フランスの東、ドイツとの国境の南に位置する「コルマール」は、フランス・アルザス地方を代表する観光スポット。木の骨組みで作られたかわいらしくてカラフルな家々、彫刻・運河・教会など独自の文化が残る街。石畳が美しい街「コルマール」についてご紹介します。
コルマールってどんなところ?
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フランス・アルザス地方にある「コルマール」は、「プティット・ヴニース(小さなベニス)」と呼ばれることもある中世の趣きを残す美しい街。ドイツとの国境に位置することから、旧市街にはドイツ風の木骨組みの家並みが建ち並び、食や言語などドイツ文化の影響を大きく受けています。
アルザスワイン街道の中心地としても知られ、「アルザス・ワインの首都」と呼ばれることもあります。毎年8月にはアルザスワイン祭りが開催され、街は賑わいます。
コルマールの歴史
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古くはラテン語の「鳩小屋」を意味する「コルンバリウム(Columbarium)」と呼ばれていたコルマールは、フランスとドイツ両国間の領土争いに幾度となく巻き込まれてきました。17世紀後半には、それまでのドイツ領からフランス王国の領土へ、フランス革命後の1871年には、再びドイツ領となります。
20世紀以降もドイツからフランスへ、第二次世界大戦を機会にまたもドイツの領土に。その後1945年2月にフランス領となり現在にいたります。複雑な歴史の中で街を築いてきたコルマールは、第二次世界大戦で激戦地となったアルザス地方にありながらも戦禍を逃れることができたため、昔ながらの建造物が残る観光スポットとして栄えています。
代表的なグルメ
アルザス風シュークルート
アルザス風シュークルートは、キャベツを自然発酵させたものと、ソーセージやベーコンなどと一緒に煮たものに、ゆでたじゃがいもを付け合わせて食べるアルザス地方の伝統的な料理。現地では、ワインと一緒に楽しむことが多いのだそうです。
成田からのアクセス
成田からのコルマールへは、パリ経由が基本。成田からフランス・パリのシャルル・ド・ゴール空港へは、エールフランスやJALの直行便利用で約12時間半。パリ到着後は、高速鉄道TGV(テジェヴェ)東ヨーロッパ線に乗り換え、コルマールまでは2時間50分の行程。
おすすめのベストスポット
プフィスタの家
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コルマールに行ったらぜひ見ておきたいのが「プフィスタの家」です。こちらは16世紀に建てられた歴史ある建造物で、壁や柱などには細かな装飾がされていて、家全体が大きな骨董品のような作りになっています。スタジオジブリの作品「ハウルの動く城」の冒頭シーンにでてくる建物にそっくりで、モデルになったとも言われています。
続いてコルマールの観光スポットを紹介します。
ウンターリンデン美術館
有名な絵画「イーゼンハイム祭壇画」が所蔵されていることで知られる「ウンターリンデン美術館」。中世末期からルネサンス期にかけての絵画や彫刻、装飾品から近代アートまで、豊富なコレクションを誇ります。回廊が美しい中庭も見どころポイントのひとつ。
・名称:ウンターリンデン美術館(Musée Unterlinden)
・住所:1, rue d’Unterlinden 68000 Colmar
・アクセス:コルマール駅から徒歩約15分
・営業時間:【月・水・金】10:00~18:00【木】10:00~20:00
・定休日:火・土・日
・電話番号:+33 (0)3 89 20 15 50
・料金:13ユーロ
・公式サイトURL:http://www.musee-unterlinden.com/en/
プフィスタの家
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「プフィスタの家」は、スタジオジブリの作品「ハウルの動く城」のモデルになったといわれている建物。1537年に建造された歴史ある家屋で、屋根のうろこ状の作りはアルザスの古い建築の手法を用いたもの。
・名称:プフィスタの家(Maison Pfister)
・住所:11 rue des Marchands 68000 Colmar
・アクセス:コルマール駅から徒歩約6分
・営業時間:11:00~18:00
・定休日:無休
・電話番号: Phone number+33 3 89 41 33 61
・公式サイトURL:https://www.yelp.com/biz/vinum-colmar-4?hrid=FVMN4wf4pAqzuVrcnq5oNA
プティット・ヴニーズ
ドイツ風のかわいらしい木骨組みの家並みが数多く残る「プティット・ヴニーズ」。運河沿いに建ち並ぶカラフルな家々は、写真撮影スポットしてもかなりの人気。常に多くの人で賑わう場所なので、人混みを避けたいときは朝早めの時間に訪れるのがおすすめです。
・名称:プティット・ヴニーズ(Petite Venise)
・住所:Petite Venise,Colmar
・アクセス:コルマール駅から徒歩約6分
コルマールの旧市街
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ディズニーアニメ「美女と野獣」の舞台にもなったコルマールの旧市街。絵本に出てきそうなカラフルな家屋が建ち並ぶ地域ですが、観光客向けの雑貨店やカフェ、レストランなども多く、買い物や食事にも便利な場所です。
・名称:コルマールの旧市街(Vieille Ville Colmar)
・住所:Vieille Ville Colmar,Colmar
・アクセス:コルマール駅から徒歩約7分
サン・マルタン教会
1234年~1365年と長い年月をかけて建造された「サン・マルタン教会」。ミサが行われている時間以外は内部の見学が可能。ステンドグラスの美しさと、落ち着いた内部の雰囲気を味わってみてください。
・名称:サン・マルタン教会(Collegiale Saint-Martin)
・住所:Place de la Cathedrale 68000 Colmar
・アクセス:コルマール駅から徒歩約5分
・営業時間:10:00〜19:00
・電話番号:+33 241811600
・公式サイトURL:http://www.collegiale-saint-martin.fr/
旧税関
コルマールの中心、広場に面した場所に位置する「旧税関」。15世紀に建造されたこの建物は、ゴシック様式とルネサンス様式がミックスされたスタイルが特徴です。アルザス独特の屋根の格子模様や時計塔、窓枠のラインなど、魅力にあふれた建築物。1階はカフェになっているので休憩におすすめです。
・名称:旧税関(Ancienne Douane)
・住所:Place de l’Ancienne Doaune 68000 Colmar
・アクセス:コルマール駅から徒歩約6分
・電話番号:+33 389230490
ラップ将官の像
コルマールのラップ広場に建つ「ラップ将官の像」は、「自由の女神」の作者として知られる地元出身のフレデリック・バルトルディの手によるもの。1855年のパリ万博にも出展されたという彫刻です。
・名称:ラップ将官の像(Place Rapp und Monument General Rapp)
・住所:1 Place Rapp,68000, Colmar,France
・アクセス:コルマール駅から徒歩約5分
メゾン・デ・テット 頭の家
コルマール出身の建築家プージェーが設計し、1609年に建造された「メゾン・デ・テット」は、切妻造り家のファサード壁面に100以上もの顔の彫刻が飾られた建物。奇妙な印象が残る建物ですが、現在はホテル&レストランとして利用されています。
・名称:メゾン・デ・テット 頭の家(Maison des têtes)
・住所:19 Rue des Têtes, 68000 Colmar
・アクセス:コルマール駅から徒歩約2分