行きたくても、なかなか行けない国「サウジアラビア」。観光ビザの発給が行われておらず、仕事か駐在のための家族ビザしかありません。こんな未知の国には一体何があるのか。今回は、サウジアラビアにある世界遺産をご紹介します。
*編集部追記
2015年に公開した記事に世界遺産を加筆しました。(2018/02/09)
アル・ヒジュル古代遺跡(マダイン・サーレハ)
サウジアラビア最初の世界遺産で、かつての古代都市遺跡です。岩だらけの場所を意味するアル=ヒジュルという別名も持っています。
紀元前1世紀から1世紀にかけての遺跡が中心で、ナバテア人などが住んでいた遺跡とされており、都市遺跡には装飾された外壁がある墓石郡をはじめとする碑文なども発見されています。2008年に世界文化遺産に登録されました。
ディライヤのトゥライフ地区
リヤドの北西に位置している、15世紀に創建されたサウード王朝の最初の首都です。イスラム教改革運動の拠点となった都市であることでも知られています。
町には数多くの王宮遺跡があり、巨大な宮殿の周辺にはツライフ要塞をはじめ、土レンガで造られた数多くの建築物が残されています。2010年に世界文化遺産に登録されました。
歴史都市ジッダ、メッカへのゲート
メッカ州にある紅海を臨む都市ジッダはサウジアラビア第二の都市です。近郊のメッカが聖地になって以来、多くの巡礼者がジッダを経由してメッカへ巡礼するため、中継地点として栄えるようになりました。
毎年200万人ものイスラム教徒がジッダ港や空港を利用します。また、多くの国際機関が本拠を置く経済都市でもあり、様々な民族が働いています。