旅をテーマに学ぶ「あたらしい旅の学校・POOLO」は、旅と人生をつなぐ大人の学びをコンセプトとしたオンラインスクールです。
全4コースある中で、最もスタンダードなライフデザインコース「POOLO LIFE」は、「旅と仲間で、未来を揺さぶる」をコンセプトとした、旅と仲間を通して人生と社会を自由探求する8ヶ月のコースです。
期間中は、豪華講師陣による多彩な講義が開催され、参加者同士の共創やワークを行いながら自分の人生で大事にする価値観を言語化し、社会を揺さぶる企画を具体的に形にしていきます。
今回お話を伺ったPOOLO LIFE8期卒業生のゆずさんは、鹿児島で生まれ育ち、東京に在住。現在は飲食店の店員として、お客様と向き合う日々を送っています。
ゆずさん
POOLOに参加する以前は、社会人として働きながら、漠然とした焦りやモヤモヤを抱えていたというゆずさん。
「自分はこのままでいいのだろうか」
「やりたいことはあるのに、なぜ行動できないんだろう」
一時はライターを目指して試行錯誤するものの、選択肢を広げるあまり、かえって自分の道を見失ってしまいました。
そんなゆずさんが藁にもすがる思いで参加したのが、旅と人生を考えるコミュニティ「POOLO LIFE」。そこで待っていたのは、自分自身と、そして仲間と本気で向き合う日々だったといいます。
ゆずさんが、どのようにして“自分の言葉”で人生を決めることができるようになったのか。葛藤の中で感じたPOOLO LIFEの魅力とともに、お話を伺いました。
見出し
「今、挑戦しなくてもいいんじゃない?」その言葉に、答えられなかった
ーーはじめに、POOLOに参加したきっかけを教えてください
POOLOに参加する前の私は、周りと自分を比べては焦りを感じる毎日を送っていました。
友人が結婚や出産などとライフステージを進めていくなかで、「私、このままでいいのかな」「やりたいことはあるのに、どうして行動できないんだろう」と。30歳という年齢を考えたときに、挑戦できることには限界があると、勝手に決めつけていたんです。
そんな時、思い切って会社に「辞めたいです」と伝えたことがありました。でも、上司から「なぜ辞めたいの?」と聞かれた時、明確な理由を言葉にすることができませんでした。
ひとつひとつ、思い出しながら語る
会社の提示する条件に大きな不満があったわけじゃない。ただ、漠然とした不安だけが心の中にあって。結局、「今わざわざ挑戦しなくてもいいんじゃないか」という言葉に引き止められてしまいました。その一言が、ずっと心に棘のように刺さっていたんです。
このモヤモヤの正体は何なんだろう。そう思っていた時に、旅をしながら働けるスキルを身につけたいという思いから、まずはライティングやSNS発信を学べる、POOLOのトラベルクリエイターコース「POOLO JOB」に参加することにしました。今の仕事を続けながら副業したり、いつかはフルリモートで働きたいという夢があったんです。
ーーPOOLO JOBはいかがでしたか?
人と話すのは好きなのでインタビューは得意でしたが、自分と向き合う文章を書くのは苦手で、次第に行き詰まりを感じるようになりました。
さらに、実際にフリーランスの方の話を聞くと、想像以上に仕事量が多く、マルチタスクをこなしていることを知りました。旅先でのんびりしたい私にとって、その働き方はあまり魅力的に感じられなかったんです。
POOLO JOBに参加したことで、「フリーランスは自分には合わないかもしれない」という気づきがありました。でもそれは、逆に「じゃあ、私は本当に何がしたいんだろう」「他にどんな可能性があるんだろう」と、ますます迷子になってしまうことでもありました。
ーーそんな迷子の時期に、POOLO LIFEへ参加を?
