aomori
ライター

2000年生まれ、長崎県出身。生涯旅人を目指す24歳。旅が好きで、現在はパートナーとド派手シエンタで日本一周中。「その人らしさ」を引き出すインタビューと、「臨場感と地域の魅力」を伝える執筆を得意とする。旅と人と世界遺産が好き。「正しい道ではなく、楽しい道を選ぶ」ことをモットーにしている。

いよいよ日差しが強くなり本格的な夏を迎えようとしている、今日この頃。今年の夏旅行の計画は立てましたか?

どこかお祭りに行きたいと考えている方もそうではない方も!今年の夏は、日本一熱いと名高い「ねぶた祭り」へ参加してみてはいかがでしょうか。

私は昨年初めて参加しましたが、仲間たちと1週間踊り狂いながら祭り後は夜中まで語らい合う、一夏の忘れられないひとときを過ごしました。

この記事では、実際に参加した私が伝えるねぶた祭りを思いっきり満喫するための見どころや、当日の過ごし方などを紹介しています。

「ねぶた祭り」とは?

photo by harugorou
ねぶた祭りとは、毎年8月2日から7日に青森県・青森市で開催されている東北三大祭りのひとつ。

祭りの期間中は毎晩、巨大なねぶたが街を練り歩きます。ハネトが「ラッセーラー」の掛け声と共に踊り盛り上げる様子は、夏の時期限定で見られる青森県の風物詩です。

ねぶた祭りの起源はさまざまな説がありますが、なかでも奈良時代に中国から伝わった七夕の灯籠流しが有力だと言われています。

また、祭りの開催時期がもっとも気温が高い時期と重なることから、夏の疲れによる眠気を払う意味が込められていると考えられているんだとか。

街を練り歩く灯籠(ねぶた)は、武者や神話の名シーンをモチーフにしたものが多く、睨みのきいた表情が魅力です。

ほかにも、弘前ねぷたや五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぶた)など青森県各地にはさまざまな「ねぶた」スタイルがあります。

ねぶた祭りの見どころ

掛け声と共に繰り広げられるパレード

aomoriphoto by shinpei
ねぶた祭りはなんと言っても、ねぶたを先頭に大勢のハネトが踊り歩くパレードが見ものです。

ねぶたがJR青森駅前を中心にぐるっと周るのですが、運行時間は約2時間となかなかの長さ。観客の方のなかには、プレミアム観覧席を予約してその場で楽しむ方もいれば、ねぶたの進行に合わせて歩く方の姿も見られます。

ハネトの掛け声に煽られ、観客も一体となって叫ぶ熱気に満ちた様子は圧巻の景色ですよ!

迫力満点の灯籠(ねぶた)

aomoriphoto by shinpei
ねぶたは、「ねぶた師」と呼ばれるねぶたの設計から制作まで手がける専門家の手によって作られています。

なかでも大型ねぶたは、幅9m・奥行き7m・高さ5mにもおよびその大きさと光の演出は迫力満点!

遠くからパレードと合わせて眺めるのも面白いですが、近距離で見える繊細に描かれた模様や色のグラデーション、骨組みの緻密さなど卓越した技術や色彩美を楽しめるのも見どころです。

士気が高まる前夜祭

aomoriphoto by harugorou
ねぶた祭りの前日、8月1日にはJR青森駅近くのねぶた小屋「ラッセランド」で前夜祭を開催。

当日は「ミスねぶた」や「ねぶた師」の紹介をはじめ、白塗りの顔にユーモアあふれるメイクをしたバケト(バケト)の競演、笛や太鼓の持久力コンテストなどイベントも多く、祭りの雰囲気を存分に味わえます。

また、会場内には今夏出場予定の大型ねぶたが全て立ち並び、夜になると明かりが灯された幻想的な光景を満喫できるのも魅力です。

ねぶた祭りの楽しみ方3選

ご当地グルメを片手にパレードを鑑賞

aomoriphoto by harugorou
祭り当日は、パレードの道沿いに多くのお店が出店しています。

たこ焼きやりんご飴、ビールなど屋台定番の商品に加え、イカメンチやせんべい汁、リンゴジュースなど青森のご当地グルメも堪能できます。

りんご飴は、青森県産の美味しいりんごを使用しており甘味と酸味のバランスがいいので、ぜひ食べて欲しいひと品です。

ハネトとして飛び入りで参加

aomoriphoto by shinpei
祭りの当日に踊るハネトは、地域の人以外に観光客の方も無料で参加できます。

ルールは、ねぶた祭りに必要な正装衣装でくること。正装衣装を着用して地元のハネト団体の集合場所に向かえば、誰でも参加できます。

衣装は青森市内のデパートや商業施設で購入ができ、レンタルでも4,000円前後で揃うので、これを機に祭りの空気感を肌で体感するのもいいかもしれませんね!

1週間のキャンプ泊で夏を満喫

aomoriphoto by shinpei
ねぶた祭りの期間中は、市役所の好意によって無料のサマーキャンプ場が開設されます。

そのため、県外から訪れた祭りに参加する方は1週間の間キャンプ泊を満喫でき、日中は観光を楽しむことも可能です。

キャンプ場内では、いくつかの「村」と呼ばれるコミュニティが形成されるので、1人でも気兼ねなく参加できます。祭り後には、村の仲間たちとお酒を飲み語り合ったり踊りの余韻に浸ったりと思い思いの時間を過ごせるのも魅力です。

ねぶた祭りと一味違う「五所川原立佞武多」の魅力

aomoriphoto by harugorou
青森県では、「青森ねぶた祭」「弘前ねぷたまつり」「五所川原立佞武多」の3つのねぶた祭りが同時期に開催されています。

実際に私は、青森ねぶた祭に参加中に1日ハネトを休んで、五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)を見に行きました。

立佞武多は、その名の通り20mをゆうに超える立ち姿のねぶたが特徴です。立佞武多が「ヤッテマレ!ヤッテマレ!」の掛け声とともに街を練り歩く、その迫力と美しさは見応え抜群!

青森ねぶた祭ほどの熱気はありませんが、力強いお囃子と掛け声が祭りを盛り上げてくれます。

ねぶた祭りで素敵な夏の思い出を作ろう

aomoriphoto by kohei
ねぶた祭りは期間こそ長いですが、クライマックスには海上に浮かぶねぶたと花火の幻想的な光景を楽しめるので、最終日まで滞在するのがおすすめです。

祭り会場の周辺には、ねぶたの家ワ・ラッセや三内丸山遺跡など魅力あふれる観光スポットが数多くあり、観光も満喫できます。

今年の夏は、青森のねぶた祭りにあなたも参加しませんか?私は今年も参戦予定なので、ぜひ会場で一緒に跳ねて踊り明かしましょう!

この記事を読んでいるあなたも一緒に!せーの「ラッセーラーラッセーラー!」

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2000年生まれ、長崎県出身。生涯旅人を目指す24歳。旅が好きで、現在はパートナーとド派手シエンタで日本一周中。「その人らしさ」を引き出すインタビューと、「臨場感と地域の魅力」を伝える執筆を得意とする。旅と人と世界遺産が好き。「正しい道ではなく、楽しい道を選ぶ」ことをモットーにしている。

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