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福島県出身 85 年生まれ、東京都在住の写真家。主に商業向けに国内外の風景を撮影。Appleでの広告採用や国際フォトコンテスト ipa2016 での部門優勝、海外メディア 掲載等、国内外問わず活動の幅を広げている。2019 年ソニーイメージングギャラリー にて初写真展「フィンランド 冬の光」が大成功を収め、全国で巡回展を開催。

こんにちは、風景写真家の横田です。

10月中旬、あたらしいハワイの旅を提案するキャンペーン「Mālama Hawaiʻi Week 2022」公式メッセンジャーの1人としてツアーに参加し、ハワイ島・オアフ島に5泊7日滞在してきました。

私にとって10年ぶり、2回目のハワイ旅行。それは忘れられない濃密な体験になりました。

本企画の記事は、ほかにも多数のメッセンジャーが記事を公開しています。本記事では、ハワイ島「ヒロ」エリアで訪れた撮影スポットを紹介しながら、写真家目線で見るハワイの魅力というテーマでお届けします。

よりワイルドな自然を満喫できるハワイ島・ヒロエリア

 

総勢50名以上が、同期間にハワイに行くという前代未聞の企画。その中で、公式メッセンジャーチームの多くはハワイ島の「コナ」エリアと、「ヒロ」エリアの二手に分かれ、それぞれの地域の魅力を発信。

私はハワイ島のヒロというエリアを訪れました。

ハワイ島は通称ビッグアイランドと呼ばれ、その名の通りハワイで最も大きな島です。

東西で気候帯が異なるのですが、ハワイ島では30ある気候区分のうち10の気候区分が確認されています。雪が降る山がある一方で、同時期に海水浴が楽しめる砂浜があるという振り幅には驚きます。

コナ(西)側は晴れが多いのに対してヒロ(東)側は曇りや雨が多い地域。生い茂る原生林も脈々と成長し、まさに熱帯のジャングルのようでした。

「モク・オラ」ココナッツ・アイランド

「モク・オラ」にある飛び込み台から撮影した夜明けの海
ヒロには、ハワイ島の紋章にも登場する聖地の島「モク・オラ」があります。

とても小さな島ですが、住民の憩いの地としてとても愛されています。幸いホテルから近かったので、何度か訪れました。住人達は釣りをしたり泳いだり、それぞれの楽しみ方を満喫している様子。自由で、ゆったりとした時間が流れていました。

入り江で海水浴を楽しむ親子

対岸に見える「マウナケア」

「カールスミス・ビーチ・パーク」


美しい浅瀬をほぼ貸し切り
私たちは、養魚池にて外来種駆除のボランティアワークをしたのですが、その後、近くのビーチパークを訪れました。地元住民がくつろぐビーチは、美しさと快適さが同居した素晴らしい場所でした。

天気が良い日にぜひ訪れたい憩いの場

「チェーン・オブ・クレーターズ・ロード」

黒く固まった溶岩地帯がどこまでも続く
1973年の噴火で埋め尽くされた溶岩地帯を走る、約30キロ続く舗装道路。そこでは、想像を超えたスケールの風景を眺めることができます。

途中、車を止めて黒く固まった溶岩台地を歩くことができます。ここで見た非現実的な荒廃した景色が忘れられません。

見渡す限り、延々と続くチェーン・オブ・クレーターズ・ロード
海岸沿いでは溶岩が崩れ、いくつものシーアーチが形成されています

「キラウエア」火山・「ハレマウマウ」火口

奇跡的に10分間だけ雲が切れて撮影できた、天の川とハレマウマウ火口
ハワイ島を訪れたなら、ぜひ1度その目で見たいのが活火山の様子ではないでしょうか。ハワイ火山国立公園内にある「ボルケーノハウス」という施設から、歩いてビューポイントを訪れることができます。

ここで私が最高の1枚を撮りたいとリクエストしたところ、大変ありがたいことに予定より長く滞在時間をいただき、そのおかげで奇跡の1枚を撮影することができました。

実際の火口は上記の写真より大分小さく見えますので、双眼鏡やカメラのズーム機能を使用してご覧ください。

火口の撮影には、ぜひ空と火口の両方を切り取る広角レンズと、マグマをよりアップで切り取る望遠レンズの両方を持参することをおすすめします。

沸々と湧き出るマグマ

日没直前の火口の様子

「ザ・ウマウマ・フォールズ・エクスペリエンス ジップライン」

渓流の上を爽快に滑走するジップライン
ザ・ウマウマ・フォールズ・エクスペリエンスでは、乗馬、カヤック、バギーなどのアウトドアアクティビティを提供しています。

中でもハワイの自然を全身で体感できるジップラインは、ぜひアクションカムを持って体験して欲しい大変エキサイティングなアクティビティです。私は360度アクションカムで映像と写真を撮りました。

ジップラインを滑走するエキサイティングな様子はぜひ映像でご覧ください。

 

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自然が大好きな写真家にとって理想郷のような島

ハワイ島は「どこを撮っても絵になる」という写真家を悩ませる贅沢な悩み。それがほんの数日の滞在で、もっとも感じたことです。

ヒロ中心部で美しい緑や海が広がっていたかと思えば、車で少し離れた別のエリアを訪れただけで、まるで別世界のような荒廃した溶岩地帯の景色が広がっています。

今回は訪れることができなかったマウナケア山は星空の聖地。その星空が綺麗に見えることでも有名なハワイ島では、幻想的な月明かりで出現する虹「ムーンボウ」に遭遇する確率も高いのです。

火山、星空、原生林、地球の息吹を感じる、大自然へのアクセスが容易であることに大変感動しました。ハワイ島を訪れたなら、ぜひこの豊かな自然を五感で感じてほしい。

「あたらしいマラマなハワイ旅」を終えて

ハワイツアーのコンセプトは、「あたらしいマラマなハワイ旅」。

マラマとは、ハワイ語で「思いやりの心」を指します。

今回の撮影地のほとんどは、私1人だけの行動ではなく、ハワイ州観光局やTABIPPOのスタッフ、お世話になったガイド、行動を共にしたチームメンバーなど多くの人々の協力があって訪れることができました。

私は普段ソロでの撮影が多い人間なので、より強く感じたことですが、行動を共にした皆の協力や思いやりがあったからこそ、撮影できた写真が沢山あります。とくに、キラウエア火山での最高傑作の1枚は皆で作り上げた1枚といっても過言ではありません。

この旅で多くの人々から分けていただいたマラマが、写真家としての私により彩りを与えてくれました。オアフ島以外の島で感じるハワイ。

ハワイ島の一部だけでも、私にとって大きく素晴らしい体験でした。

未だ見ぬ景色を求めて、マラマを胸に私はまたハワイを訪れたい。

All photo by Yuichi Yokota

《特集》美しきハワイを未来に語り継ぐ「あたらしいマラマなハワイ旅」

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福島県出身 85 年生まれ、東京都在住の写真家。主に商業向けに国内外の風景を撮影。Appleでの広告採用や国際フォトコンテスト ipa2016 での部門優勝、海外メディア 掲載等、国内外問わず活動の幅を広げている。2019 年ソニーイメージングギャラリー にて初写真展「フィンランド 冬の光」が大成功を収め、全国で巡回展を開催。

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