そうですね。ちょうどその頃、LIFEの卒業生から話を聞く機会がありました。「POOLO LIFEに入って良かった」「仲間と出会えた」という声を聞いて、「何か劇的に変わることはなくても、ヒントは得られるかもしれない」と思ったんです。
その時の私は、POOLO JOBで感じたコミュニティの面白さにも取り憑かれていました。ある時、JOBの交流会で、自分のチームとは別チームの飲み会に参加したことがあったんです。そこで自分の悩みを打ち明けると、「チームだけじゃなくて、周りのみんなを頼っていいんだよ」と言ってもらえて。コミュニティの温かさに触れて、すごく救われた気持ちになりました。
安心して自分をさらけ出せる場所を探していたこと、そして自分のやりたいことを見つけたいという思い。その二つが重なり、POOLO LIFEに強く惹かれました。
「JOBでこれだけ得られたんだから、LIFEならもっと何かあるはずだ」という期待と、私の「やらずに後悔するより、やって後悔しよう」という性格も相まって、すぐに参加を決断しましたね。
「今、幸せ?」仲間の一言で、心のダムが決壊した夜
ーー実際に参加されてみて、いかがでしたか?
POOLO LIFEに参加する前は、みんなで旅を企画したりアクティビティをしたり、活発なイメージを持っていました。
実際に入ってみると、もちろんそういう活動もあったのですが、それ以上に、自己内省や自己理解といった、自分自身と深く向き合う時間が多かったのが印象的でした。自分を理解した上で、仲間と企画を立てていく。だからこそ、一つひとつの活動に納得感があったんです。
例えば、私たちが参加した8期では、「余白」や「豊かさ」が大きなテーマでした。「スマホやAIが手放せない時代だけど、それを手放したら本当に余白は生まれるんだろうか?」という疑問から、メンバーとデジタルデトックスの旅を企画したこともあります。実際には完全に手放すのは難しかったのですが、テーマを共有していたことで、みんなが意識的にスマホから離れて対話をしようとしていて。すごく意味のある時間だったなと感じています。
仲間と共に旅を企画した
ーー価値観を共有できたり、意見を出し合えるのは素晴らしい環境ですね
本当にそう思います。そして、仲間と少しずつ関係性を築いていく中で、私にとって忘れられない出来事が起こりました。
卒業も間近に迫ったある日、TABIPPO主催の旅企画に参加した時のことです。旅先で、卒業生や同期のメンバーと、夜通しお酒を飲みながら語り明かしていました。その時、ふとひとりの仲間から
「今、幸せ?」
と聞かれたんです。その瞬間、自分でも訳が分からず、涙が溢れてきました。
私は、自分のネガティブな発言で場の空気を悪くするのが嫌で、いつも明るく振る舞っていました。でも、その時は感情が溢れ出して、言葉にならない思いを全て吐き出しました。すると仲間が、「そうやって自分の気持ちを言うことが大事なんだよ」「POOLOはそういう場なんだから」と、静かに受け止めてくれたんです。
その一言で、心がすっと軽くなりました。それまでの私は、どこか完璧主義で他責なところもあって、何でもひとりで抱え込んでしまっていました。POOLO LIFEで企画したイベントに参加者が集まらなかった時も、「みんなが乗ってくれないからだ」と、環境のせいにしてしまっていたんです。
旅先で感じた清々しさ
でも、あの夜の出来事を通して、「私自身が周りと本気で向き合えていなかったんだ」と気づかされました。知らず知らずのうちに、自分一人や決まったメンバーで話をまとめてしまっていて、ほかのメンバーと対話することがおろそかになっていたんです。
そんな自分の弱さ、至らないことをさらけ出して、それでもみんなは受け入れてくれて、初めて仲間と繋がることができた。本当にありがたい経験でした。
仲間の支えもあり、POOLO LIFEで学ぶ日々はとても充実していました。自己理解や言語化といった苦手なことに向き合い続け、それが少しずつ「楽しい」に変わっていきましたね。
自分と向き合えば、弱さは武器になる。“自分の言葉”で人生を決めるということ
ーーPOOLO LIFE8期を卒業されましたが、参加前と比べていかがですか?
