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yui ライター・編集者

出版社出身のライター・編集者。これまで訪れた国は70か国ほどで、自分を驚かせてくれる街や国が好みです。

みなさん、こんにちは!TABIPPO編集部の西嶋です。

今回は、3月4日にTABIPPOオフィスで行われたPOOLOの講座講義 「旅から学ぶ!心を動かす映像とコンテンツクリエイター論」の様子をレポートします。登壇者は、旅するクリエイターのKEIさんとコンテンツクリエイターのTessiさんです。※ゲストプロフィール詳細は、文末に記載しております。

そもそもPOOLOとは


POOLOのことを初めて知る方も多いかと思うので、簡単に説明すると、TABIPPOが今年3月に21世紀型のグローバル人材を育成するべく200名のメンバーを募集し、新しい学びの場としてオンラインとオフラインの両軸でコミュニティを作りながら、1年間を通して21世紀型のグローバル人材に育っていくというプログラムです。

詳細については、POOLO公式サイトをご覧ください。

さて、今日はそんなPOOLOのイベントレポートをお届けしたいと思います。来年POOLOに参加してみたいなと考えている方はぜひ読んでいただけたらうれしいいです。

KEIさんとTessiさんの紹介

KEIさんは、旅する動画クリエイターです。大学4年生のときにバックパッカーとして世界一周した後、「映像×旅」の領域で活躍してこられました。映像を始めて3年目の今では、表参道のエキナカや渋谷のスクランブル交差点で作品が放映されるまでになっています。

そんなKEIさんですが、もともとはTABIPPO.NETのトラベルライターでした。映像を専門的に学んだことはなく、世界一周に出たとき、インスタグラムのフォロワーはわずか300人だったそう(2020年3月時点で1.7万人)。

Tessiさんは、無人島開拓者、クリエイティブディレクター、マルチクリエイターなどの肩書を持っています。23歳で無人島キャンプを経験したことをきっかけに、2017年には無人島開発のために大学を中退して和歌山へ移住されました。

今では、無人島開発プロジェクトのクリエイティブディレクターとして、「無人島から日本を元気に」をコンセプトとした動画の企画・撮影・編集を担当。毎朝、無人島開発の様子を収めた動画をYouTubeにアップしています。

Q. 動画制作を始めたきっかけは?

大学で広告論やメディア情報論を研究していて、「人の心は何に動くのか」を考えるのが好きだったKEIさん。3年前、世界一周の旅が終わって日本に帰国したとき、「今、みんなどんな広告を見てるんだろう?」という疑問を抱きました。

さて、結果はどうだったでしょう?なんと、誰も広告なんて見ていなかったのです。誰も彼も、スマホに目を奪われていました。

またKEIさん自身も、どんな奇抜な広告が表示されてもまったくスクロールをやめない自分に気付きました。唯一、目を引いたのは、犬がキャラクターの着ぐるみを着ている動画。その発見をきっかけに、「動画の時代がやってくる」と直感したそうです。

Tessiさんが初めて動画に触れたのは、4~5年前、学生時代のこと。当時はまだ、SNSは動画にシフトしておらず、テキストメインのFacebookが主流でした。

そんなタイミングで、YouTubeが「好きなことで、生きていく」と銘打った広告を打ち出します。その広告を見たTessiさんは「動画の時代がやってくる」と直感し、動画をいかに価値化していくかを考えるようになりました。

といっても、初期に作った動画は、友人に見せて楽しむものだったそう。のちに4Gが登場し、インフラが整ってきたタイミングで、「さて、どういうものを届けよう?」と考え始めることに。クライアントに価値を提示して仕事につなげるようになっていったそうです。

Q. おふたりはブランディングが上手なイメージがありますが……。

KEIさんは、「フリーランスは、空き時間の使い方がブランディングにつながる」といいます。「休み時間にただ休んでいるか、なりたい自分になるために時間を使うか。僕は、仕事じゃなくても、旅をして映像を作って発信しています。その発信が次の仕事につながっているんだと思う」。

KEIさんはまた、「自分の理想像をうまく演じれば、理想の自分に近づける」と考えているそう。4年前のKEIさんは、英語が話せず、一人で飛行機に乗ったこともありませんでした。それなのに、「世界を飛び回る男になりたいから」という理由で、一人で海外に旅立ったのです。

その後も、時間とお金を投資し、なりたい自分を演じ続けるようにしています。理想の自分を常に意識して行動力を上げるべく、毎年バケットリスト(死ぬまでにやりたいことリスト)を書いたり、「今日すべきこと」を書き出したりすることも心掛けているそう。

Tessiさんは、「ビジョンがあることが大事。僕は発着点を意識しています」と教えてくださいました。その理由は「スタートとゴールがあれば、道は自然とつくられるから」。

スタートの見つけ方は、原体験を探すこと。Tessiさんは、「どうして旅を仕事にしたいんだろう?」「どうして作品を世に出したいんだろう?」と自問自答し、深掘りしていった結果、「旅人になりたいという夢を否定されたこと」が原体験だと気づきました。

学生時代にバーでアルバイトしていたTessiさんは、とあるお客さんに「将来は何がしたいの?」と聞かれ、「旅人になってみたいんです」と答えます。すると、お客さんは「何言ってるの。もうちょっと真面目に考えたら」と全否定。

Tessiさんの原体験は、その会話でした。旅人の社会的価値が低いから、あんなことを言われたのだろう。じゃあ、動画クリエイターとして、旅を仕事にできれば、旅人の価値を上げられるのでは――そう考えたのです。

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