【やさしいSDGs vol.2】持続可能ってなんやねん
環境問題 ・2020年2月17日(2020年3月19日 更新)
ベル
25歳。自然が豊かな北海道出身。旅好きかつ旅を広めたい気持ちから、ライターとしてTABIPPOで働いている。物や人を大切にしたくてSDGsを猛勉強し、サステイナブルに関する発信も行う。友達からは「お人好しでネアカな天然女」と言われる(本人は天然ではないと言い張る)。座右の銘は、「一日一善」。
トラ
25歳。大阪出身で、ベルとは大学の同期。卒業後は商社に就職し、稼いだ金で好きなように生活する今が好き。自分の幸せ以外には興味がないが、会社からの指示でSDGsを学ぶことになる。ベルからよく「性格がきつくて、自己中心的で怠惰、金遣いは荒いし、暴飲暴食男」と言われる。座右の銘は、「後は野となれ山となれ」。
前回の記事:「vol.1 SDGsを学ぶことになった!」を見る
SDGsは『Sustainable Development Goals』の頭文字を取った略称で、日本語だと『持続可能な開発目標』と訳されるんだよ。「サステイナブル」とか「持続可能な」って意味はわかる?
うーん、何となく? 「サステイナブルツーリズム」とか、最近だと雑誌で「サステイナブルな〇〇」っていうのも、よく見るけど、意味を深く考えたことはないな。
最近よく見る言葉だと思うけど、実はこの言葉が登場したのは30年以上も前の1987年なんだって。国連の「環境と開発に関する世界委員会」が発表した報告書からきてるんだよ。
1987年といえば、ブラックマンデーがあった年かな?
それは知ってるのね! 突然賢いキャラ出してきたね!(笑)
残念です…。で、その報告書では「持続可能な開発」は「将来の世代のニーズを満たしつつ、現在の世代のニーズも満足させるような開発」と定義されているの。元々は、様々な意味に使うっていうより、地球環境保全の概念として生まれたんだよ。
なるほどな。俺も、俺の孫も幸せになろうな! って感じ?
そ、そうね! 今も未来も満足できる開発をしていこうねってことだね。
それを可能にするために、SDGsという目標を定めているんだよ。SDGsはなんとね、世界共通の17の目標と169のターゲット(達成基準)を設けているのです!
まあまあ、いきなりは難しいから、まずは17の目標について見てみようか!
続く。
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1987年に発表された「Our Common Future(われら共有の未来)」という報告書の中心的な考え方が「持続可能な開発」。そこから1990年代に入ると「世界の長期的な安定と平和のためには地球環境や貧困問題の解決が不可欠」という認識が広がり、各国で議論が活発化します。
2000年、国連ミレニアム・サミットで「国連ミレニアム宣言」が採択され、この宣言と過去の同意等をまとめて「ミレニアム開発目標=MDGs」が制定されたのです。このMDGsの後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」がSDGsです。2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、17のゴール・169のターゲットから構成されています。
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次回「SDGsの17の目標と、誰も置き去りにしない世界…?」
All illustration by Mochi
ライター
大阪出身。広告代理店出身、元フリートラベルライター。観光業の発展と個々人の選択肢を広げることに尽力したい。とにかく新しい体験や感動に出会える旅行が好き。人生楽しんだもん勝ち。