編集部

広告代理店の企画、出版社の書籍編集を経て2016年に企画・編集・ライターとして独立。ワタリドリ製作所の屋号で、書籍の執筆・編集、複数の企業のメディア運用に関わる。 東京都観光まちづくりアドバイザーとして、国や県庁のインバウンド事業の仕事をしていたときにTABIPPOに出会い、2023年春からジョイン。 大学生の頃から、世界各地を一人旅しては、陸路で国境越えをすることに情熱を捧げていた。街歩きとおいしい物と温泉が好き。 著書:『世界の絶景1000』(英和出版社)共著、『石の辞典』(雷鳥社)

マリンスポーツや海水浴、離島巡りなど、アクティブ派の人が旅するイメージの強い沖縄ですが、暑さがやわらぎ過ごしやすい冬に訪れるのもおすすめです。
今回は、‟元気になるリゾートホテル”をコンセプトに、2018年8月にオープンした国内初のビーチリゾート「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」の身も心も緩むウェルネスな沖縄旅をご紹介します。

360度青い海に囲まれた南国リゾートでアクティビティを満喫

「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」は、日本屈指のビーチリゾートでSDGs未来都市にも選定された恩納村にあります。那覇空港からは車で約1時間、リムジンバスでは100分ほどで到着することができます。


▲沖縄本島とホテルがある瀬良垣島は1本の橋でつながっています


▲プライベートビーチでマリンアクティビティを満喫
photo by Atsutaka hirai

瀬良垣アイランドは驚くほど透明度の高いビーチに囲まれた、絶好のダイビングスポット。SUPなどのマリンスポーツの他、シュノーケリングでクマノミやサンゴ礁を見ることができます。

▲エメラルドグリーンに輝く遠浅の穏やかな海
12月の海なので寒いかな…と思ったのですが、ダイビングスーツを着ていれば寒いのは最初だけ。巨大なイソギンチャクやラグビーボールサイズのナマコ、サンゴ礁やクマノミ、ウミヘビなどを見つけました。

▲1時間ほどシュノーケリングを楽しみました
photo by Ken Nagashima


▲シュノーケリング後はプールやジャグジーでのんびりタイム
photo by Ken Nagashima


▲SUPボードの上でストレッチ。我ら編集者チームは次々と海へ落下
photo by Ken Nagashima

SUPボードを使ったストレッチは、初心者向けからアスリート向けの負荷が強いものまで、参加者のレベルに合わせてインストラクターの方が調整してくれます。

クマノミ育成プロジェクトをホテル主導で開始


▲動画でクマノミ育成プロジェクトについて学びました

「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」は、2021年3月に「おきなわSDGsパートナー」に登録され、 SDGsの達成に向けた様々な取り組みを進めています。その一環として、2021年11月より、シュノーケリングやダイビング体験を通して「海の豊かさを守ろう」を学ぶプログラムを開始しました。

野生のカクレクマノミは、沖縄のみならず世界的にも個体数が減少しているといいます。その生態系を守るためにOISTで海洋気候変動の研究を行うティモシー・ラバシ教授の監修のもと、2021年6月からOISTの臨海研究施設の水槽でクマノミの孵化・飼育と海洋の保全・復元を目的とした「瀬良垣島・クマノミ育成プロジェクト」を進めています。

育ったクマノミの稚魚は、瀬良垣島周辺のクマノミ育成区域に放流後に経過観察をしていて、その進行状況はホテルのウェブサイトでもチェックできるそう。

サンゴハウスでサンゴの苗づくりを体験


▲ハウス内にはカラフルなサンゴが展示されていました

1998年頃、水温の上昇で恩納村周辺のサンゴのほとんどが死滅したのを受けて、地元の漁師さんが始めたというサンゴハウスを訪れました。ここでは、サンゴの苗づくりを体験できます。

▲サンゴの生態系についてレクチャー


▲サンゴをくくりつけるスティックに絵を描きました


▲5~6cmほどの小さなサンゴをくくりつけて苗をつくります

サンゴは熱に弱いため、手を冷やして手早く作業。平らな面になるべく広い面積でサンゴが接するように置いたらペンチで針金をクロス。こうして作ったサンゴの苗は、ダイバーたちの手によって海の底に植えられます。


