CMや東山魁夷の「緑響く」のモデルになるなど、どの季節に訪れても神秘的で美しいと評判の御射鹿池が長野県茅野市にあります。
ため池として作られたこの池は、八ケ岳中信高原国定公園内にあり、農林水産省の『ため池百選』にも選ばれています。人々を魅了し続けるこの池が、どれほど美しい池なのかをご紹介していきます。
御射鹿池は強酸性の水が生み出す神秘の深緑
御射鹿池の特徴はなんといっても、湖面に反射する木々の緑色の美しさ。この池の水はpH4前後の強い酸性で、湖底に酸性水を好むチャツボミゴケが繁茂していることが湖面に木々がきれいに映る要因となっています。カモ、ルリイトトンボ、蝶々などが生息していますが、酸性が非常に強いため魚などは生息できません。
御射鹿池の1番の見頃はカラマツの黄葉の時期
神秘的なのは緑豊かな時期だけはありません。さらに見頃となると言われているのが、カラマツが紅葉する時期です。カラフルな木々が深緑の水面に鮮やかな黄金色を生み出す光景には目を奪われてしまいます。
御射鹿池の刻々と変わりゆく湖面の色彩
御射鹿池はいつ訪れても、映し出す木々を鏡のように反射しています。その美しさは、時間も季節も問いませんが、特に朝一番の霧が立ち込める時間訪れると、刻々と変わる湖面の神秘的な色彩を楽しむことができます。
御射鹿池という名前の由来
「御射鹿池」の名は、諏訪大社に伝わる神に捧げるための鹿を射るという神事、御射山御狩神事にその名前の由来があると言われています。池の周辺には諏訪大社だけでなく、奥蓼科温泉郷があり、温泉を楽しむこともできます。
神秘の池「御射鹿池」には都心から日帰りで訪れることも可能
御射鹿池へは、車で訪れる場合は諏訪ICから25km、40分。鉄道利用の場合は、JR中央本線茅野駅で下車し、タクシーかバスで約40分で到着します。東山魁夷の絵画を知っている人も知らない人も、その幻想的な光景見に訪れる価値十分です。魚が住むことができないというほどの強酸性の水質も神秘の一部。是非神秘の色彩を見に、御射鹿池を訪れてみませんか?
▽長野県の観光に興味がある人にオススメ
❒【必見!】環境省認定「星が最も輝いて見える場所」1位 長野県阿智村
▽日本の絶景に興味がある人にオススメ