旅人だったら誰でも知りたいあんな疑問やこんな疑問を、プロフェッショナルたちに直撃してみた「プロフェッショナルに聞いてみようシリーズ」。今回は弁護士に法律に関する疑問を聞いてきました!
今回のプロフェッショナル:弁護士・塚松卓也さん
2010年3月一橋大学法学部卒業。2012年3月中央大学法科大学院修了。2014年1月弁護士登録(第二東京弁護士会)。法科大学院在学時には、メルボルン大学への2週間の短期海外研修に参加し、メルボルン大学での講義やメルボルン所在の裁判所見学などを体験し、法制度や裁判制度を学びました。
質問:海外旅行先で喫煙が18歳以上だった場合、19歳の僕は喫煙できるのでしょうか?旅行先では現地の法律と日本の法律とどちらが優先されるのですか?
海外に行くと日本ではできないことの誘いがたくさん訪れます。飲酒・喫煙もその一つ。日本では現在20歳にならないと飲酒・喫煙は法律的に認められていませんが、海外では18歳からOKな国も多いんです。
そこで、日本では違反なことでも海外の法律でOKならしてもいいの?という疑問を弁護士に聞いてみました!
回答:日本の法律は日本国内で適用、海外は海外の法律が適用されます
photo by unsplash
日本の法律は、原則として、日本国内にその効力を及ぼします。そのため旅行先では、現地の法律が優先され、海外で日本の法律に反する行為をしても、原則として処罰などはできません。
したがって、海外旅行先での喫煙許容年齢が18歳以上であった場合、19歳の人の喫煙は現地では違法ではありません。
なお、日本の法律では未成年者喫煙防止法が20歳未満の喫煙を禁止していますが、この法律には喫煙した当人を処罰する規定はなく、親権者や未成年者に煙草などを販売した者を処罰の対象としています。
次回のプロフェッショナルに聞いてみよう〜弁護士編〜は「海外で偽物と知らずにブランドバックを買って帰ってきました、これって違法?」。お楽しみに!
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