ライター

北海道出身の27歳。これまでに日本の離島を150島近くを旅してきた島旅人で、島暮らしも今年で3年目。11月から1年ほど世界一周の旅へ出発。海や観光・宿泊関連の仕事をしながら、自身が経験した旅のひと時を発信中。海と雪山、ビールが大好き。

島旅といえどもどのように楽しむかは十人十色、楽しみ方は人それぞれだ。

私自身でも、その時のシチュエーションによって楽しみ方が異なる。


ひとくくりに島といっても、日本には400以上の有人離島があるのだ。色々なスタイルがあるからこそ、自分にマッチするものを探してみてはどうだろうか。

今回は私自身が実際にしている、島旅のさまざまな楽しみ方について紹介したい。

島の行き先編

ひとつの島でじっくり満喫する


今回の島はここ!と決めるように、ひとつの島をとことん楽しむスタイル。

移動は出発地と島への往復移動のみなので、拠点を決めたら身軽にどこへでも行くことができる。そして期間も長くなれば、より島の人との出会いや短期間では味わえない変化も見えてくるはずだ。

大きい島へ行くときなどは、一度の行程でひとつの島を楽しむのがオススメ。

アイランドホッピングで変化を楽しむ


いくつかの島を渡り歩くアイランドホッピングは、小さな島を転々としたい時にはぴったり。

たとえ隣同士の島でも島の景色や雰囲気も異なるので、「すぐ近くだから大して変わらないよね」と侮ってはいけない。船の便数によっては、ひとつの島を拠点に周りの島々へ日帰りで移動するなどもできる。

事前のリサーチが重要になってくるが、また調べる時間も島旅の楽しい時間だ。

島への移動編

フェリーでのんびり船旅を


時間はかかってしまうが、リーズナブルに行くならやっぱりフェリーでの移動である。

自分の車や自転車を持ち込むことができ、フェリーによっては部屋の種類も選べるので、自分の旅のスタイルに合わせられる。船内で食事をしたり、同じ空間の中で出会う人との交流もまた、船旅らしい楽しみ方といえる。

そして何よりの醍醐味は、島に着くまでの外の世界の変化を感じられること。外のデッキで海の色や気温の変化を移動中に感じられるのは、他の移動手段にはないだろう。

時は金なり、高速船や飛行機でとにかく早く


フェリーよりはお金がかかってしまうが、とにかく早く&時間を有効に使うのなら高速船や飛行機がオススメ。

また、所要時間も短いため島での滞在時間も組み合わせによっては、往復フェリーよりも長くなるので最後の最後まで島を満喫できる。もちろん荷物の大きさや量の制限もある場合があるが、そこは臨機応変に準備をしておきたい。

島旅でもっとも気にするのは天候だが、たとえ海況が悪くフェリーや高速船が欠航になっても、飛行機は運航できるメリットもあるのだ。

島内での移動編

自転車や原付で自由気ままに


ひとり旅や小さな島などでは、圧倒的に二輪系の乗り物で移動をするのが便利。

細い道なども走りやすく、突如遭遇する地図には載っていない絶景などに出会った時にもすぐに立ち止まって見ることができる。また、海へ行くときも車だと着替える必要があるが、自然乾燥でそのまま帰れるので便利。

島の風を肌で感じながら走る時間は、まさに島旅をしている!と実感できる瞬間だ。

レンタカーで快適な島旅を


ひとり旅だと割高なレンタカーだが、複数人だとそれぞれが原付を利用するよりも割安になることも。

島内だとバスなどの移動手段は本数が限られることも多いので、時間を気にせずに移動できるのもメリットだ。また、天気の変わりやすい島では突然の雨などの時に雨宿りできるのもありがたい。

島の宿選び編

旅人との交流が楽しいゲストハウス


価格をおさえつつも、島の人や他の旅人とも交流できるのがゲストハウスならではの魅力。

ひとり旅だとしてもそこで島の情報を得たり、島で一緒に旅する仲間に出会えるかもしれない。

古民家を活用したゲストハウスも多いので、そこで過ごす時間もまた島の楽しみ方のひとつだ。ただ、事前に飲食店やスーパーが近くにあるなどのリサーチをしておくのがマストである。夜遅くまで営業していない場合もあるので、要チェックである。

島の魚を心ゆくまで味わう民宿


ゲストハウスや飲食店がない時は迷わず民宿に宿泊をする。旅の疲れを癒すのはもちろん、なんといっても一番の楽しみは食事。

島で獲れた魚や島で作られた野菜など、新鮮で美味しいものがこれでもかと食べられるのが魅力だ。

普段はなかなか食べる機会がない食材も、こういう時にぜひ楽しみたい。美味しい食事で次の日の島旅もより一層はかどる。ときには、インターネットの予約サイトには載っておらず、電話のみで予約を受け付けているところもある。島に行く前から島の言葉を聞けたりするので、それもまた貴重な時間だ。

海or山編

やはり外せない美しい島の海


目の前の美しい海を見たら、誰でも飛び込みたくなるのは間違いないだろう。

眺めるだけでももちろん、潜ったり何かに乗って漕いでみるのも人それぞれ。無限の海が広がっているからこそ、ぜひ島の海を堪能したい。

雨が降っていても海の中は問題ない。それこそ雨の日ならではの景色が待っている。

島でも楽しめる緑の世界へ


島=海のイメージが強いが、じつは山など緑の自然も楽しめる。登山やトレッキングなど、眼下の海を見渡しながら島の自然を歩いてみよう。

陸で繋がっていない島だからこそ、普段見る自然とはまた違った景色や動植物の発見もあるはず。

ぜひ海だけに限らず陸の自然も楽しんでほしい。

あなたにぴったりな、島旅のスタイルを探そう


これだけたくさんの島があるのだから、島旅のスタイルもこのように無限に広がっている。

あなただけの、あなたなりのスタイルで島旅を満喫してほしい。

そして島々の違いや魅力を、自分の目でしっかりと感じてみる。画面越しでは感じられない世界が待っているだろう。

All photos by Suzuki Ei

ライター

北海道出身の27歳。これまでに日本の離島を150島近くを旅してきた島旅人で、島暮らしも今年で3年目。11月から1年ほど世界一周の旅へ出発。海や観光・宿泊関連の仕事をしながら、自身が経験した旅のひと時を発信中。海と雪山、ビールが大好き。

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