▲カラフルなスティックが海に並ぶ様子を想像すると楽しい♪


▲生け簀の中でたくさんのサンゴや魚が飼育されていました

地産地消にこだわった極上の料理

こうした環境保全への取り組みばかりでなく、ホテルで出される食事は地産地消にこだわっているといいます。

▲総料理長の古村和也シェフにお話しを伺いました

東京・銀座のイタリア料理店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ 」からキャリアをスタートし、グランド ハイアット 東京などでも料理の腕を磨いてきた重ねてきたという古村シェフ。沖縄に来て地元ならではのバラエティ豊かな食材や魚のポテンシャルの高さに驚いたそう。石垣牛などの牛肉やアグー豚などのお肉もクオリティが高く、マンゴーやパイナップルといった果物、島にんじんやハンダマといった地元にしか出回らない地場野菜も多いことを知ったといいます。

▲沖縄県産魚とコマ貝のアクアパッツァ 沖縄県産車エビと季節の野菜

「ホテルの近くにある市場に毎日足を運んで、旬の食材を探すのが楽しい時間です。恩納村の駅に旬の野菜が並んでいるので実際に自分で食べてみて、農家の方と直接やり取りしながら仕入れをしています」

食材の力強さを出してアシストするような調理法にこだわり、来てくれた方がその時しか食べられない料理を楽しめるように心がけているそうです。実際、1ヵ月ほどしか市場に出回らない珍しい果物なども多いのだそう。


▲沖縄県産の豚や鮮魚を使った前菜盛り合わせ


▲珍しいクラフトビールもいただきました


▲はちみつのセミフレッド 南国フルーツコンポートとココナッツエスプーマ

何を食べても驚くほど味わい深く、目も身体も喜ぶ彩り豊かな料理の数々でした。
ホテルの1階にはオールデイダイニングとイタリアン、2階には炉端、鮨、鉄板焼、日本料理とシーンに合わせて選べるスペシャリティレストランが集結。長期滞在でも飽きることなく食事を楽しむことができるのも魅力です。


▲朝は1階のオールダイニングでバイキング


▲オーダーしてから目の前で焼いてくれるエッグベネディクトが人気のメニュー


▲波音BGMに外のテラス席で朝食を食べる時間プライスレス


▲夜は1階のテラス席で友人とのんびりお酒を飲んですごしました
photo by Atsutaka hirai


▲著名なデザイナーである橋本夕紀夫氏による琉球石灰岩と木の格子を使ったロビー


▲1階にはバーカウンターや売店があります

テントサウナで体の芯からじんわり温まる

ホテル内にはジムやスパ、ジャグジーがあるので、どこかに出かけなくてもずっとホテルに滞在しているだけで癒されました。


▲フィンランド式のサウナ、ロウリュウを体験することができます
photo by Ken Nagashima

沖縄であるとはいえ、12月上旬は夜になると肌寒くなります。そこでおすすめなのが、テントサウナです。プールの目の前に設置されたテントサウナ内は、そのままじんわり温まるもよし、ロウリュウで一気に汗をかくもよし。十分に蒸されたら、目の前のプールにダイブ! 完全に整いました。


▲焼石に水をかけるとテント内は80℃近い高温に
photo by Ken Nagashima


▲無料のレンタルサイクルで恩納村周辺を散策するのもおすすめ


▲部屋からの眺めも最高でした
photo by Ken Nagashima

何か自分にできる環境に配慮した取り組みをしてみたくなる、とても穏やかな気持ちになれるホテルでした。
SDGsのパイオニアのような存在の「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」で、地産地消の旬の食材をたっぷり使ったお料理をいただきながら、地球にやさしい活動を体験してみませんか。

Photo by Chiharu Yahagi

編集部

広告代理店の企画、出版社の書籍編集を経て2016年に企画・編集・ライターとして独立。ワタリドリ製作所の屋号で、書籍の執筆・編集、複数の企業のメディア運用に関わる。 東京都観光まちづくりアドバイザーとして、国や県庁のインバウンド事業の仕事をしていたときにTABIPPOに出会い、2023年春からジョイン。 大学生の頃から、世界各地を一人旅しては、陸路で国境越えをすることに情熱を捧げていた。街歩きとおいしい物と温泉が好き。 著書:『世界の絶景1000』(英和出版社)共著、『石の辞典』(雷鳥社)

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