺産をチェックしましょう。中国浙江省にある青田県では、昔から水田のなかで魚が養殖されています。
イネは魚に日陰と餌を与え、魚は雑草や害虫を食べます。
・名称:青田の水田養魚
・住所:中国浙江省青田県
・アクセス:青田県が属している麗水市へは上海から列車でアクセス可能
・公式サイトURL:http://www.qingtian.gov.cn
2.済州のバトダム(韓国)
韓国、済州島で行われている伝統的な農法です。島にある溶岩を使って石垣を作ることで耕地を守ってきました。2014年に世界農業遺産に指定されています。
3.カシャーンのカナート灌漑システム(イラン)
中学校の地理の教科書にも登場する伝統的な農法です。カナートを使った灌漑システムは紀元前800年に考案されました。カナートは地下水路のため、蒸発することがありません。
・名称:カシャーンのカナート灌漑システム
・住所:イラン、エスファハーン州、カシャーン
・アクセス:テヘランからバスで2時間30分
4.チロエ農業(チリ)
次は遠くチリにある農業を紹介しましょう。チロエ農業はチロエ島で行われており、200種のジャガイモが生産されています。
また、温帯雨林のため様々な生物が住み着いています。