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ocean+α(オーシャナ)は、これからの海を持続可能に共創していくダイバーと海の総合サイトです。SUSTAINABLE、 DIVER FIRST、LIFESTYLEの3つのキーワードを掲げ、アクティブに水中世界を楽しむ人には、視野を広げ、興味を深める情報を。まだ水中世界にデビューしていない人には、疑問を解消し、背中を押せる情報を。すべてのダイバーが、安心して一歩踏み出せるように、正直な情報を提供します。(https://oceana.ne.jp/)

旅好きな方なら、旅先でその地域に貢献したい!と考える人は少なくないのではないでしょうか。

特に自分の好きなことや体験してみたいことと一緒にできたらより楽しいですよね!今回は、その中でも海好きな方、ダイビング好きな方におすすめしたい、ダイビングをしながらできるボランティアについてご紹介します。

photo by オーシャナ
各ボランティアは、ある程度ダイビングの経験を積んだ方が参加できるものがほとんどなので、ダイビングに慣れてきて、少し違った楽しみ方をしたい、社会貢献をしたいという方にはうってつけです。ダイバーの方はぜひチェックしてみてください。

大きな廃棄物に驚愕する「水中清掃」

通常のダイビング中にも魚網やビニール袋などゴミを目にし、実際に拾って帰っている方もいるかと思います。

しかし、普段ダイビングで潜らないエリアの中には、海流の影響や不法投棄によって大量のゴミが集まっている場所も。日本各地で海底や湖底に沈んでいるゴミを引き揚げる活動が行われている背景には、そのような現状があるからです。

photo by オーシャナ
筆者が参加した際にはペットボトルや漁具など通常のダイビングでも見かけるもの以外に自転車や椅子など大きな廃棄物も見られ、普段綺麗な海を見ているからこその驚きや発見が多いダイビング体験となりました。


水中清掃は、公益財団法人やNPOが主催するものから、各地のダイビングショップが主催しているものまでさまざまなので、場所や日程など、ご自身の参加できるプランを探してみるのはいかがでしょう。

水中清掃を行っている団体
特定非営利活動法人 海未来

注目を浴びている「サンゴの植え付け」

世界的にサンゴの白化や減少による生態系バランスの危機などが叫ばれる昨今、サンゴの再生や保護活動が各地で行われています。

中でも再生活動として注目されているのが「サンゴの植え付け」です。苗となるサンゴを、育ちやすい場所に植え付けることで成長を促します。国内では沖縄県などで、ダイビングショップがツアーの一環として行ったり、サンゴ保全団体がイベントとして実施していることもあります。

沖縄県恩納村のサンゴの養殖場。photo by オーシャナ
陸上でのサンゴの苗作りやシュノーケリングによる観察を行っているところもあるので、ダイバーでない方はそちらの参加もおすすめです。

自分がサンゴを植え付けた場所に毎年潜りにいったり、プログラムによっては育成状況をSNSなどで教えてくれたり、その1回のダイビングから続く楽しみが生まれていくことでしょう。

サンゴの植え付けを行っている団体
チーム美らサンゴ

サンゴ礁の健康診断「リーフチェック」

リーフチェックとは、1996年に海洋生態学者らによって考案された世界共通の市民参加型サンゴ礁モニタリング調査方法です。

全世界で統一された方法でデータを蓄積することと、ダイバーが調査に参加することでサンゴ保全の意識を高めることを目的としています。

©Takeru Banda
講習を受けたインストラクターがリーダーとなり、科学者、ボランティアダイバーを集め、定期的に同じエリアで行われているのが一般的で、ボランティアダイバーはライン沿いに潜りながら、サンゴや生き物の状態の記録を手伝います。

筆者も与論島で3回ほど参加しましたが、潜る前後にサンゴやリーフチェックに関するワークショップがあり、より海やサンゴの知識を深めることができました。また、毎年の変化を追ったり、地元の方との交流も楽しみの一つだと感じています。

公式ホームページ
Reef Check Japan

実は、「ウニの駆除」もしているんです

高級食材としても知られるウニを駆除するなんてどういうことでしょう。実は増えすぎたウニが、海藻や海草が繁茂する「藻場」が消失する「磯焼け」が世界的に発生しています。

この現象は、その藻場に棲む生き物たちが減少し、漁獲量の減少や生態系の変化にまで影響及ぼす問題となっています。この問題に対処すべく、各地でウニ駆除活動が行われているのです。さらに最近では、駆除されたウニが無駄にならないように、それらを養殖して販売できるようにする取り組みも行われています。

豊かな海の森が失われつつある。photo by unsplash
また、藻場は、生物のゆりかごとしてだけでなく、CO2を吸収する働きが大きいことが判明してきており、最近では「ブルーカーボン」と呼ばれ保全活動の機運が高まっています。

さまざまな団体やダイビングショップが行なっているので、お近くの豊かな藻場の再生に協力してみませんか?

ウニ駆除活動を行っている団体
モバイルラッコ隊

大好きな海だから、守っていきたい

photo by オーシャナ
海に潜ることを楽しみつつ、地域により貢献できるボランティアダイビング。ご紹介したもの以外にもユニークな企画が各地のダイビングショップで行われているので、ぜひ探して、参加してみてはいかがでしょうか。

ダイビングショップだけでなく漁師さんや行政の方など、より多くの地元の方との交流の機会にもなり旅の楽しみが大きく広がることでしょう。

旅先でダイビングをする際には、少しボランティアの視点も取り入れてみてください。

Text by Suika Tsumita

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