TABIPPO.netでは、各国の世界遺産と観光名所を紹介しています。2017年時点で世界遺産の登録件数は1073件(167カ国)になりましたが、特に有名な場所以外はまだまだ知られていない場所もあります。
今回はユーラシア大陸の内陸部にある、大草原とゴビ砂漠の国「モンゴル」にある世界遺産全3ヶ所を紹介します。雄大な自然の中で、乗馬に挑戦したり、ゲルに泊まって羊の肉を食べたりと、他の場所ではできない体験を楽しめるモンゴルって、こんな世界遺産があるんですね。
オルホン渓谷文化的景観
モンゴル中央部に広がる大草原地帯で、オルホン川から供給される豊かな水によって青々と茂る牧草があり、遊牧民にとっては先史時代から住みやすい土地となってきました。
そのため、様々な遊牧民族による国家が形成されてきた遺跡があり、テュルク系突厥の追悼施設やウイグル帝国の王宮であったハルバルガス遺跡、モンゴル帝国の首都であったカラコルムの遺跡などがあります。
アルタイ山脈の岩絵地群
1万2000年以上に渡るモンゴルの歴史と発展を今に伝えるおびただしい数の岩絵や墓石が、モンゴルのアルタイ山脈の三箇所から発見されました。
最も古い壁画は紀元前1万1千年から紀元前6千年頃に書かれたとされており、かつて森林があったことや渓谷で行われていた狩りの様子などが見られます。2011年に世界文化遺産に登録されました。
ウヴス・ヌール盆地(モンゴル側)
モンゴルで最大の湖であるウヴス湖を含む、ロシアとモンゴルで共同登録されている世界遺産です。ロシアの8つの自然保護区とモンゴルの4つの保護区が指定されています。
ユーラシア大陸の中でステップが自然のまま保存されている地域であり、世界最北の砂漠と世界最南のツンドラがあります。2003年に世界自然遺産に登録されました。