編集部

こんにちは、旅を広める会社である株式会社TABIPPOが運営をしている「旅」の総合WEBメディアです。世界一周のひとり旅を経験した旅好きなメンバーが、世界中を旅する魅力を伝えたいという想いで設立しました。旅人たちが実際に旅した体験をベースに1つずつ記事を配信して、これからの時代の多様な旅を提案します。

伊吹島という島の名前を初めて聞くという人も多いのではないでしょうか。香川県内の有人島の中では最西端にあるこの島は、讃岐うどんのだし汁に欠かせないイリコ(煮干しいわし)の名産地です。

猫が多いことでも有名で、瀬戸内芸術祭の舞台にもなっています。島の人達が話す言葉には、平安時代のアクセントが残っており、言語学的にも価値のある島として注目されている島です。

*編集部追記
2017年6月の記事に追記しました。(2024/4/1)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。

伊吹島に行ってみての感想

photo by pixta

私はまず香川県の高松市から観音寺市へ向かい、観音寺港から伊吹島真浦港行きのフェリーに乗りました。

伊吹島へは主に瀬戸内芸術祭の作品を見に行ったのですが、ゆったりとした島の雰囲気や、のんびりとしている猫、原付を乗り回す高齢者など、アート作品だけでなく島の普段の生活を垣間見れるのも楽しく、できれば1泊して帰りたいなと思ったほどです。

また伊吹島は、瀬戸内海で獲れた新鮮な海の幸を使ったおいしいグルメが堪能できると評判で、特に夏は採れたてのイリコの釜揚げが絶品でした。

おすすめのベストスポット

sazanamiさん(@sz_nm)がシェアした投稿 – 2016 10月 9 5:45午前 PDT

私がおすすめするのは、瀬戸内芸術祭で展示されたアート作品です。瀬戸内芸術祭は国内の数ある芸術祭の中でも特に人気が高いもので、国内外から集められたアーティストたちのユニークな作品が楽しめます。

野外展示されている作品も多く、瀬戸内海にある島々の自然と調和したアート作品は、周囲の環境によってその表情を変えているかのようです。私は特に、伊吹島ドリフト伝説という作品が面白く好きでした。

*編集部追記(2017/12/30)
以下、観光スポットの一覧となっています。

伊吹島はどこにある?

伊吹島は、香川県観音寺市に属する島。観音寺港の西、香川県最西端に位置する周囲の島です。画像は、観音寺市側から見える伊吹島です。

伊吹島へのアクセス情報

伊吹島へはフェリーを使ってのアクセスとなります。

四国本土・香川県観音寺市にある観音寺港と伊吹島真港を往復する定期船があるので、そちらを利用しましょう。

一日に往復10便しかないため、しっかりと事前に就航時間を確認しておくことをお勧めします。(フェリーの詳細はこちらから)

観音寺港から伊吹真浦港は片道約25分。ちょっとした船旅をぜひおたのしみください。

伊吹島の交通事情

伊吹島は細くて急な坂道が多いため、原付バイクが島の人たちの移動手段となっていて、車は少なめです。旅行者は、徒歩が基本となりますが、坂道に備えて歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。

伊吹島の観光スポット&イベント

1.金田一春彦歌碑

真浦港から続く坂道を登ると到着する小さな丘の上の公園あるのが「金田一春彦歌碑」。有名な言語学者金田一春彦氏が、貴重な伊吹島の言葉と自然が末永く残っていくようにと、島を訪れた際に詠んだ歌が刻まれています。伊吹島の人たちが使っている言語は、全国でただ1ヶ所、この場所にのみ残っている平安・鎌倉時代の京都のアクセントを残した貴重な言葉なのだそうです。

■詳細情報
・名称:金田一春彦歌碑
・住所:香川県観音寺市伊吹町
・アクセス:真浦港から徒歩3分
・営業時間:24時間
・定休日:なし
・公式サイトURL:https://www.city.kanonji.kagawa.jp/soshiki/21/23191.html

2.波切不動尊

awa_39さん(@awa_39)がシェアした投稿 – 2017 4月 5 7:54午前 PDT


伊吹島の北の岬近くにある「波切不動尊」。桜の時期になると、高台にある入り口から海側にある不動様の洞窟までの道が、桜の花のトンネルになります。のどかな山の桜並木を下っていくに従って風景が変化し、やがては海を背景にしたみごとなランドスケープが広がります。

ぜんざいやうどんなどが無料で振舞われる4月上旬に開催される桜まつりには、周辺の地域からたくさんの人が花見に訪れます。

■詳細情報
・名称:波切不動尊
・住所:香川県観音寺市伊吹町
・アクセス:真浦港から徒歩約20分
・営業時間:24時間(参拝は明るいうちがおすすめ)
・定休日:なし
・公式サイトURL:https://kanonji-kanko.jp/cherryblossoms-ibukijima/

 

3.ART SETOUCHI

okkinさん(@okijiya)がシェアした投稿 – 2016 11月 3 4:24午前 PDT


「瀬戸芸」の愛称で知られる「瀬戸内芸術祭」。「ART SETOUCHI 」として伊吹島に展示されているのは、3作品。1軒の家のような形をした「トイレの家」は、建物に設計された無数のスリットから入る光が美しい作品。

屋内に設置されたバイクにまたがり、レーシングゲームを体験できる「伊吹島ドリフト伝説」は、島の高齢者が原付バイクで島の中を走り回る姿からヒントを得たというユニークな作品。

「イリコ庵」は、島の特産品イリコの加工に使われるせいろや島の廃材などを素材に、島独特の建築様式を取り入れて作られた趣のある建物となっています。

■詳細情報
・名称:ART SETOUCHI
・住所:伊吹島の集落内
・アクセス:真浦港から徒歩圏内
・公開時間:作品による
・定休日:屋外作品はいつでも、屋内作品は定期的に公開
・電話番号:087-813-0853 瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局
・公式サイトURLhttp://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/ibukijima/

4.3月21日のお四国さん

四国といえばお遍路さん。地元では歩き遍路をする人たちを「お四国さん」と呼び、飲み物やおやつなどを用意して「接待」と呼ばれる振る舞いをします。そんなお四国さんを迎える行事が、旧暦3月21日弘法大師の命日にあたる日で瀬戸内の島々にて行われます。

この日は、伊吹島にもお四国さんがたくさん訪れ、島の札所をめぐる「島遍路(島四国)」を行います。参加は自由なので、飛び入りで島遍路を楽しむのもいいですね。

■詳細情報
・名称:お四国さん
・住所:観音寺市伊吹町
・アクセス:真浦港から出発
・開催時間:日中
・電話番号:080-1921-9535
・所要時間:約2時間
編集部

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