一番大きな変化は、自分の苦手を理解できたことで、得意な人に頼れるようになったことです。いきなり変わったわけではなく、やはりあの夜の出来事が大きなターニングポイントとなり、少しずつ変わっていけたのだと思います。
困ったことがあった時、ひとりで抱え込まず、得意そうなメンバーに「これってこうかな?」と気軽に投げかけられるようになりました。そうすると的確なアドバイスがもらえたり、さらに詳しい人を紹介してもらえたりする。POOLOには、年齢も性別も関係なく、スタートからフラットな関係性があります。異業種が集まっているからこそ、それぞれの得意が活かされるんです。
POOLO LIFEのみんなで
「一人でできないことは、みんなに頼ってみる」
この思考を得られたことは、私にとって大きな財産であり、私生活にもいい影響を与えています。
職場では、自分のタスクで精一杯になってしまったとき、思い切ってアルバイトの教育を別のアルバイトの方に依頼しました。最初は指導する側も戸惑いがあったものの、回数を重ねるごとに成長を実感できたようで、進んで教育してくれるようになりました。
プライベートでは、友人と旅を計画する際に、お店調べや航空券の手配など、得意分野ごとに分担することで、一緒に旅を創り上げるワクワクを感じることができました。
自分の強みを活かしながら誰かの力になれるし、苦手なことであっても、自分の視点から発信・議論することで、周りに気付きを与えられる。強みだけではなく、「弱みさえも武器にできるんだ」と思えるようになりました。
今後は、この経験を活かして、もっと自分を知っていきたい。そうすれば、自分の好きや得意を、もっと誰かのために活かせるんじゃないかと思うんです。
ーー当初POOLOに入るきっかけにもなった、働き方には変化はありますか?
じつは、POOLO LIFEを卒業した後、私は転職を決意しました。
会社に退職を伝えた時、以前とは違い、驚くほどスラスラと理由を説明できる自分がいました。以前から“転職したい”という漠然とした思いはありましたが、何を軸にするのか決めきれずにいました。POOLO LIFEで自己理解を深めることで、人の成長に伴走すること、人と人を繋げることが好きなことに気がついたんです。
転職という決断ができたのは、自分と向き合い、考えを言語化できたおかげです。あの時のモヤモヤの正体はこれだったんだと、腑に落ちた瞬間でした。
「自分の言葉で人生を決める」ことができたのは、本当に大きな経験。
以前の私は、「幸せとは何か」といった壮大な問いを抱え、人と比べては落ち込んでいました。でも今は、「どうすれば二日酔いにならずに起きられるかな」なんて、ごく日常的なことを考えています(笑)。
「幸せは、追い求めるものではない。自分の選択の結果として、幸せだなと捉えられるようになった」今はそう感じています。
気の合う仲間と共に
“参加者”から“運営”へ。自分と向き合うことで見えたコミュニティマネージャーへの道
ーーこれからの目標や、挑戦したいことを教えてください
POOLO LIFEの8ヶ月間を通して得られた感情や体験を踏まえて、より自分自身に向き合い、アップデートしていきたいと思っています。今現在は自己理解や言語化といった苦手と向き合い続け、“楽しい”と思い始めている段階なので、さらに自分の好きなことや得意なことを明確にし、誰かのために活かせるようになりたいです。
そのために挑戦しているのが、好きと得意を掛け合わせた「コミュニティ」に関わる仕事です。今は、TABIPPOが運営するコミュニティマネージャーの講義を受け、コミュニティに参加する側ではなく、運営する側としての学びを深めています。自分の強みと弱みをどう活かせるか。自分らしさと向き合いながら、人の人生に寄り添える、そんな仕事に携わっていきたいです。
ーー最後に、POOLO LIFEに参加しようと考えている方へ、メッセージをお願いします!
POOLO LIFEで一番良かったこと。それは、一人では体験できなかったことを経験させてくれる仲間が見つかったことです。楽しいことも、悩みも、やってみたいことも、一緒に形にしてくれる仲間がいる。
もし、かつての私のように、言語化できないモヤモヤを抱えている人がいるなら、ぜひPOOLO LIFEの扉を叩いてみてほしいです。そこにはきっと、あなたの全てを受け止めてくれる仲間たちが待っています!
編集後記
「私、このままでいいのかな」。
ゆずさんが抱えていた漠然としたモヤモヤは、多くの人が一度は感じたことがあるのではないでしょうか。仲間からの「今、幸せ?」という問いに涙した夜。それは、彼女が本当の自分と向き合い始めた瞬間でした。
弱さをさらけ出し、仲間を信じることで得た「自分の言葉」。それを使って人生の舵を切る姿は、同じように悩む私たちの背中をそっと押してくれる、力強さに満ちていました。
インタビューの間、終始笑顔を崩さなかったゆずさん。その凛々しい姿に、次の一歩を踏み出す勇気をもらえたインタビューでした。
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All photos by Yuzu