ライター
yui ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。これまで訪れた国は70か国ほどで、自分を驚かせてくれる街や国が好みです。

森山 真祐子さんは、新卒でカンボジアの企業にインターン就職し、Webエンジニアとしてのキャリアをスタート。現在は、WordPressなどのイベントに積極的に登壇し、旅しながら働く人を増やす活動をされています。

今回はTABIPPO.NET編集長・前田塁が、そんな森山さんに、フリーランスエンジニアとして多拠点で働くことについてうかがいました。

森山真祐子さん

2010年に大学卒業後、カンボジア在住時代に WordPress を独学。2013年、東京で WordPress 勉強会に初参加。以来、フリーランスとして日本からウェブ制作の仕事を受注しながら、各国の WordPress 勉強会を巡る。旅先や WordPress イベントで出会った「ノマド」のコミュニティにハマり、現在は、旅しながら働く人口を増やすべく活動中。2019年5月より、定額泊まり放題サービス “HafH” のコミュニティづくりや拠点開発に携わる。

Twitter: @mayukojp
ブログ: 旅するウェブデザイナーのブログ

 

前田塁

1987年、大阪府生まれの三重県育ち。株式会社TABIPPOでWebメディア「TABIPPO.NET」の運用と開発が得意な編集長やってます。慶應義塾大学卒、ニューヨーク交換留学、大阪ガス、オプト勤務を経てTABIPPOを創業しました。

64ヶ国訪問、世界二周して、ワークライフカオスに生きてます。最近はWebメディアの仕事以外にも、コンサルやったり、ラジオのパーソナリティーしてますが、次の夢は宇宙飛行士です。

Twitter:@NY_ruisu
ブログ:Work Life Chaos

 

「旅しながら働く人を増やす」がミッション


WordCampカトマンズ2018にて、登壇者のPratima Sharma氏と

前田 塁(以下、前田):森山さん、お久しぶりです!今日は、フリーランスエンジニアとしての働き方や生き方について、森山さんのご経験をお聞かせいただければと思います。

まず、森山さんのご経歴を聞かせてください。

森山 真祐子さん(以下、森山):大学を卒業後、カンボジアにて日本語のフリーペーパーを制作している会社でインターンをしたことが、キャリアのはじまりです。

当時その会社にはWebサイトがなかったので、「作っていいですか?」と提案し、自らが制作を担当することに。未経験でしたが、独学で制作し、その後の管理も担当していました。

前田:独学だったんですね!エンジニアという仕事には、もともと興味があったんですか?

森山:小さいころからパソコンが得意で、自分でホームページを作ったこともありましたね。でも、それを仕事にしようとまでは思っていませんでした。

前田:カンボジアの会社にはどのくらい在籍していましたか?

森山:インターンとして8ヶ月勤務した後、日本で就職しようと思って帰国しました。ですが就職活動をしたところ、日本の会社では、Webの企業といってもコーダー、デザイナー、営業と分業が進んでいることが気になりました。

そこで再びカンボジアへ。カンボジアでは、当時は日本人の同業者がいなかったので、ヒヤリングからデザイン、コーディングまですべてを任せてもらえることにやりがいがありました。ウェブサイト制作の傍らでいろいろなバイトを経験し、しばらくフリーで活動していました。

その後は再び日本に帰国し、PHPエンジニアとして派遣社員になりました。やがてWordPressのイベントなどに参加するようになり、会社勤めを辞めて再びフリーランスになったという流れです。


WordCampカトマンズ2018にて、地方都市・ビラトナガルのWordPressイベント主催者のみなさんと

前田:インターン、フリーランス、会社員、フリーランスという流れだったんですね。今はHafH を運営する株式会社KabuK Styleの社員として働かれているとお聞きしています。

森山:この1〜2年ほど、旅して働く日本人を増やしたいという思いがあり活動しています。東南アジアにはノマドがたくさんいるのに、日本には来てくれない。彼らを日本に呼び、日本人をノマドとして海外に送り出しだすために、自分でスペースを持とうかと考えていたんです。

そんなときにHafHのプレスリリースを見て、「これにコミュニティの要素をプラスすれば、旅して働く日本人が増えるかも」とピンときて、連絡をとってみたことがきっかけでHafHのチームにジョインしました。

HafHで担当しているのは3つ。拠点になってほしい宿を探すこと、会員の方同士の交流を企画すること、そしてWebサイトのメンテナンスです。

前田:会員を増やすことではなく、HafH参加者の交流を促進がメインなんですね。

森山:もちろん、新規会員の獲得にも携わっています。参加者の交流に注力しているのは、旅して働く人のコミュニティをつくりたいという思いがあるからです。

旅して働く人たちの間には、バックパッカーとはまた違ったコミュニティがあると思っています。「家どうしてるの」とか、お互いの悩みを相談しあったりして。HafHを通じてそういうコミュニティをつくることができたら、会員は自然に増えると思っています。

一言でいうと、「旅して働くというスタイルを広める活動」を自由にやらせてもらっているという感じでしょうか。

前田:エンジニアとしての仕事は、割合としては少なめですか?

森山:そうですね、今はコミュニティづくりを優先して担当してます。でも、知識と経験を生かして、HafHに滞在しているエンジニアの方のお手伝いをすることはありますよ。エンジニアとしてのバックグラウンドを生かして、コワーキングスペースを育てているという感じです。


HafHの拠点のひとつ、東京の「Hostel DEN」にて

それと、旅をしていると、WordPress を使っている方に会う機会が多くあります。特に個人事業主の方ですね。

お会いした方に「WordPress使ってるけど、ここの直し方がわからないんです。わかったりします?」と聞かれたり。10分くらいちょこちょこっといじって直したら、すごく感謝される。仕事にならなくても、感謝されるのってうれしいことですから。

前田:なるほど。知識の伝授を通して、旅しながら働く人を増やしているんですね。HafHの会員の方は、やっぱりエンジニアが多いですか?

森山:海外では、脚本家や建築家、オンラインで何かを教えている方など、さまざまな職業の方に会うことが多いのですが、日本ではやっぱりWeb系とライターが多いですね。その背景には、日本ではまだリモートワークが浸透していないことがあると思います。

海外では、「冬は寒いから東南アジアで過ごす」なんて方もいますよね。日本でも、もっとそんな働き方ができればいいな。

今のところ、HafH で月30日泊まり放題プランの会員さまの多くはアドレスホッパーです。とはいえ、もちろんそうでない方もいます。月に2日、5日、10日だけをHafHで過ごすというプランを利用して、地元の方が泊まることもありますし、出張と合わせて5日間限定でリモートワークをされる方も増えています。日常から解放されてゆっくりできて、出会いもあるという点が受けているようです。

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