「フラッグキャリア」とは、その国を代表するエアラインのこと。日本のフラッグキャリアは日本航空です。「フラッグキャリア」と聞くと規模の大きい航空会社だから、荷物のルールもゆるくてサービスも無料で充実!と思いがち。
ところが、ヨーロッパ内のフラッグキャリアは油断できません。今回はチェコのフラッグキャリア、チェコ航空を例に説明します。
チェコ航空とは
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チェコ航空はチェコ共和国のフラッグキャリアです。首都プラハにあるヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ空港を本拠地とし、ヨーロッパ、北アフリカ、アジア、中東、北アフリカへ就航しています。
日本への直行便はありませんが、韓国の仁川空港へ乗り入れています(2020年3月12日現在休止中)。また、仁川空港~日本間ではチェコ航空のコードシェア便もあります。
チェコ航空は「スカイチーム」の一員で、独自のマイレージプログラムもあります。ところで、ヨーロッパにあるすべての国にフラッグキャリアがあるわけではありません。たとえば、かつて連邦を組んでいたスロバキアにはフラッグキャリアはありません。
フラッグキャリアでも扱いはLCC並み?
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私は2019年11月初旬、チェコ航空、ポーランド・ワルシャワ発プラハ行きの便に搭乗しました。ワルシャワ~プラハ間の直線距離は約500キロ。所要時間約90分という短い国際線フライトです。ちなみに、国内ですと東京~岡山間が約540キロです。
チェコ航空を選んだのは航空料金が安かったから。日本円で1万円を切る運賃だったので、すぐに「購入」をクリックしました。荷物のルールに関しては「フラッグキャリアだから大丈夫だろう」と完全に油断していました。
ところが、搭乗前日にインターネットで調べていると驚きの事実が。何と予約した最低ランクのルールによると、機内持ち込み手荷物は8kg1個まで(55×45×25)。預け荷物は有料でした。
お土産などの関係から8kg超えは確実。購入時にチェックしなかった私が悪いのですが、「しまったな」というのが正直な感想でした。
搭乗当日、預け荷物をお願いするためにチェコ航空のカウンターに行き、35ユーロ(約4200円)を支払いました。倍近くの価格を覚悟していましたが、計12000円で済みました。
チェコ航空に限らず、ヨーロッパ内の国際線はフラッグキャリアでも荷物ルールが厳しくなっています。私のようなミスをしないようにご注意を。