ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

世界最長のシベリア鉄道など、ロマンあふれる鉄道旅行が楽しめるロシア。2020年にはロシアの鉄道が大きく変わります。

今回は他の旅行雑誌では取り上げられない、ロシアの鉄道最新情報をお伝えします。

ロシア鉄道の基本システム

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Nitta Hiroshi(@nitta_h)がシェアした投稿 – 2018年12月月20日午後9時57分PST


シベリア鉄道の長距離列車には1等車、2等車、3等車があります。基本的に1等車は2人1室、2等車は4人1室、3等は開放型寝台です。いつも私は2等車の下段を利用します。


Photo by Nitta Hiroshi

最新車両ですと、2等車の下段は背もたれを倒すとベッドに早変わりします。シーツを敷く手間も省けます。車内にはコンセントプラグがあり、スマホなどの電子機器の充電も可能です。

テーブルには食料や飲料水が置かれます。テーブルのスペースを誰がどこを占めるのか。これは乗客同士の阿吽の呼吸で決まります。

一方、3等車は開放型の3段寝台となっています。利用者に聞くとプライベートは一切なし。その代わり、ロシア人乗客と気軽に交流できます。最上段にはハシゴがないこともあるので、できれば中段もしくは下段の使用をおすすめします。

ロシア鉄道の切符はロシア鉄道ホームページから購入できます。

ますます快適に!新しい3等車が登場

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Вагонники ОАО РЖД(@vagonniki_oao_rgd)がシェアした投稿 – 2019年11月月20日午前10時22分PST


ロシア鉄道は急ピッチで新車を投入しています。2019年、新しい3等車が報道公開されました。写真を見るとプライベートが考えられたレイアウトになっています。ベッドとベッドの間には壁のような仕切りができ、カーテンが取り付けられました。個室でない点を除くと2等車と変わらないように思えます。

また各ベッドにはコンセントが取り付けられています。シベリア鉄道のような長旅でも、ダウンロードした映画を見て過せます。少しは退屈しのぎになることでしょう。

シベリア鉄道への投入時期に関してはまだわかりません。今までの車両もリニューアルされているので、ここ数年でますますロシア鉄道の旅は快適なものになります。

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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